僕は現在、埼玉県の所沢市の南、東京都との県境付近の自宅に住んでいます(最寄駅はもう都内だったりします)。
その自宅付近のスーパー銭湯に、最近よく行きます。いちおう温泉であり、またスーパー銭湯のうちでは老舗だそうです(といっても、温泉旅館はいざ知らず、スーパー銭湯は新しいほうがいい気もしますが−汗)。
そこに電気風呂があります。浴槽内に電気を流す装置があり、筋肉をマッサージするスペース。存在自体はさほど珍しくないと思いますが、その店舗は通常の浴槽内の装置とは別に、露天風呂内にも設置されています。都市部とはいえ露天風呂はかりそめにも「自然」が売りだと思いますし、実際そこも岩でそれっぽく景観を作っているのですが、そこに電気発生装置を付けるその発想に、僕は電流に打たれながら地元の精神を感じてます(ちなみに屋内/露天風呂双方とも、いつも電気風呂スペースはすいてます−笑)。
その二箇所の電気風呂スペースには“該当する方はご利用をお控え下さい”という但し書きがあります。“乳幼児”や“心臓病の方”と共に“てんかんの方”と。プライベートであるにも関わらず、そのとき毎回、お仕事のことを思い出します。
“障害は不幸ではありませんが不便です”という趣旨を、本も出されているある障害者が述べていました。その不便はこんな身近にもあるのだなと思いながら−卑近な気づきですみませんが−僕は、自分の時間を過ごしています。
田中