本日はひな祭りですね。我が家もこれから、三郎さんです。
そんな本日は、お仕事をしていて、感じたお話。お伝え出来れば幸いです。
普段、お仕事をしていて、今になって、自分の製作した畳に再開することもしばしば多くなって
参りましたが、ほとんどが、前(別の)、製作者様の畳と向き合う事が多いです。そんな畳には
様々な、製作技法があり、また、その時の製作した作者様の気持ちを感じる事が出来ます。
その畳に、自身の気持ちを込めて、製作させて頂いてますが、時に勉強させて頂く事も
しばしば・・・。
ある写真です。短い幅のシートが重なって敷き詰められています。
本来、このシートは一枚幅の(畳の幅より大きい)シートで巻く事が多いですが、畳の寸法は
お部屋にもよりますが、時に、小さい幅の畳も存在します。その小さい畳を製作した際に出来た
あまったシート(幅)の部分を集めて、綺麗に敷き詰めてありました。
普段なら捨ててしまいがちな部分。それを余すところ無く使用してありました。この畳、
又、この部屋の他の畳も、とっても製作者様の誠意に溢れた仕上がりになっておりました。
畳職人として材料を大事に使わせて頂くこと。
気持ちが乗っている事。とっても大事な事と感じ、又、本日感じたように、畳にもその気持ちが
現れている、現す事が出来ると、強く感じた次第です。当たり前の事ですが、又一つ
勉強させて頂きました。ありがとうございます。
これからも、日々感じたことを、自身の糧にして参りたいと思います。
P.S
と畳床を縫いつけていた糸)機械の糸です。
畳表を剥がす際に、綺麗に抜き取り、束ねて、三つ編みにした状態です。この糸は
様々な、仕様で、再利用しています。ゴミ袋を縫ったり、上質な糸に関しては、その
使用された、くたびれた感じが、手の感覚に馴染み、小物の畳を製作する際に
活躍します。(自主的見解です)捨てるのは簡単だけど、使えるものの中から学ぶものは
大きいと感じています。