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愛媛県西予市の縫製会社で、ベトナム人の技能実習生11人に対し、計約2700万円の賃金の未払いがあることがわかりました。 この会社は自己破産申請に向け準備を進めています。
西予市宇和町の縫製会社「小清水被服工業」で、受け入れているベトナム人の技能実習生11人に対し、2020年4月から今年9月末までの間、あわせておよそ2700万円の残業代が未払いであることがわかりました。
小清水被服工業の代理人弁護士によりますと、会社は自己破産の準備を始めていて、近く裁判所に手続きを申請する予定です。 負債総額はおよそ6000万円に上ると見られています。
これを受け、小清水被服工業で働くベトナム人技能実習生と実習生から相談を受けたNPO法人「日越ともいき支援会」が16日、会見し、実習生は「家族を助けるために日本に来たのに悲しい」などと心境を明かしました。
ベトナム人技能実習生 ドアン ティ トゥ ガーさん 「もし自分たちが声を上げると仕事がなくなるのではないかと怖くて何も言えなかった。とにかく給料を払ってほしい」
また、実習生は平日の就業前や終業後、それに日曜にも勤務が続き、1か月の残業時間がおよそ150時間にのぼっていたにもかかわらず、残業代は適切に支払われていなかったと訴えました。
ベトナム人技能実習生 ドアン ティ トゥ ガーさん 「今お金がありません。子どもが勉強するお金が払えません。寂しい」 なお実習生11人は16日、岐阜県に移動し、岐阜市などの縫製会社で実習を継続するということです。
一方、小清水被服工業の代理人弁護士は、国の「未払い賃金立て替え払い制度」を活用し、400万円ほどは支払える見通しだと説明しています。
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