光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京国立近代美術館(2012.3.3) 原 弘の企画展

2012年03月06日 | アート デザインその他

「原 弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの」は今回の収穫の一つ。
昨日の記事のポロック展は30分弱で出ましたが、原 弘展は、さして広くない展示コーナで1時間以上、丹念に見ては、唸っていました。



 


パンフレットを複写したものです。
中央、上にFRONTという表題の雑誌の表紙があります。  戦時中、対外広告宣伝のための雑誌で、東方社が発行したものです。 陸軍がスポンサーでした。  木村伊兵衛などの一流の写真家が撮った写真などを素材に、原が表紙をデザインしていました。 軍事シーンが多いのは止むを得ないのですが、デザインとして見た時、垢抜けた素晴らしいものでした。 


 


パンフレットの企画展の趣旨をご覧ください。



 


写真素材の扱いがうまいポスター。  ピカソ展のポスターでは、別にピカソの絵をあしらったものがありましたが、その絵は初めて見たもので、素晴らしさに打たれました。



 


原の仕事風景がポスターになっていました。  彼の端正な作品と一致する仕事風景です。


   《現代の眼 日本美術史から》 1954年    


このほか、本の装丁も多く展示されており、これも素晴らしい。  ポスターの版下など、制作過程がわかる展示もあり、実に楽しめる時間でした。

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