「原 弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの」は今回の収穫の一つ。
昨日の記事のポロック展は30分弱で出ましたが、原 弘展は、さして広くない展示コーナで1時間以上、丹念に見ては、唸っていました。
パンフレットを複写したものです。
中央、上にFRONTという表題の雑誌の表紙があります。 戦時中、対外広告宣伝のための雑誌で、東方社が発行したものです。 陸軍がスポンサーでした。 木村伊兵衛などの一流の写真家が撮った写真などを素材に、原が表紙をデザインしていました。 軍事シーンが多いのは止むを得ないのですが、デザインとして見た時、垢抜けた素晴らしいものでした。
パンフレットの企画展の趣旨をご覧ください。
写真素材の扱いがうまいポスター。 ピカソ展のポスターでは、別にピカソの絵をあしらったものがありましたが、その絵は初めて見たもので、素晴らしさに打たれました。
原の仕事風景がポスターになっていました。 彼の端正な作品と一致する仕事風景です。
このほか、本の装丁も多く展示されており、これも素晴らしい。 ポスターの版下など、制作過程がわかる展示もあり、実に楽しめる時間でした。
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