17年ずっと、地元の美容師・Aさんに髪を切ってもらっている。
見た目は長髪の優男だけど、職人気質のとても上手な美容師さん(もうおじさんかw)だ。
Aさん曰く、この辺の学校、髪型の規制がうるさいらしい。
「へえ、そうなんだ。あんまり気にしたことなかったな」
「細かいですよ。耳が出てないとダメとか、もみあげダメとか、眉の上じゃ無いとダメ、坊主はダメ、ツーブロックだめ」
「へえ。で、ツーブロックって?」
「こんなんです(カタログを見せてくれる)。なので、男の子が来ると、学校の規制をギリギリにクリアできるレベルで、どうやって個性を出すかで毎回盛りがあります」
「なるほど。障害が多いほど盛り上がる感じですね」
「『Aさんのおかげで、高校卒業できました!』とか言われると嬉しいですね」
「男子も、こだわるんですねえ」
「いや、男子の方が微妙なこだわりがある子が多いですよ。ほんとどうでもいいだろうっていう校則が多いですけどね。でも割と、レベルの高い高校ほど自由度が増したりしますよね」
「ああ、そういうものみたいですね」
「なので、髪型の自由を目指して猛勉強したりする子もいます」
「へえええ」
「動機は不純ですけど、不純なほどいいんです」
「確かに」
不純な動機は、理屈を超えてるからね。
「女の子にモテたいとか、儲けたいとか、そういう動機の方が長続きします。美容師もそうです。下手に子どもの頃から友だちの髪の毛を触ったりするのが好きでした、とかいう子より、美容師になってモテたいです、とかいう子の方が続きます」
「『動機は不純なほどいい』。……名言です」
「ありがとうございます」
現場の人の言葉にはいつでも重さがある。
見た目は長髪の優男だけど、職人気質のとても上手な美容師さん(もうおじさんかw)だ。
Aさん曰く、この辺の学校、髪型の規制がうるさいらしい。
「へえ、そうなんだ。あんまり気にしたことなかったな」
「細かいですよ。耳が出てないとダメとか、もみあげダメとか、眉の上じゃ無いとダメ、坊主はダメ、ツーブロックだめ」
「へえ。で、ツーブロックって?」
「こんなんです(カタログを見せてくれる)。なので、男の子が来ると、学校の規制をギリギリにクリアできるレベルで、どうやって個性を出すかで毎回盛りがあります」
「なるほど。障害が多いほど盛り上がる感じですね」
「『Aさんのおかげで、高校卒業できました!』とか言われると嬉しいですね」
「男子も、こだわるんですねえ」
「いや、男子の方が微妙なこだわりがある子が多いですよ。ほんとどうでもいいだろうっていう校則が多いですけどね。でも割と、レベルの高い高校ほど自由度が増したりしますよね」
「ああ、そういうものみたいですね」
「なので、髪型の自由を目指して猛勉強したりする子もいます」
「へえええ」
「動機は不純ですけど、不純なほどいいんです」
「確かに」
不純な動機は、理屈を超えてるからね。
「女の子にモテたいとか、儲けたいとか、そういう動機の方が長続きします。美容師もそうです。下手に子どもの頃から友だちの髪の毛を触ったりするのが好きでした、とかいう子より、美容師になってモテたいです、とかいう子の方が続きます」
「『動機は不純なほどいい』。……名言です」
「ありがとうございます」
現場の人の言葉にはいつでも重さがある。