未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

繧繝縁との再開・喜び・感謝。

2009年02月12日 20時57分18秒 | 有職畳 祭り

この畳縁は繧繝縁(うんげん縁)といいます。よくお雛様の下に敷かれている畳でご覧に

なった事があるかとお思いですが、本日より繧繝縁による厚畳の製作に入りました。

昨年、製作させて頂いてから、約半年、又も畳職人としてこの様なお仕事をさせて頂ける事に

心より感謝申し上げます。完成をイメージしながら、ワクワクする衝動に蓋をして

落ち着いて、畳に向き合います。前作で感じた事、気付いた事。全てを活かし又、更なる

想いを乗せて、製作させて、頂いております。

明日も引き続き集中して、畳に向き合って参ります。

繧繝べりによる厚畳」 

この繧繝縁(うんげんへり)とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で天皇・上皇・皇后などが用いるものとされました。のちには皇族一般が用いるようになりました。また神仏像などでも用いられています。畳縁の中で位が一番高く、その気品ある趣きに、とても神々しい美しさを感じます。そんな畳縁を使い、通常の畳の厚みより、遙かに厚く製作し、重量感と高貴な趣きを演出致しました。