ソウル旅行編の途中ですが、もう一つ割り込みして、5月17日(日)に行った
「山口小夜子 未来を着る人」展を紹介します。
山口小夜子は小さい頃、ファッション雑誌からお気に入りを切り抜いて、母親にその服をつくってもらうのを楽しみにしていた。
会場の最初に、小夜子のそうした切り抜きや、絵本、人形、レコードが展示されており、彼女のイメージが膨らんできます。
両親が、大事に保管していたのでしょう。 私も幼い頃、鉛筆で漫画を描くことが好きだったのですが、そうした画を母は
大事にとっていてくれました。 約50年ぶりにその画を見たとき、懐かしさとともに、母の愛情の深さにジーンときました。
小夜子が若い時に読み、大事にしていた本。
パスポートの小夜子。 このコーナには小夜子が集めた写真切り抜きでボブカット、いわゆるオカッパの女性写真が多い。
小夜子のボブカットは、深い愛着があるのだろう。
会場ではタブレットにスライドショウで表示されていた、雑誌「装苑」の1974年7月号の「サヨコのパリ、ロンドン一人旅」
の記事が良かった。
小夜子が選んで着た旅行服と、表情が輝いています。 パリコレのファッションショーでの小夜子は、プロの
仕事としてのファッションですが、生身の小夜子の旅行服は、一人の女性として、お洒落センス抜群のファッションでした。
でも、プロのモデルとしての仕事も見事です。
舌だしの写真の相方はミック・ジャガーだと思いますが、負けてませんね。
資生堂のモデルとしての仕事は、昨年の「中村誠の資生堂」でも紹介しました。
森村泰昌が小夜子になりきった作品。
小夜子の遺品。
以下は、会場での撮影がOK だった最終コーナでの展示です。
素顔かな。 ポーズに迫ってくるものがあります。
少しぎこちない赤ん坊の抱きかたですが、眼差しは優しい。 ただ、健康面が心配になるほど、痩せてきていますね。
マネキンです。 かっての輝きが失せたような感じがして、なぜか悲しい。
会場入り口にあったモニターTVのビデオ画像
堪能しました。
その後、都現代美術館の常設展も見て、3階から見た景色が、実に美しく見えました。
木場公園の緑、山口小夜子の印象と重なって、心に涼やかな風が流れていく。
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