未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

お部屋の姿をそのままに祭り。

2011年10月05日 21時20分20秒 | 今日の祭り

今晩は。最近パソコンに向かう習慣が出来つつあります。自分で決めた「自分ルール」

定着しつつあります。本日もそんなひと時。宜しくお付き合い頂きたいと存じます。

畳製作において必要な作業の中に「お部屋の採寸・・・寸法取り」という作業があります。

お部屋の寸法を計る。読んで字のごとく、新しい畳を製作する際に必要な作業です。

お部屋の縦・横・対角線の長さ。畳の厚み。どのように計ればよいか、その採寸の

方法も各種いろいろあります。最近ではレーザー光線を定規に当てて採寸する事が

出来る、精密機械も業界には浸透しています。採寸法方はどうであれ、タイトルの通り

「お部屋の姿をそのままに」これが重要な事だと私は考えています。

正確に測るためにはどうすればよいのか?どのように計れば、お部屋の姿をそのままに

写せるか?畳に隣接する自然な木も必ずともまっすぐとは限らない。何処でどのように

どれくらい曲がっているのか?または真っ直ぐなのか?お部屋の歪をどのようにしたら

感覚ではなく理屈で美しく消せるのか。正確に計り見つめることが、お部屋の採寸で

重要な事だと考えています。時に、お住まいのお部屋で、新畳に入れ替える際、お部屋に

荷物や家具がある場合。時に新築現場で、お部屋の中に資材等の荷物が多い場合

どんな条件下の中でも、正確にお部屋の姿を捉えることが、美しい畳、または美しい

お部屋に繋がると考えています。私は師匠に寸法に対する姿勢を強く学んでいます。

例えるならば、一つの定規、一つの定規のメモリとメモリの間に、いくつの寸法を感じること

が出来るか?畳屋さんは尺貫法ですので、何尺、何寸、何厘、何毛の世界のなかで、何処まで

見つめることが出来るか?これは寸法に対する姿勢や理念が求められます。

自分が見つめた寸法・その寸法の見方や姿勢。感じた感覚や現実を自分で見つめて畳にする。

これはとても大事なことです。まだまだ未熟な四代目ですが、三代目の寸法学に対する

勢や理念・理屈。これは大事に大切に学んで行きたい。そんなことを強く思う一日でした。

お寺の本堂の採寸でした。沢山の資材や柱。集中して採寸しました。製作が楽しみです!!


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