喜びの種☆

yoshicoの徒然日月
ひとふたみよ
いつむゆななやここのたり、、ももちよろず
天の数歌

トシワケ・オニヤラヰ

2021-01-30 14:07:45 | こよみ
ウイナメヱ(冬至満月)から月のひとめぐり、晩冬の満月です。
シワス・モチ(旧暦12月17日望・西暦2021年1月29日)、
ここから次の満月(旧暦1月16日望・西暦2月27日)にかけて、旧暦では年末年始となります。

さて、現在、日付の変わり目は午前零時です。
この「縄文カレンダー」においても、現在の基準に合わせ、満月としています。
では、ヲシテ時代の一日の始まりはどうだったのでしょうか?
一日の単位を「カ」というということは、ご来光時刻だったのではないでしょうか?
そうすると、月の満ちる時刻が未明の時には日付は前日になります。
今回の満月は午前4時16分、実際、17日(西暦1月29日)に昇る月はすでにかけています。

さてさて、それでは、年の変わり目は現在大晦日ですが、
ヲシテ時代のトシワケはいつだったのでしょうか?
ヲシテ文献『ミカサフミ』の「タカマナルアヤ」の記述では、

ハルタツヒには
もとにきて ひとたびもとの
ほしにあい つきはおもくて
ソミノリお おくれヒにあふ
ついたちぞ ほしにソミあふ
アメはヱナ ヒツキヒトみな
アメのエナ そとはタカマノ
ハラまわり

とあります。

1年365日は、ヒ(太陽)の巡りです。
その始まりの基準は「ハルタツヒ」(立春)です。
月の12ヵ月では365日に満ちず、
月は重くてソミノリ(13ヵ月)、遅れて「ツイタチ」になります。
すると、トシワケは「ハルタツヒ」の前日ということになります。


一方、『ホツマツタヱ』の「ヒコミコト・チオエルのアヤ(25アヤ)」の
ウツキネ(山幸彦・ホオテミ)とトヨタマヒメの出会いの場面の記述では、


ツクシウマシの         
はまにつく かもあみすてゝ   
ゆきいたる ソヲハデカミの   
ミツカキや うてなかゝやく   
ヒもくれて ハヱバユヅリハ   
しきもして いねもせでまつ
   


ツクシウシマの浜に着いたウツキネは、カモフネにカタアミを残し、
すぐにソヲ(霧島山)の麓に向かいました。
ハテカミのミヤ(霧島市・鹿児島神宮・ご祭神・彦火火出見尊(別名山幸彦))は、
ミツカキが巡らされ、ウテナ(ミヤの縁台)が夕日に輝いて美しくありました。
日も暮れましたが、ハヱバユヅリハのお飾りに、「幾ら何でも大晦日の夜に、」と遠慮をして、
門の外で夜が明けるのを待ちました。


アマのトも あけてむれでる   
わかひめが まりにわかみつ   
くまんとす つるへはぬれは   
かけうつる おとろきいりて   
タラにつぐ そらつかみかは   
まれひとゝ チゝはみはもお   
のそみゝて ヤヱのたゝみお   
しきもうけ ひきいれまして   
ゆえおとふ
           


夜明けとともに、ミヤの中からワカヒメたちがマリ(水汲みの入れ物)を持ち、
日の出のワカミツ(若水)を汲みに、外に群れ出てきました。
井戸の釣瓶を跳ね上げると、朝日に照らされたウツキネの影が映りました。
元旦早々寒い戸外に若い貴人がなぜ⁈と、驚き急ぎ、タラ(両親)に知らせます。
「ソラツカミ(天皇陛下)のような立派な方が外においでです。」
ハテカミは、ウツキネのミハモ(衣服・身なり)を覗き見て、
ヤヱ(八重)のタタミ(畳)を敷き設けて、丁重に招き入れました。


とあります。
ハツヒマツリの行事では、「ワカメミツクミ」(若女がハツヒの若水を汲む)
とあり、その前日は大晦日と読み取れます。
ハヱバユヅリハのしめ飾りはトシアケの行事です。

ちなみに、アマテルカミ最盛期のイサワノミヤのある志摩や鳥羽では、
現在でも「アラクサ」という行事が残っている地域があり、大晦日に豆まきをします。
豆炒りの時に先を削った木にイワシを刺して、パチパチと火であぶり、
その音と臭気で邪気を払うとされ、魔除けとして玄関にさしておくそうです。





コヨミは、アマテルカミの時代、オモイカネがウリフツキ(閏月)を設け、
太陰太陽暦としての精度が高まりました。
それ以前のコヨミでは「タカマナルアヤ」にあるように、
太陽の巡りのハルタツヒ前日、つまり現在の節分がトシワケであったと思われます。

トシワケは、日の巡りの立春前日か、はたまた月の巡りの大晦日なのか?
現在、「縄文カレンダー」は大晦日をトシワケとしていますが、
トシワケを大晦日と思い込んでいるのは刷り込みなのかも?
果たして、、来年度版にどう落とし込むか、、悩ましいところです。

今年の立春は月の巡りの旧正月(西暦2月12日)よりかなり前に訪れます。
来たる令和3年2月2日の節分前にトシワケの行事をご紹介します。





●トシワケ・オニヤラヰ



としわけのよは
まめおいり みなおにやらふ
かおひらき しめひきふさき
もののかき ほながゆつりは
はゑゆつは むぎにとしこへ
 ミカサフミナメコトのアヤ




トシワケの夜は「オニヤラヰ」。
オニとは、凝り固まった思いや憎しみ、嫉妬心などの事。
 オ:定まる、安定する、凝る、固いなど、、
 ニ:にこやか、煮、憎、熟成など、

オニヤラヰとは、悪い芽が出ぬように豆を炒り、
マ(魔・悪心・障り)のメ(芽)を断つ行事です。
カ(西)をヒラキ(柊)とヰワシ(鰯)で塞ぎます。
ウラジロやユヅリハで〆め飾り、麦を食して年越えのお祭りとします。
麦を食すとは、どんな料理だったのでしょうか?
年越しそばのルーツかもしれませんね。
※む(ム):生じ、き(キ):来たる。
その一旦停止の意味の濁点が、季節の変わり目を意味しているのかもしれません。


参考文献・参照資料
◎ヲシテ文献の世界へようこそ:日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
◎ホツマ辞典:池田満著・展望社 ◎よみがえる日本語:青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎よみがえる日本語Ⅱ:青木純雄・斯波克幸著・明治書院 ◎ホツマツタヱ勉強会(いせの会)講義資料。
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。


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冬の至りの満月*縄文カレンダー2021はじまりです。

2020-12-29 23:45:03 | こよみ
旧暦シモツキナカ(旧暦11月16日・西暦12月30日)

『縄文カレンダー』トホカミヱヒタメ暦
 西暦2021年度版 はじまりです。





冬の至りの満月は凛と冴え、長い夜を照らします。
シモツキ・ナカ(旧暦・和暦十一月望)より、の季節に入ります。
の守り:シモツキナカからシワストシワケ
      冬至から節分頃 2020年12月30日~2021年2月11日






●ウイナメヱ【シモツキ・モチ(西暦2020年12月30日)】

ウイナメヱは、「為しゆくめくりのはじまり」の意。
冬至を越え、ヲカミ(一温)の再来を祝い、
大宇宙の中心と季節のもたらす恵みを祭り、祖先を祭る行事。

また、オオナメヱ(現大嘗祭)は、アマカミ(天皇)の位についたことを
モトアケのモロカミ、アメツチのカミに報告し祈る祭りで冬至る日に行れます。
二代アマカミ・クニサツチ時代の「コホシ(九星・九座)マツリ」に由来します。
コホシ(アウワ・トホカミヱヒタメ)を祭り、ヲガミの再来を祝います。

三歳児は髪置きの儀、五歳より言葉を習うアワウタを教えるようになります。
男児は袴、女児は被衣、正装での儀式です。
七五三の起源、縄文の年度初めです。  

ウイナメヱ・オオナメヱ(令和大嘗祭)、詳しくはコチラ↓をご参照ください。
https://blog.goo.ne.jp/ten380445/e/2efb0d5bfb2b5ae152e33bb0b26ecf17


ヱの季節
冬の至り(シモツキ・ナカ)より、ネ(北)の守りです。
メカミ(冷たさを為す働き)の極まる『冬至』を過ぎ、
ネ(根・固める働き)にヒウ(一温・温かさを為す働き)を招きます。
ヒトヲカミ(一温)のもたらしに地中は潤いますが、
ミメカミ(三冷)の及ぼしに雨は雪と凍ります。
下弦から新月に向かい、物質形成の働きが最も強まる時期、
黒豆や薬草の粥で身体に力を備えるようにします。


2020年の旧暦は、4月が二回の13月の年でした。
その影響で、今年は冬至をだいぶ過ぎての満月です。
グレゴリオ暦の大晦日と近いので、縄文の年越しの行事もご紹介します。



天地自然の安寧を祈願し、「トシノリカミ」と「ヤマサカミ」をお祭りします。
カ(西)をヒラキ(柊)とヰワシ(鰯)で塞ぎます。
ウラジロやユヅリハで〆め飾り、麦を食して年越えのお祭りとします。


◎トシノリカミ
初代クニトコタチの時代、
「キ・ツ・ヲ・サ・ネ」(東西中央南北方位、季節の守り)と
「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」(食べ物・イノチ(生命)の守り・アメのもたらしと地上の育み)の
ソヒ(十一)カミを祭り、「トシノリカミ」としました。
東西南北中央、、中央にミハシラをイメージして、
宇宙からのもたらしと大地の育み、
とは、「ピラミッド」?!
わたしたちはみんな、その守りの内にある、、。ということですね。


◎ヤマサカミ
七代イサナギ・イサナミの時代(大きく事が整えられてきた時代)、
コヨミを守る役目を担ってもらうため、「ヤマサ」の八カミを添えて祭ることにしました。
自然神の八つの働きを祭ります。

・ウツロヰ(大気)
・シナトヘ(風)
・カクツチ(火)
・ミツハメ(水)
・ハニヤス(土)
・自然界のヲヲトシカミ(穀物を成らせる)
・スヘヤマスミ(木々が雨から土を守る)
・タツタヒメ(火災からの守り)

トシワケには、天地自然の安寧を祈念する!



トシノリカミ・ヤマサカミについて、
ホツマツタヱ《ニ十ニアヤ・オキツヒコ・ヒミツノハラヒ》より
抜粋で祭祀のノト(祝詞)をご紹介します。
大晦日の祓いの祝詞です。



ひさかたの アマテルカミの       
はつみよに ヒヨミのとりの   
カおつぐる きつおかなねの       
とつぎして トシノリカミの   
あれませる そのソヒカミお        
ヱトモリと アミヤシナウて   
ヤミコなる アメフタカミの        
みことのり

        

ひさかたの八代アマテルカミのご治世の初めの時の事、
ヒヨミのとりのカ(マツリゴト(政)の執り始めの日)を告げる際において、
トシノリカミ(キツヲサネ・アミヤシナウ)のソヒ(十一)カミを
ヱトの守りとして祭祀なさいます。
さらに、アメフタカミ(七代イサナギ・イサナミ)のみことのりにより、
ヤマサのヤ(八)カミをともに祭祀することとなりました。


これにたまはる         
ヒヱのナわ ウツロイのカミ   
つぎのナは シナドベのカミ       
ミツのナは カグツチのカミ   
ヨツのナは ミツハメのカミ   
ヰツのナは ハニヤスのカミ   
ムツのナは ソロヲゝトシの        
ちからもる ヲゝトシカミと   
たゝえます ナゝナはみなの   
もとしける スベヤマズミの       
カミとなる ヤおとのカミわ   
ホのしづめ タツナミおさむ        
タツタヒメ おのおのミナお   
たまはりて コヨミおまもる   
ヤマサカミなり         
このカミの つねにめぐりて        
まもるゆえ ヒミツのわざの   
さわりなし
          


『これにたまはる
ヒヱ(長兄)の名は、「ウツロイのカミ」
つぎの名は、「シナドベのカミ」
三ツの名は、「カグツチのカミ」
四ツの名は、「ミツハメのカミ」
五ツの名は、「ハニヤスのカミ」
六ツの名は、ソロヲヲトシ(田畑作物の豊穣)のチカラを守る「ヲヲトシカミ」
七の名は、ミナのモトシケル(水の貯留に有効な森林を守る)「スベヤマスミのカミ」
八オト(弟・妹)のカミは、タツナミおさむホのシヅメ(火災から守る)「タツタヒメ」、
各々名を賜りて、コヨミを守る「ヤマサカミ」なり。』

このヤマサカミが常に天地の巡りを守ってくれているので、
人々に降りかかる「火」(ヒ・火)や「みつ」(ミツ・水)の障害も防ぐことができるのです。


~中略~


チカヒには ミハシラたてよ   
このときに アマツミコトの   
さたまれば カシキのユフの   
ミテグラに ヒミツおむすぶ   
オキツヒコ こゝもタカマの   
ハラなれば ヨゝにちかふる   
のりこちに

         

『チカヒには、ミハシラたてよ』
カシキ(赤・白・黄)のユフ(幣)のミテクラ(祭りの中心)は、
タカマのハラ(大宇宙・アモト)に見立てられ、同一の場所の意味を持ちます。

この清らかな祭りの場の祈りは、万物の端々にまで届いて、
生活にさし障りの無き事を実現してくれるでしょう。
オキツヒコは、火みつ(ヒミツ・火水)のノト(祝詞)を奏上します。


もしもクニユリ         
ナルカミの さわるさわりの   
あらんとき キネのヒトキお   
ヰヤシロに ヱトのムソカに   
もりあまる ヤナヰカクロヒ   
ウツロもる ウツロイのカミ   
あらはれば たとえナルカミ   
クニゆるも イヅワザなして   
しづむべし

           

『もしもクニユリ(地震)やナルカミ(雷)のさわる障りのある時も、
キネ(東北)のヒトキ(一樹)をヰヤシロ(カミを招く拠り所)に、
ウツロイのカミを祭って下さい。
日々を守るヱトのカミの守りから外れたヰカ(五日)のクロヒ(黒日)を守る、
ツロヰのカミが現れたならば、たとえナルカミ(雷)やクニユリ(地震)が
鳴動しても、ヰツワザ(極めて優れた働き)を発揮して鎮めてくれるでしょう。』


もしもムラクモ                   
カおうばひ みちにさわりの   
あらんとき シナトベのカミ   
あらはれば みちのカうばふ   
やえくもお シナドのカゼに   
おしはらひ ヨモあけかたと   
しらすべし

          

『もしもムラクモ(暗雲)が天地を覆い、光を遮るような障りのある時も、
シナトベのカミが現れたならば、みち(ミチ・成り行く力)の光を遮るヤエクモ(幾重もの厚い雲)を
シナトのカセ(風・変化を為さしめる働き)に押し祓い、ヨモ(四方・見渡す限り)明け方としらすことでしょう。』


もしもヒけがれ         
あらんとき カグツチのカミ   
あらはれば たとえオダキの   
かくやあれ さらにヒウチの   
あらためて きよきアタゴと   
しきみより ミカマトきよく   
まもるべし

            

『もしも火(ヒ・火)によるケガレ(穢れ)がある時も、
カグツチのカミが現れたならば、たとえオダキのカクヤあれ(種火の炎が消えてしまう)のような不祥事が起きても、
さらにヒウチ(火打ち)のあらためて、キヨキアタゴ(清い火)とシキミ(樒)により、
ミカマド(竈)を清く守ってくれるでしょう。』
 ※現在でも京都市の愛宕神社などの神事には榊ではなく、シキミが使われています。
  シキミ(有毒)を挿した水は、腐りにくい。~ウィキペディア~


もしもホワザの         
あらんとき タツタメのカミ   
あらはれは たとひホノホに   
はたるとも タツタにしづめ   
のぞくべし

            

『もしもほワ座(ホワザ・火災)のある時も、
タツタメのカミが現れたならば、たとえホノホにハタルとも(火災に建物が苛まれたとしても)、
タツタ(タツの働きで水を吐きかけ)に鎮め消火してくれるでしょう。』


もしもヰのミツ         
くみたえて ミケツのさはり   
あらんとき ミヅハメのカミ   
あらはれば いてのしミヅお   
いさぎよく あらためかえて   
ひとふるに ミカメもきよく   
まもるべし 
          
 

『もしも井戸の水が汲み絶えて、ミケツ(飲食)の障りがある時も、
ミツハメのカミが現れたならば、井戸の清水を潔く新たに入れ替えて、
ミカメ(水瓶)も清く守ってくれることでしょう。』


もしもミワサの         
あらんとき スベヤマヅミの   
あらはれば たとひナガアメ   
あぶれても ヤマはしげきに   
もちこたえ なかれおふかく   
なすことも つねにイセキお   
まもるなり みなカンチカヒ   
いちしるきかな

         

『もしもみわさ(ミワサ・水害・洪水)のある時も、
スベヤマツミのカミが現れたならば、
たとえ長雨が続いても、治水を担う山林の豊かさで洪水を防ぎ、さらに保水量を深く大きくし、
イセキ(井堰)から常に農業用水の豊かさを確保し守ってくれることでしょう。
このヤマサカミとのチカヒ(誓い)こそ、明らかなものであります。』


このときに トシノリカミの   
マテにある オゝトシカミと   
ハニヤスメ オゴロもともに   
チカヒして いさきよかれと   
カンホギに ホギノリなせる

   

オキツヒコがノト(祝詞)を奉りました時、
トシノリカミ(キツヲサネ・アミヤシナウ)のまて(マテ・左右・両手)にある、
オオトシカミ、ハニヤスメとオゴロも共にチカヒ(誓い)しました。
いさきよかれ(イサキヨカレ・とても清らかに美しくある)を願い、
実現を誓い、ホギ(讃える事)のノリ(祝詞)を為しました。


かなぎゆひ タキヒもきよく   
ミヅきよく ミカマトきよく   
みなきよく ヒミツのミツの   
たからおの すさみなけれは   
いさぎよく にあくるみけの   
ヒモロゲお さゝぐるすえも   
きよらかに むすぶヒミツの   
キヨハラヒ ヨツキタカラと



タキヒ(焚き火)もきよ(キヨ・清・来たりしも良い)く、
ミツ(水)清く、ミカマト(竈)清く、ミナ(皆)清く。
ヒ・ミツ(火水)のミツ(瑞・際立っての素晴らしさ)のたから(タカラ)緒の、
すさみ(スサミ・荒み)も無ければ、イサキヨク(潔く・清く)、
お料理の出来上がりも、お出ししたのちも、
とてもきよ(キヨ・清・来たりしも良い)らかです。
むすぶ「ヒ・ミツのキヨハラヒ」です。


ヨツキタカラと         
すさましく しつむチカヒの   
いさおしお ユキスキハニの   
ヲゝンカミ きよしめさるゝ   
キヨハラヒ ヒミツおカミに   
つゝしみて きよめたまえと   
まうしてもふす 
        


ヨツキタカラ(詳細未詳)とスサマシク(詳細未詳)、
シツ(鎮)むるチカヒ(誓い)を成し遂げた事のイサオシ(功績)を、
ユキスキ(アユキ・ワスキ・逝き来のミチなど)・ハニ(大地)、
大宇宙の源にも、天地のすべてにも、行き渡らせようと、
ヲヲンカミ(アマテルカミ)も御自ら清し召されてキヨハラヒを奏上なさいます。
この「ヒ・ミツのハラヒ」を諸々のカミ(臣・司)にも、
ツツシミ(謹み・慎み)て、清め給えとまうしてもふす。


参考文献・参照資料
◎ヲシテ文献の世界へようこそ:日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
◎ホツマ辞典:池田満著・展望社 
◎よみがえる日本語:青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎よみがえる日本語Ⅱ:青木純雄・斯波克幸著・明治書院 
◎ホツマツタヱ勉強会(いせの会)講義資料。
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。

『縄文カレンダー◇2021』ご希望の方は、
送り先ご住所・お名前・ご希望冊数を下記メール宛にお知らせください。
✉yoshico1018@yahoo.co.jp
よろしくお願いします。




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サツキナカ🌻夏の至りの満月(和暦5月15日・西暦2020.7.5)

2020-07-04 20:55:40 | こよみ
夏の至り!
サツキナカより、ト(ヒメ・一陰)の季節に入ります。
『サツキナカ(夏至の満月・旧暦5月15日・西暦2020.7.5)より、
 ミナツキスヱ(立秋の新月前日・旧暦6月29日・西暦2020.8.18)。』




ヲカミ極大(ウヲ・太陽・温)の夏至を過ぎ、冬へと向かう折り返し点。
月よりヒメ(一陰・令)が降されて、サミタレ(梅雨)が地中を潤します。

トの守りは太陽の南中する正午前後の時間帯、
サツキナカ(夏至頃)よりミナツキスヱ(立秋頃)、季節は夏の盛りです。
南に架かる天の川、光と水のもたらしに最も潤い栄える季節にあやかり、
トよりのノト(祝詞)、トホカミヱヒタメとノリます。


サツキモチ、夏至の満月は、
太陽と反対の軌道を通る月が出ている時間が一年で最も短くなり、
夕日の赤を月が近い位置で受けて映る夕焼け色の満月♡
これをネイテイブアメリカンの人々はストロベリームーンと呼ぶそうです。





さらに、今年のサツキモチは、日本では見られませんが、月食満月だそうで、
しかもその前夜、太陽系の七つの惑星直列!
どんな宇宙模様なのでしょう?
占星術の観点から、じゃんぐるままさんが分かりやすく説明してくれています。
https://junglemama.jp/2020-07-04/?fbclid=IwAR2dDkrP0cGNYyIu6oXN-fpseR-c97qZWJUmBtM3ITcx3C_rZeI4TgSbQhI
惑星直列、宇宙目線での俯瞰、、ヲシテ時代の宇宙観を感じました。
夏至満月、冬至に向かっての折り返し点。
参考になさってはいかがでしょうか♡





「ト」カミカタチ(文字形)

みつのひかりの ハニとほり トシウチニナスコトのアヤ
ヲカミのミツヒカリ(三温)(集めるなど、タ行父音)の及ぼしが、
ハニ(大地・個体などオ母韻)の中に透ってゆきます。
春分の(タ)の季節は、ア母韻(〇・ウツホ)で空気はポカポカ温かくなり、
夏至の(ト)では、地面の中まで十分に熱くなるイメージですね。

「ト」
(タ行父音):「たす・集める・まとめる・協力・尽す」など、
*複数のモノ・分散しているモノなどを受ける。
*合わせて繋ぐ(縦線は一種の収束線でもあります。)などのイメージ。

(ハニ・オ母韻):「固い・足元の大地・クニ」など、
*「安定・定常状態・成熟・完成・最終プロセス」などのイメージ。
📌トコヨクニ・ヤマト・ヒノモト ヲシテ文字で書いてその意を感じてみよう!



かたちはくにの                
なかはしら まてにととなふ        
ともとかみ
 トシウチニナスコトのアヤ

かたちけた  あのまてのいの
なかにたつ  くにたしなるる
かみかたち
 ミカサフミナメコトのアヤ



【トのヲシヱ:トコヨクニ建国の理念】
トのヲシテは、アマカミがクニの中心に立ち、両手を差し上げて、
アメ(天・大宇宙)の恵みを享けいただいて、国民に普くわかち及ぼす形。
アメの恵みや先祖の恩恵を享けて、ヒトはこの世に在ります。
より豊かに安定した暮らしへと創意工夫して、自立した営みを分かち合いながら、
互いに協力し、得意を持ち寄り、為し固め、次世代に繋いでゆくとの思いがとの文字形に込められています。 
『トのヲシヱ』をクニのハシラに、クニトコタチは人々を教え導き、
トコヨ・クニ(日本の国の原形)を建国、初代アマカミとなりました。

トのヲシヱを受け継いで、ヤマト、ヒノモトの新しい国号が生まれました。
漢字時代になり、ヒノモトに当てた日本が音読みのニホンにすり替わってしまいました。
ヲシテ文字に表すと、ヒノモトとニホンではまったく意味が異なります。
ヒノモトに立ち返り未来につないでいくことは、とても大切なことに思います。
世界的パンデミックの新型コロナや大きな自然災害が頻発する時代、、
トのヲシヱの精神で創意工夫して協力仕合い、
みんなでより良い明日をひらいて、七世代先の子供たちにより良い未来を!

トのヲシヱは、ミクサタカラ(三種神器)の勾玉に象徴されてゆきます。
ホツマツタヱの2アヤ「アメナナヨ・トコミキのアヤ」では、
六代アマカミ・オモタルよりイサナギ・イサナミのフタカミが皇位を継承し、
トとホコ(トのヲシヱとそれを守るためのホコ)を賜ります。
抜粋でご紹介します。


ときにアメより         
フタカミに つほはあしはら   
チヰモあき いましもちひて   
しらせとて トとホコたまふ  
 

国家の再建を託すべき次代のアマカミには、イサナギ・イサナミが選ばれます。
イサナギは、ネのクニの名君アワナギの継ぎ子、
イサナミは、ヒタカミの名君トヨケカミの娘です。

重責を担う七代アマカミ皇位継承に際し、六代アマカミ・オモタルは、
「フタカミ」にミコトノリなさいました。
『これからのツホ(要所)は、アシハラ(低湿地の葦の原)の開発に懸っています。
 直接に治めているチヰモ(千五百)の村落をあなた方に委ねます。
 また、統治の精神と印しとして、
 「トのヲシテ」と「ホコ」(サカホコ、後のツルギ)を授けます。』

トのヲシテ:建国の理念。
ヲシテ文字のトの逆の形がロ。
トは他人に対するミヤヒ(他人の幸せを望む心)であるのに対し、
ロは自分自身の自立を意味します。
『他人の幸せをもたらすためには、まず自分の自主独立の幸せがあってこそである』
とする「幸福の共存」がとであり、自己犠牲ではありません。

「トのヲシヱ」は「カンタカラ」、時代を降るごとに発展し、
六代アマカミ、オモタル・カシコネ時代:秩序を守るためのオノが加わる。
七代イサナギ・イサナミ時代:オノがホコとなり、「ト・ホコ」二種のカンタカラとなる。
また、鳥居は「トとホコ」の二柱に潤いを表すヌキ(緯)と呼ばれる横柱。鳥の居場所。
八代アマテル時代には、トのヲシヱの象徴の「タマ(勾玉)」「カガミ」「ツルギ(ホコ)」の
ミクサタカラ(三種神器)へ整備されました。
漢字文献時代になると、「三種の神器」として神聖化され、モノとしての捉え方が
一般的ですが、その成立過程において、
主たる位置には万世不変の「トのヲシヱ」が据えられ、
社会情勢の変化により、構成神器の数が増したものの、
根幹の『とのヲしゑ』は、
「世が変わろうとも、人が変わろうとも、時代が変わろうとも、不変のミチ」




とのなめは はにみつうるふ  
さつきなか ひかりとほれは  
かつめかみ みちおかえして  
ひおこえは みひきおまねき  
しらみちの ひめおくたして  
はにふせは きそひのぼりて  
さみたるゝ あおばしげれは  
ながらえの さのかおりうく
  (ミカサフミナメコトのアヤ)


【サツキナカ:旧暦5月中】
トのカミは、サ(南)の守りです。
ヲカミ極大の夏至を過ぎ、
ミツヒカリ(・三温・タ行父音)のもたらしは、
ハニ(・大地・地面下・オ母韻)まで届いています。
月(メの象徴)満ちて、シラミチ(月の巡る軌道)よりヒメ(一冷)が降されて、
伏していたメカミ(一冷)が起き立ちます。
キソヒノホリテ サミタルル(五月雨・梅雨)、
大地に光と水の潤いがもたらされ、万木のアオバが風に香ります。






伊勢の朝熊山金剛證寺のハス池がそろそろ見ごろを迎えています。
  
※朝熊山金剛證寺:ウィキペディアより抜粋。
 神仏習合時代、伊勢神宮の丑寅(北東)に位置する寺が「伊勢神宮の鬼門を守る寺」として
 伊勢信仰と結びつき、「伊勢へ参らば朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば片参り」とされ、
 伊勢志摩最大の寺となった。虚空蔵菩薩の眷属、雨宝童子が祀られており、
 当時は天照大御神の化現と考えられたため、伊勢皇大神宮の奥の院とされた。


参考文献:
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。

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サビラキマツリ【ウツキナカ:旧暦四月望・西暦2020.5.7】

2020-05-07 22:15:39 | こよみ
初夏の満月。
2020年はスーパームーンでした。
月の出にアワウタを浜辺の歌にのせて歌いました♪





サビラキマツリ【ウツキナカ:旧暦四月望・西暦2020.5.7】

つきなかは さびらきまつる   
ゐなるかみ
  ミカサフミナメコトのアヤ





サ(南)のヲシテは、太陽の恵みが広い大地にもたらされ、行き渡るイメージ。
太陽が一番高く昇る方角、ミにナミ享ける南、サビラキ(早苗開き・南開き)のお祭りをします。
田植えに必要な雨が、この時期に十分にもたらされる、
サミタレ(五月雨・梅雨)の恵みへの感謝の行事です。
お供えはフキの葉で包んだ豆ごはん。
フキは抗酸化作用もある身近な薬草です。
フキの良い香りが、夏至の到来を思い起こし、身体の調子も整えてくれます。
三重県の郷土料理「蕗俵」(ふきだわら)は、豆ご飯を蕗の葉で包みます。
田植えの時期に行う農耕神事では、田の一角に蕗俵を御供えし、豊作を祈願するそうです。

『サ』
*地平線・水平線・大地・表面のイメージ。
*上からもたらされるモノコトをそのまま広く受け止める、一旦止める。
*「南」。太陽が一番高く昇る方角、南中正午のヒルナミを享ける大地。
*「能動的」「否定的」下から広く働きかける、圧、力の反発。
📌サナヱ・サヒラキ・サツキ・クサ
 ・ヲシテ文字にして日本の言葉をイメージしてみてください!
  漢字からではわからない言葉の本質が感じられますね♡ 







伊雜宮のこんもりとした森のふもとのカメの住む田んぼで志摩の友達家族が田植えをしました。
ヲシテに登場するアマテルカミ所縁のこの場所で稲を育てるなんて、
なんとありがたいことでしょう♡
田んぼには鳥居が建てられています。

八代アマカミ・アマテルカミの時世、水耕新田開発の全国普及がなされ、
国民をより豊かにする方法として、一反当たりの収穫高を増やすべく、
稲の品種改良や耕作技術の革新を図るため、当時のミヤコ富士山南麓より
さらに南へと、現伊勢志摩にミヤコウツシ(遷都)がなされました。
南には、日照時間の長い土地があり、耕作方法の改善を行うのに好適です。
志摩市浜島町南張あたりの田植えは西暦の四月半ば。
稲刈りは台風が来る前の八月半ばに行うそうです。
二期作も可能な地域だそうです。

「宮中神事」
◎御笠神事【四月十四日】(現西暦5月14日)
内宮では風日祈宮の祭、外宮では風宮の祭であるが、
内宮ではこの日、日祈内人(ひのみのうちんど)が御榊三本に御笠縫の奉れる
蓑笠を三つ取付けたのを捧げ、神官一同櫻宮の前から次第に宮中に進み、
祝詞を奏し、御笠をば玉串御門に納める。
外宮では禰宜以下北御門口鳥居の南に列し、物忌が矢と菅と蓑とをつけた榊を捧げ、
長官先登して本宮に至り、物忌が右の榊を供え、長官が祝詞を上げ、
八度拝して退下するのである。
※八度拝して、、古事記には記述のない「トホカミヱヒタメ」を思い起こします。

『風日祈宮』 伊勢神宮ホームページより抜粋。
ご祭神は伊弉諾尊(イサナギ)の御子神で、特に風雨を司る神、
級長津彦命・級長戸辺命。
雨風は農作物に大きな影響を与えますので、神宮では古より正宮に準じて
丁重にお祭りしています。
毎年五月十四日と八月四日の二度、風雨の災害が無いよう、
また五穀が豊かに実ることを祈願する風日祈祭です。
由緒は、延暦二十三年(八〇四年)の『皇大神宮儀式帳』四月例十四日の条に
「以御笠縫内人造奉御蓑廿二領、御笠廿二蓋、即散奉、太神官三具(中略)
風神社一具」とあり、古くは「風神社」とも称されていた。
「御笠縫内人」とは、延長五年(九二七年)の『延喜大神宮式』には、
「是日(旧暦四月十日をさす)笠縫内人等供進蓑笠」とあり、四月十日に風雨の
平らかなることを祈願して蓑や笠を奉るために設けられた特別な職掌でした。
後世、鎌倉時代頃には、このお祭りを「御笠の神事」とも称した。

「衣食住」
◎御衣帷子【四月十四日】
皇大神宮の神御衣祭(かんみそさい)で、御衣をば御糸郷なる機殿で奉織し、
同所より大神宮に奉納する神事がある。
この神事の済むまでは、何程暑い年でも町家で帷子(かたびら)を着ないという習わしであった。
又女はこの朝より御祭典の済むまでは縫針の手を止め、殊に宇治地方では
四月一日より十三日まで機殿に於ける御衣の機織中、
朝より晝まで自分どもの機織を忌み憚るという風もあった。
※帷子(かたびら):ブリタニカ国際大百科事典
 夏の麻のきもの。古くは片枚(かたひら) と記し、裏のない衣服をすべてこう呼んだが、
 江戸時代には単(ひとえ) 仕立ての絹物を単と称するのに対して、
 麻で仕立てられたものを帷子と称した。
 武家のしきたりを書いた故実書をみると、
 帷子は麻に限らず、生絹(すずし)、紋紗(もんしゃ)が用いられ、
 江戸時代の七夕(七月七日)、八朔(八月一日) に用いる白帷子は、
 七夕には糊を置き、八朔には糊を置かないのがならわしとなっている。
 ゆかたも湯帷子が本来の名称であった。


参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
◎『宇治山田市史』宇治山田市役所編 国書刊行会
◎『伊勢神宮』ホームページhttp://www.isejingu.or.jp/index.html
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。


『縄文カレンダー』
ヲシテ文献の記述をもとに縄文時代の季節感や行事を、
現代のグレゴリオ暦と太陰太陽暦(旧暦)に表しています。
今に伝わる「ヒナマツリ」や「タナハタ」、「豆まき」等、祭りの発祥や謂れも、
たいへんに興味深く、古来日本の慣わしや精神、思想が覗え、
縄文の宇宙的概念や死生観をも読み取れる「コヨミ」です。
縄文カレンダーの一年は、冬の至りの満月から月の巡りの十二カ月です。
A4判カラー・竹紙二十頁冊子型。
一冊1000円(@1500円/5月よりお値引き+送料込)でお分けしています。

ご希望の方は、
送り先のご住所、お名前、希望冊数を下記までメールにてお知らせください。

冨山喜子
【メール】yoshico1018@yahoo.co.jp



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ウツキハツヒ🌺夏来る!(和暦四月朔日・西暦2020.4.23)

2020-04-22 13:08:54 | こよみ
夏は来ぬ!
ウツキハツヒより季節は夏に入りました!
メ(ウヲ・太陽)の守りです。

『ウツキハツヒ(立夏の新月・旧暦四月一日・西暦二〇二〇年四月二十三日)より、
 サツキナカ(夏至の満月・旧暦五月十五日・西暦二〇二〇年七月五日)。』





立夏は例年西暦五月五日頃ですが、今年は夏のはじまりがいつもより早いです。
旧暦四月(ウツキ)がダブル(閏四月)です。
太陰太陽暦は、基準となる冬至が冬の真ん中シモツキにくるように、
同じく、基準となる夏至が夏の真ん中サツキにくるように、
日と月の巡りの調整を図るウリフツキ(閏月)が設けられ、
約三年に一回、十九年に七回、十三月の一年となります。

世界的にいろいろと制約のある自粛生活が続く中で、
本来の自分を思い出し、今後の人生の転換点となるような、
いつもより長い一年十三ヵ月のスパンで、じっくり自分と向き合う時間を
与えられているのかもしれませんね。
それぞれの創意工夫が実り、より良い明日、より良い未来へとなりますように。





「メ」カミカタチ(文字形)
みなそこにふす めのなさけ ミカサフミナメコトのアヤ
ヲカミ極まるウヲ(太陽)の陽光に、メガミの及ぼしは、
最後の一本までもが水面の底に潜り、
サミタレ(五月雨)のミツ(液体・エ母韻)の音に響きます。

 
ウツキハツヒ(立夏の新月)からサツキナカ(夏至の満月) 
ナメコト(祭り・行事)
サビラキマツリ:ウツキモチ・旧暦四月十五日満月(2020.5.7)
アオイマツリ:ウツキミソカ・旧暦四月三十日(2020.5.22)
ヰワタマツリ:サツキヰカ・旧暦五月五日(2020.6.25)


【ウツキ:旧暦四月】
天の川がツネ(西北)より注ぐ季節の守り、メのカミは、ミツノカミ。
ウツキになると、日毎に昼が長くなり、ウヲ(最大温・太陽)を招きます。
ヲカミ(陽・昼)の及ぼしに、メカミ(陰・夜)の働きは水面下に潜り伏します。
早苗は青さを増し、夏を告げます。
万木生い茂る、夏の到来、「ミハワタヌキテ」、衣替えの時節です。

📌ナツをヲシテ文字で感じてみよう!
(ナ):成る・生成・自然な変化、展開。
(ツ):集める・尽くすなど。






めはつねにすむ
みづのかみ うづきはうめの
をおまねく さなゑあおみて
なつおつぐ なかわたぬきて
 トシウチニナスコトのアヤ



ウツキの「ウ」は、大いなる、今まさに、初、動く、生まれる~など、
*「動き」様々な変化・動く・生れる・移動を強調。
*「熱」の発生・伝達。熱のあるところには必ず「動き」がある。
*「原動力」大地から立ち昇るエネルギー、いままさに(現在)。
*「大いなる」大きいモノ・果てしないモノ・激しいモノ
立夏からぐんぐんと日が伸び、盛夏へと向かうエネルギッシュなイメージです。

漢字では「卯月」と表わし、卯の花の咲く季節のイメージが強いですね。
卯の花はウヅキ(空木)の花の事、茎が空洞になっていることからの名です。
卯の花と聞くと、「夏は来ぬ」を口ずさみたくなりますね♪
歌詞を調べてみたら、作詞の佐佐木信綱さんは、和歌の創作・研究に功績を残した歌人で、
古典文学の研究や復刻にも尽力された方だそうです。
まさに「メの季節」を現代に歌った、美しいヤマトコトハの和歌の調べです。
※出典:世界の民謡・童謡
http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/natsuhakinu.htm

「夏は来ぬ」
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ

橘(タチバナ)の 薫る軒端(のきば)の
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ

楝(おうち)ちる 川べの宿の
門(かど)遠く 水鶏(クイナ)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ

五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
水鶏(クイナ)鳴き 卯の花咲きて
早苗(さなえ)植えわたす 夏は来ぬ

※ヲシテ文字に表して言葉をイメージで感じてみてください。
きっとワクワクな発見がありますよ♡
身のまわりの夏の風情を探してみるのも楽しいですね。

   



参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。
編集:冨山喜子



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ヤヨイ十五夜(2020.4.7♡スーパームーン)

2020-04-07 11:07:36 | こよみ
ヤヨイナカ、三月の十五夜です。
今年はなんと、スーパームーンということで♡

満月は翌十六夜(西暦2020.4.8 am11:35)、
満ち満ちてゆく「ピンクムーン」が、
2020年4月7日の深夜から8日未明にかけて夜空を照らします。

本日十五夜の鳥羽の月の出時刻は17:19!
みなさまそれぞれの場所で~より良い明日となりますように♡



【ヤヨヰナカ:旧暦三月十五夜・2020.4.7】

晩春の満月、ヨルナミ(月・メカミ)・ヒルナミ(陽光・ヲカミ)を享け、
立ち涌くカゲロウ(陽炎)が苗の育成を助けます。











ヤヨイなかより         
かげろひて なえおいそだつ
ワのなかに みひかりのあし   
なかにミツ これカミカタチ
  ミカサフミナメコトのアヤ




春麗(はるうらら)、、漢字からのイメージに引っ張られていましたが、、
ハルウララは訓読みのヤマトコトハです。



まさに春のエネルギー炸裂~~なワクワクな勢いが感じられます♡


大自然は刻々と、『今』に順応して移り変わっています。
大地に根を下ろし、夏に向かって大きく葉を広げ伸びてゆきます。
新型コロナの影響下では、大気は澄み、大河は魚やイルカまでが遊びにきています。
人類にとっては大変な状況下ですが、大自然にとっては息を吹き返すチャンスでもあります。
ピンチをチャンスに、、人類は、その後押しが今こそ必要なのかもしれません。



しかし、、
志摩市の的矢湾奥メガソーラー建設工事、、
本気でやめてもらえないでしょうか!!!
人類にとっては自殺行為やよ~







参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
◎『宇治山田市史』宇治山田市役所編 国書刊行会
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。
編集:冨山喜子


『縄文カレンダー』
トホカミヱヒタメ暦!
ヲシテ文献の記述をもとに縄文時代の季節感や行事を、
現代のグレゴリオ暦と太陰太陽暦(旧暦)に表しています。
今に伝わる「ヒナマツリ」や「タナハタ」、「豆まき」等、祭りの発祥や謂れも、
たいへんに興味深く、古来日本の慣わしや精神、思想が覗え、
縄文の宇宙的概念や死生観をも読み取れる「コヨミ」です。
縄文カレンダーの一年は、冬の至りの満月から月の巡りの十二カ月です。
A4判カラー・竹紙20頁冊子形。
1冊1500円のところ、ヤヨイ満月より、1冊1000円(送料別途)でお分けいたします(^^)v

ご希望の方は、
送り先のご住所、お名前、希望冊数を下記までメールにてお知らせください。
冨山喜子【メール】yoshico1018@yahoo.co.jp


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ヤヨヰハツヒ🌸もうすぐひなまつり(西暦2020.03.24)

2020-03-21 13:09:28 | こよみ
ヤヨヰハツヒ(和暦三月朔日・西暦2020.3.24)

柳が芽吹き、桃の花咲く時節、苗代に種を蒔きます。
春の香り立つヨモギの新芽の草餅は、
体調を整えることにもつながるようです。

ヤヨヰのヲシテは、父音が同じヤ行で、
広く受け止め(横線)、
跳ね返る・上に向かう・指向性など(上部縦線)のイメージから、
グングンと陽に向かう植物の勢いが感じられます。

三月、志摩ではアワビ漁が解禁になりました。
幸豊かな志摩の海でも、温暖化の影響で水温が上がり、
海藻類が育たないそうです。
志摩名産のアオサも、カキも、アワビも、年々収穫量が落ちています。

一方、武漢の封鎖により、大気がきれいになっていたり、
ヨーロッパでは観光地の運河にイルカが遊びに来たりと、
大自然は、良いも悪しきも瞬時に対応し、変化し続けています。

海の幸を育む森、大地の再生、、
人類は、こっちの方向で未来を切り開くことはできないでしょうか。

新型コロナの影響で、できることも限られている中で、
今できる事をあれこれと考えて、自分を活かしたアイデアの芽吹きがあるかも!
「ヤろう・ヨし・ヰくぞ!」




やよいのはしめ         
ももやなき みきひなまつり
ゑもぎもち たみなわしろに
たねおまく
   ミカサフミナメコトのアヤ





やよゐきて ももさきめをの
ひなまつり くさもちさけに
ひくゑもせ
   トシウチニナスコトのアヤ






ヒナマツリ【ヤヨイミカ(旧暦三月三日・西暦2020.3.26)】

日本で最初の結婚の儀を記念し、トツギのノリ(法)を教え導くお祭り。
満開のモモ(桃・百・子孫繁栄の象徴)の花の許、
クサモチ(よもぎ餅)とミキ(御酒)でメ・ヲのヒナマツリです。

ヒナとは半人前(未熟・七分目)のこと、
メヲトとなり一人前のヒト(一から十)となる意が込められています。

トツギのミキ(御酒)は、身籠る(みミ)女性から先に飲み、兆す(きキ)男性にすすめます。
三三九度は、ヤヨイ(三)ミカ(三)のトツギ(とト)固め(こコ・九つ)のミキ(酒)のこと。
三日月をミキに浮かべてすすめます。
サカツキ(盃)の名は、逆さに映る月のことから。



  
お雛様は結婚の儀のお姿で、北(ネ・根)を背に、身にナミ受ける南を仰ぎ、
左(兆しの春・東)にお内裏様・右(実りの秋・西)にお雛様のお並びの位置が、
エネルギー的に整う位置とヲシテ文献では伝えています。
現在の天皇皇后両陛下のお並びの位置は、近代、世界標準にお合わせになられたとか、、
なんだかとても残念に感じてしまいます。

桃の花の下、夕暮れの細い三日月を愛でながら、男女でお酒を酌み交わす、、
春の大人のひな祭りとして復活させたいですね!
うれしいひな祭りの節にあわのうたをのせるとピッタリはまって楽しくなりますよ♪
きょうはたのしいたらさやわ~~(^^♪

「ヒナマツリ」の所縁について、
ホツマツタヱニアヤ・アメナナヨトコミキのアヤより抜粋でご紹介します。

よつぎのヲカミ         
ウビチニの スビチおいるる   
さひあひの そのもとおりわ   
コシクニの ひなるのたけの   
かんみやに きのみおもちて   
あれませば にわにうゑおく   
ミトセのち やよひのみかに   
はなもみも ももなるゆえに   
もものはな フタカミのなも   
モモヒナギ モモヒナミなり
    

四代アマカミはウヒチニ(ヲカミ)でした。
稲作(陸稲)の導入により社会構造に変革がもたらされ、
時代の要請として、女性の社会的役割が求められてきました。
ウヒチニはスヒチニを正后に定め、ここに婚姻の制度が起きました。
サヒアヒとも呼ばれる婚姻制度は、広くタミにも広まってゆきます。

その元オリは、、
ウヒチニが、モモ(日本固有種のモモ)の木の実をお持ちなって
皇位(みくらい)に即かれたことから。

コシクニのヒナルノタケ(福井県越前市中平吹町・日野神社・日野山)の
カンミヤの庭に植えられましたところ、
三年の後の弥生三日、
ハナ(花)も、モモ(百ほどにも多く)に咲き、ミ(実)も成りゆくようです。
それで、もも(モモ・生じて固まる)のハナと名付けられました。
ウヒチニ・スヒチニのフタカミをモモヒナギ・モモヒナミと
お呼びするようになったのは、モモのハナとミに由来します。


ヒナはまた ひとなるまえよ   
キミわソの きのみによりて   
ヲカミわキ メカミわミとぞ   
なつきます ひとなるのちに   
やよひみか ミキつくりそめ   
たてまつる

           

また、「ヒナ」とはヒト(一から十)になるマエ(以前)で、
メヲトとなり初めて一人前という意味です。
ハナもミもそ(ソ・揃う所)の木の実の由来によって、
ヲカミは「キ」、メカミは「ミ」と名が付きました。
ヒトとして表明する婚姻の儀は、弥生の三日にミキ(お酒)を醸し奉ります。


ももとにくめる         
ミキにツキ うつりすすむる   
メカミまづ のみてすすむる   
のちヲカミ のみてましわる   
とこのみき みあつければや 
  


モモの花の許、白酒を酌み、細い三日月を映し浮かべてミキ(酒)を勧めます。
メカミがまづお飲みになり、ヲカミに勧めます。
ミ(実・女性)を結ぶ、キ(木・男性)春の兆しのお酒の名の通りです。
ミキを飲みて男女が交わります。
「トコ」(トのヲシヱの精神で絆を固める・床)の「ミキ」(お酒)です。
「ミ」(生じ来る)のメヲト(夫婦)としての意識が篤く備わります。


あすみあさ さむかわあびる   
そでひちて うすのにこころ   
またきとて なもウビチニと   
スビチカミ これもウビにる   
ふることや おおきすくなき   
うすのなも このひなかたの   
ヲわかむり うおそではかま   
メわこそで うわかつきなり 

  

正月三日朝に、サムカワで清めましたときのこと、袖が濡れてしまいました。
ヲカミはメカミをかばって水浴びをしていたので、
ヲカミの袖は大きくヒチテ(濡れて)、メカミは少ないヒチでした。

「ニココロ」、にこやかな、やさしい、思い遣りのお心です。
「ウ」(大きい)と「ス」(少ない)の「ニ」(思い遣り)の心の仕草に現れた
尊いことと、ウヒチニ・スヒチニとお呼びするようになりました。

「ウヒ」とは、クニタマ(地球)の形作られる以前の状態も意識した命名です。
ウヒが煮上がって、固体・液体と気体の分離が進みクニタマに形成されました。

大きい少ないのウスのフルコト(故事)から、ヒナカタ(雛形)が作られます。
ヲ(男)はウオソデ(大袖)とハカマ(袴)、
メ(女)はコソデ(小袖)とカツキ(被衣)です。


このときに みなつまいれて   
ヤソつつき もろたみもみな   
つまさたむ あめなるみちの   
そなわりて たぐひなるより   
としかぞえ ヰモつきあまの   
まさかきや 
          


雛形が示されたので、広く国民にも結婚の制度が広まります。
まず、ヤソ(八十)のトミ(臣)たちが婚姻を行い、
タミ(国民)もツマを定めました。

ウヒよりクニタマが形成され、そこから人類の発生が起きたわけですから、
アメ(天体)の形成からの歴史を踏まえたミチの「トツギ」の制度は、
「アメナルミチ」ともいえるわけです。
これよりタクイ(家族、血族)も生じてきます。

中略

フタカミの ましわるときに   
トコミキや トコわトホコに   
コおもとむ 
          

フタカミ(イサナギ・イサナミ)の交わる時も、トコミキ(酒)が用いられました。
トコミキの「とこ(トコ)」とは、
「トのヲシテ」の「ト」と「ホコ」の「コ」でもあり、
「オノコロ」の「コ」にも掛かって意味します。
国家の安定を実現するためにも、コ(子)を求むるわけです。


ささけわとこよ         
ゐのくちの スクナミカミの   
たけかふに すすめがもみお   
いるおみて ミキつくりそめ   
すすめけり モモヒナギより   
ササナミと なおたまふより   
なもささけ そのカミいまに   
ささけやま ここのくみとわ   
やよいみか さかつきうめる   
カミのなも ヒナカタケとぞ   
たたゆなりける

         

そもそも、「ササケ(酒)」の名は、
トコヨ(琵琶湖湖岸地方)のヰノクチのスクナミカミ(後のスヒチニ)の所にあった竹株に、
スズメがモミ(籾)を入れているのを見て、お酒に醗酵するのを発見したことに由来します。
タケの別名のササからササケ(笹食・酒)と命名されました。

ミキを醸して奉り、モモヒナギ(四代アマカミ)より「ササナミ」という名を賜りました方は、
「ササケヤマ(沙沙貴神社、滋賀県近江八幡市常楽寺)」に当時いらっしゃったとのことです。

ココノクミ(固めの杯)の謂れは、
ヤヨイミカ(三月三日)に結婚の儀式を初めて執り行った故事に因んでいます。
今の世の三三九度とは、、
ヤヨイ三日のトつぎ固めの御酒の意かもしれません。
サカツキ(酒に逆さに映る細い月、杯)の名称を生んだ四代アマカミ・モモヒナギを尊んで、
その山をヒナガタケ(日野山、日永嶽、福井県越前市)と讃えるのです。



※ホツマツタヱ《四アヤ・ヒノカミ・ミヅミナのアヤ》より

あるひヲカミが         
ヲヱとえは ヒメのこたえは   
ツキのヲヱ ながれととまり   
ミカののち みのきよけれは   
ヒまちすと ヲカミもゑみて   
もろともに おがむヒノワの   
とびくたり フタカミのまえ   
おちととむ おもわすいたく   
ゆめここち さめてうるほひ   
こころよく ミヤにかえれは   
ヤマスミが ササミキすすむ 

  

そんなある日のことでした。
ヲカミ(イサナギ)が月の障りを尋ねますと、イサナミは「三日前に月の障りが終わり、
身も清く気持ちも良いので、ヒ(太陽)待ちをしましょう」とお答えになり、
イサナギも「それは良いことですね」と笑顔で答えます。

一心に心を併せ、日の出を拝んでいますと、
ヒノワがフタカミのすぐ目の前に飛び来たって輝いているように見え、
まるで夢のような心地でした。

心の中がポカポカとしてウキウキと快く、、ミヤに戻りますと、、
オオヤマスミが、ササミキ(お酒)を勧めてくれました。
このタイミングの良さには、得も言われぬ神妙さを感じます。



かれヲカミ トコミキしるや   
メのこたえ コトサカノヲが   
ミチきけは トコミキはまつ   
メがのみて のちヲにすすむ   
とこいりの メはことあげず   
ヲのよそヰ メがしりとつく   
したつゆお すえばたがゐに   
うちとけて たましまかわの   
うちみやに やとるコタネの   
トツキノリ こおととのふる   
トコミキは クニうむミチの   
ヲシヱぞと 

          

ヲカミはトコミキについてメカミに尋ね、メカミはお答えになられました。
「トツキ(結婚)の際、トコミキのことは聞いたことがありました。
ハヤタマノヲにも聞いたのですが、良く分からなかったので、
コトサカノヲに尋ねましたらば、このようにお教え下さいました。」

イサナミは言葉を続けます。
「トコミキ(寝所にてのお床入の際にお召し上がりになるお酒)は、、
まず始めに女性から飲み、次いで男性に勧めます。
その後、床入では女性はコトアゲ(願文を言う事)をしないことになっています。
男性の誘いに、女性が寄り添いとつく(トツク・交わる・トを継ぐ)のです。
そして、シタツユ(精子)を得てお互いが本当に打ち解けるようになります。
アモト(大宇宙の中心)から、ヒトの形成の元となるタマが降され、
ウチミヤ(子宮:見えないものが物質を結び合せて具体化させてゆく場所)に
子種が宿る、これが「トツキノリ」です。」
子種の宿り整うるプロセスは、国家形成の方途とよく似ています。



※ホツマツタヱ《九アヤ・ヤクモウチコトツクルアヤ》より

スクナヒコナは         
アワシマの かだがきならひ   
ひなまつり をしえていたる   
かだのうら アワシマカミぞ 

  

さらに後、スクナヒコナは、
アワシマ(琵琶湖周辺もしくは淡路島、、フタカミに由来、、)のカタガキの楽曲演奏を習い、
併せてヒナマツリ(四代アマカミのトツギノリ)を全国各所に教えつつ巡りました。
行き至った場所はカダノウラ(現和歌山市加太)でした。
そこで、スクナヒコナはアワシマカミと讃え呼ばれるようになります。
※加太淡嶋神社(延喜式記載の古い神社)として、伝承も残されています。
ご祭神は少彦名命・大己貴命・息長足姫命(神功皇后)、雛流し、二万体の人形で有名。



ヲシテ文字で感じよう!
📌メヲト:メ(女性)・ヲ(男性)・ト(力を合わせ、子孫につなげる)▲夫婦。
📌トツキ:日本最初の国号「トコヨクニ」とは、トの教えを建国の理念とした事。
「タミが力を合わせ、得意を持ち寄りみんなでより良い世を為しつなげてゆく」意。
結婚式は「ト」を継ぐ儀なのです。×嫁ぐ。



『宇治山田市史』宇治山田市役所編 年中行事より
「宮中神事」
◎桃花御饌【三月三日】
式は新菜御饌(わかなのみけ・正月七日)同様であるが、今日の御饌は長き草餅で、
内宮は桃枝を筒に立て、外宮は桃枝を五寸位に伐り、束ねたる草餅に横に挿して供える。


◎木芽神事【三月中旬】
内宮では三月の中旬、佳日を卜して山宮祭(やまみやのまつり)と称して先祖祭が行われた。
あたかも木の芽が張出す時分なので、木芽神事とも称せられた。
禰宜・権禰宜以下打揃うて、城田郷の津不良谷(つぶらたに)というに参って祭を挙げるのである。
一禰宜就任の初に東谷を祭り、次年には中谷、その次は西谷と替るがわるに祭る例である。
當年中に蒜(のびる)を食べた人は参ってはならぬ定めもあったが、
後には荒木田一門は楠部村の小谷で、二問は風日祈宮の南で行い、
外宮の山宮祭は十一月下旬に日を卜して宮域の山宮谷で行ったのである。


「民間行事」
◎桃の節供【三月三日】
民間では小豆飯を炊き、桃の酒を祝う外、女子のある家では雛祭とて内裡雛を飾り、
草餅を搗き菱餅を供へ、女児の庭訓に資したものである。
市中の人々は主人筋・師匠・得意先などへ節供の禮とて礼服にて廻禮する事もあった。
この廻禮は明治維新後絶えたが雛飾りは近来年を追うてだんだん盛んになった。

◎汐干狩【三月三日】
三月三日の汐干に二見浦には市中の老若男女の貝拾ひ遊びをする風俗であった。
能く干る時は、立石より凡そ十町許りも干潟となったと云ふ。(五十鈴落葉)



参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
◎『宇治山田市史』宇治山田市役所編 国書刊行会
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。
編集:冨山喜子



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キサラキナカ🌸春の至りの満月(西暦2020.3.10)

2020-03-10 01:38:49 | こよみ
春の至りのモチツキ(満月)!

ジャカジャン♡



待望の『ホツマ辞典ー改訂版ー』(池田満著 展望社) 絶賛発売中!
アマゾンでお求めいただけます♡
令和の時代、一家に一冊が当たり前の世となりますように。
そして念願の『定本ホツマツタヱ』ー日本書紀・古事記との対比ーもついに購入いたしました!
ますますヲシテ精進いたしたいと思います。

9年目の3.11。
ヲシテとの出会いは、3.11がきっかけでした。
東日本大震災のツナミの衝撃と原発事故は、私の中の本音がそれまでのもやもやを吹き飛ばし、
なにもいらない、必要最小限で、この体一つで、どこにいようと、
大地や海、大自然へのイノリへとつながる生き方をしたい。
そして、経済優先社会システムから離脱する道を選びました。
わたしになにができるのか、、

「自分を侮らないでください。」
福島で伝えられたメッセージに支えられて、
自分には何ができるのか、いろいろなことをやってみたり、やめてみたり、、
そのうちに化学物質過敏症を発症し、体力も急激に衰えて、できないことが増えてきた。
できないことを数えて嘆くより、
自分にできること、社会のためになること、楽しいこと、分かち合えること、
創意工夫して、自分の中にある違和感に忠実に、
自分の思いと矛盾しない生き方へ、

3.11の後、神奈川から伊勢に移り、そこで池田満先生のホツマツタヱ勉強会に出会えたことは、
わたしの大きな大きな転換点となりました。
縄文からつながる、真のヒノモト・ヤマトの歴史を、その宇宙的概念を、
間違いのないように、じっくりとヲシテ文字に向き合って紐解いてゆくと
日本語の波動は、目に見えないエネルギー伝達で、
縄文の先人たちの声が時空を超えて響きはじめるのです。
この感動を多くの方々と分かち合いたいのです。
ヲシテ文献の伝える日本の源、トコヨクニの建国の理念、「トのヲシヱ」に立ち返り、
得意を持ち寄って、互いに協力し、次世代の子供たちにより良い未来があるように
イノリとともに生命エネルギーを燃焼させてゆきたい。
放射能やウイルスや5G、、
目に見えない世界にも意識を向けて、、みんなで知恵を出し合いましょう!

天地自然の声を聴く、令和のモリノトコタチさんたちの活動レポートシェアさせていただきます。
得意を持ち寄り、ひとりひとり得意な分野の役割、生業を身に付けて、
伝授の波が広がって、大地が息を吹き返し元気になるように!
一般社団法人 EARTH BOOK アースブック
レポート【狩猟・採集と大地の再生 身体との呼応】Talk Live




さて、
キサラキナカ(和暦二月望・西暦2020.3.10)より、季節はタの守りです。

月は東に、日は西に♡満月が春の至りを知らせます。
昼と夜の長さが等しく、ヲガミ・メガミの並び立つ春分です。
いよいよ春本番!
これより、ヲカミ(三温)の光増し、日増しにポカポカと温かな陽気になります。
タ(三陽)の守りです。
 『キサラキナカ(春分頃の満月・旧暦2月16日・西暦2020.3.10)より、
  ヤヨイスヱ(立夏頃の新月前・旧暦3月30日・西暦2020.4.22)。』

本来ならばタの季節の始まりは春分の頃ですが、
今年は月と太陽の巡りの調整年、月の巡りが十三回あるので、
少し早めに月が春本番を知らせています。
これから日もどんどん長くなります♡
日向ぼっこで免疫アップ(^^)v





「た」カミカタチ(文字形)
  わのなかに みひかりのあし なかにみつ ミカサフミナメコトのアヤ
ヲカミのミヒカリ(三陽・集めるなどタ行父音)の陽光が、
 ウツホ(大気・空間などア母韻)に満ち満ちて響きます。


Y(タ行父音):「たす・集める・まとめる・協力・尽す」など、
*複数のモノ・分散しているモノなどを受ける。
 動いているもの・動きを受ける、変化しているものを受け止めるイメージ。
*合わせて繋ぐ(縦線は一種の収束線でもあります。)などのイメージ。
 動いているもの・動きを受けてまとめて次につなぐ、分散しているもの・変化しているものを、
 集めて、流す・まとめる・足し合わせて次につなぐイメージ。
*様々なところから中心へ集まってくる・集まる・物事がまとまる・まとめるなど。
📌ヲシテ文字で感じてみよう!「たす」・「ちから」・「つくす」・「てる」・「とこよくに」


〇(ウツホ・ア母韻):「天・空・宇宙・空間・最も軽いモノ・原初的なモノ」など。
*「空間」は、目に見えないモノが満ちている。
 そこからすべての物事が、イノチが、生み出されてくる、生み出すみなもと。
 ウ:動きがあり、
 ツ:集まり、
 ホ:まとまり、何ものかを生み出す。
*「マル」(〇形)は、「絶え間ない循環」を表わしています。
 なにかが絶え間なく振動、循環し、動いている、それらは安定した振動、
 循環、動きであり、そこからすべてのモノやイノチが生み出されてくるイメージ。
*「時制」では、「物事の始まり・最初」のイメージ、
 また「まだ始まっていない、はじまるかどうか」という未然の意でもある。
 「軽い・透明・上にある・そのまま・本質・入れ物・はじまり・生誕」など、
 また「放置された・粗削り・荒っぽい・未完成・未然」などのイメージ。
📌ヲシテ文字で感じてみよう!「たから」・「たかまはら」・「たな」・「たのし」・「かなし」・「うた」



    
【キサラキナカ:旧暦ニ月望月】




タのナメは、夜中の天の川がキ(東)に架かります。
真東から昇る朝日。
春分を迎えると、ミツヲカミ(三陽)のもたらす陽光に、
アオヒトクサ(人々)も潤され伸びやかになります。
イトユフ(細い陽炎)がのどかな陽気に揺らぎます。
春分の日は、自然を讃え、生物を慈しむ祝日です。お墓参りにも良い日和です。

たはきそらてる
みつをがみ きさらぎなかに
みつをきて あおひとくさお
うるおせば いとゆふのどか
 トシウチニナスコトのアヤ



見えないもの、、
心、さまざまな思い、
放射能、ウイルス、5G、、

クニタマの自浄作用は活発化し、加速しています。
日々アワウタの波動で整えていきましょう!


参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
  http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。
編集:冨山喜子



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キサラキハツヒ(旧暦二月朔日・2020.2.24)

2020-02-22 22:22:22 | こよみ
令和最初の天皇誕生日。
天皇陛下におかれましては、還暦をお迎えになられました。
謹んでお祝い申し上げます。
ヨロトシ!

明けてキサラキハツヒ!
ヨロトシ!

キサラキハツヒ(旧暦二月朔日)

キサラキ(旧暦二月)に入ると、ヲカミ(二陽)のキザス(萌す・兆す)働きが強まり、
ヲメ並び立つ(二陽・二陰)「春分」(キサラキ満月)へと向かいます。





ムママツリ【キサラキ初旬(旧暦二月初旬】
キサラキには、メ・ヲ(二陰・二陽)の及ぼしがほぼ同じくらいになります。
メ(固まる力)とヲ(生えゆく力)の拮抗のお祭り。
ノリユミ(後のヤブサメ)を行います。


きさらきや こりゑこゝろみ
むままつり よろぎひいつる
かみかたち
    トシウチニナスコトのアヤ



きさらきは メヲほぼやわし
きざしおふ たねかしまつる
いなるかみ のりゆみひらき
もちまてに そこにふきたつ
はつひかせ これかみかたち
 ミカサフミナメコトのアヤ


「タネカシマツル・イナルカミ」とは、
現在の「祈年祭」・「鍬山神事」に通じると考えられます。
『宇治山田市史』宇治山田市役所編の年中行事には、弓のことも記されていました。

◎祈年祭【キサラキ四日】※旧暦二月四日。改暦後西暦二月十七日。「神宮諸祭典」
祈年は「トシゴヒ」と読む。年は古語で穀物のこと。
農本の國として農事の初に本年の五穀豊穣を両宮の大前に祈り奉る祭儀。
この日神宮には祭主宮を始め奉り、大少宮司以下が神前に奉仕し、
宮中からは勅使が立ち、儀仗兵の堵列もあって、荘厳に祭典が施行さるる。

※現在の伊勢神宮ホームページによると、、
「祈年祭」は春の耕作始めにあたり、五穀豊穣を祈る「としごいのまつり」とも呼ばれます。
「トシ」とは稲の美称であり、「コイ」は祈りや願いで、お米を始めとする五穀の
豊かな稔りを祈ることを意味します。
稲の育成周期が日本人の一年、農耕が生活のすべてであった時代、豊作を祈ることは、
国家の安泰・国民の繁栄を祈ることに他なりませんでした。
そのため祈年祭は国家規模で執り行われ、奈良時代の『延喜神名式』によると、
神宮を始め全国二八六一社の神々に幣帛が奉られていました。
特に神宮には天皇が勅使を差遣されてお祭りが行われており、朝廷の崇敬の念が窺われます。


◎鍬山神事【二月朔】「宮中神事」
神田に下種するについての鍬山神事は、内宮は二月朔日、外宮は同月上亥日に行われ、
内宮では禰宜・内人・物忌等、當年「歳徳神」の在る方を鍬山として之に登り、
山口の神を祭り、木本祭を為し、木を伐って忌鍬を作り、之を持って山を下り、
神田に臨んで耕田の型をするのである。
また神官の一人が桶に小石を入れて種と称へ、之を蒔く型をする事もあった。
この時田舞といふ舞を為し、折敷を鼓の様に打って歌をうたふ。その歌の一つに

 あなたのし 今日の楽しさ
 いにしへも かくやありけむ
 今日の楽しさ


外宮では、役人が榊枝を伐って忌鍬を作り、歳徳神の方に祭場を設け、
役人が多賀山下に至って山入りの行事をなし、禰宜以下本宮に参拝して祭場に列座すれば、
役人が修祓した後も忌鍬で耕田の状をなし、禰宜もまた其の鍬をとり、
神歌を唱えて耕田のまねをして豊年を祈り、役人又祓を修し、各員八度拝して退坐するのである。
是より諸所の神田も耕作せられ、民間のも耕作せらるる事となったのであるが、
明治五年二月にこの神事は廃せられた。


◎弓の事【正月中】
弓を射て遊ぶことは古くよりあった事で、宇治地方でも正月中、不動明王院の門内に射場を設け、
町の人々が素襖(すおう)・鳥帽子で之を競射したが、維新後絶え、明治十年頃より
町民の協議によって「弓の事」と称し、神事に擬して形のみを再興した場所は、
中之切町、山神社の下川辺であった。
宇治神社:https://blog.goshuin.net/uji-ise/


参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
◎『宇治山田市史』宇治山田市役所編 国書刊行会
◎『志摩の民俗』三重県郷土史料刊行会 著者:鈴木敏雄
◎『伊勢神宮』ホームページhttp://www.isejingu.or.jp/index.html
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。



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祝🌸迎春ムツキハツヒ(令和二年元日・西暦2020年1月25日)

2020-01-25 13:03:00 | こよみ
新年あけましておめでとうございます。


                                      
日毎に逸る朝日を享けて野山の草木が芽吹き始めます。
ハル(春)のヲシテからは、ほとばしるエネルギーの躍動が感じられます。
初春よりヒ(フウ・二陽)の守りです。
『ムツキハツヒ(立春頃の新月・旧暦一月一日・西暦2020年1月25日)より、
 キサラキナカ(春分頃の満月・旧暦二月十五夜・西暦2020年3月9日)。』





「ひ」カミカタチ(文字形)
よろきひいつるカミカタチ トシウチニナスコトのアヤ
春の温かい日差しが降り注ぎ、ヨロキ(万木)も伸びやかに葉を開きます。

ナメコト(祭り・行事)
ハツヒマツリ:ムツキハツヒ・旧暦一月朔(2020.1.25・旧正月)
七草・シムノフシヱ:ムツキ七日・旧暦一月七日弓張(2020.1.31・春七草)
トンドモチ・ムワタマツリ:ムツキモチ・旧暦一月望(2020.2.9)
ムママツリ(馬の祭り):キサラキ初旬・旧暦二月初旬(2020.2.24~)

ムツキ【旧暦一月】
ヒのナメは、夜中の天の川がツサ(西南)に架かり、春をもたらします。
初日の出、力強いヲカミのフウ(二陽)のナミを享けて植物たちが芽吹きはじめます。


びはつさかぜの 
ふたをがめ きたればひらく
はつひぐさ はつひまつりは
ふとまがり やまのかやくり
うみのめも ところたちはな
ゐもがしら 
 トシウチニナスコトのアヤ


ハツヒマツリ【ムツキ・ハツヒ(旧暦一月朔・2020.1.25)】
春のハツヒ(元旦)を祝います。
ワカメ(若女)が初水を汲み、オケラ(薬草)を焚いて、シトギモチを作ります。
天地自然に感謝を込めて(アワのウヤマヒ)、
お供えは、フトマガリ(勾玉形の餅)、山・海の幸、カク(橘)、ヰモカシラ(里芋)。





ヒのナメは ツサにいなさの
ハツヒより フウおやわせて
おけらたき わかめみつくみ
しとぎもち まがりかやくり
うなところ かくいもかしら
 ミカサフミナメコトのアヤ



現伊勢市の史書『宇治山田市史』宇治山田市役所編の中の
年中行事の元旦の民間行事にワカミズを発見♡

◎元旦【ムツキ元旦】の「民間行事」
鶏鳴を聞いて井水を汲み、手水を遣い口を洗い清むる。
之を「若水」ということは当地に限った事では無いが、
殊更に厳粛にこの行事を重んずる点は、当地の長所といってよい。
荒木田守武長官の有名な発句「元旦や神代の事もおもはるゝ」とある句、
この風俗あって初めて其の真義が表れるものである。



「ムツキハツヒ」元日は、アマテルカミ「ご誕生の日」です。
ホツマツタヱ四アヤ《ヒのカミのミヅミナのアヤ》に記述があります。


フソヒスズ モモフソヰえた   
としキシヱ はつひほのほの   
いつるとき ともにあれます   
みかたちの まとかのたまご   
いぶかしや ウヲヤヲキナの   
ヤマズミが ことほぎうたふ
   


マサカキ暦21スゝ、125枝、キシヱ(三十一年目)の元旦。
初日の出がほのほのと登り来るとともに、ミコはお生まれになられたのです。
そのお姿は、まるく、たまごのようで、普通の赤ん坊とは何だか違うようで、
得も言われぬ美しさが感じられます。
ウヲヤヲキナ(後見役)のオオヤマスミは、皇子のご誕生に言祝ぎ謡います。


むへなるや ゆきのよろしも   
みよつきも よよのさいわい   
ひらけりと           
おほよすがらに         
ことぶくも ミたびにおよふ 
  


と、朗らかに声高く言祝ぎます。
その声は、三度、富士山の麓に響き渡ります。


ゆきよろし ひとのとわしの   
こたゑにも トヨケのカミの   
をしゑあり さわるイソラの   
みそぎにて ヱナのかこみは   
おのころの たまことならは   
ゆきよろし
           


「ゆきよろし」とは、どういう意味でしょうか?
祝賀に集う人々からの問いかけに、オオヤマスミは謹んで言葉を続けました。
トヨケカミが、皇子の誕生を希う祈願の八千回のミソキの間に、
だんだんと解ってきたことと、お教え下さいました。

誕生の安寧を祈っていましたら、そこに、
「災いの障りを及ぼしてくるかもしれないモノ」があることに気が付きました。
それは、良くない思い、羨み、妬み、怨みの心の攻撃的な思いなどです。
これを「イソラ」と言います。
「ヱナ」は、それらを防いで健やかな育成ができるようにしてくれます。
 ※ヱナ(胞衣)ヱ:アモトからタマが降され来る。ナ:和やかに包まれた音韻の意。
ヱナがタマを包み守る成り立ちは、
より良きように整い纏まる「オノコロ」の言葉のとおりです。

「ゆききのみち」という言葉があります。
「ゆき」とは、大宇宙の中心アモトに「タマ」が戻ること。
「き」とは、アモトから「タマ」がこの世に降され来ることです。
春の正月元旦の初日とともにお生まれになられた美しい皇子、、
きっと前世がとてもおよろしかったのでしょう。
とオオヤマスミはお感じになられたのでした。


シラヤマヒメは         
うぶゆなす アカヒコくわに   
ひくいとお ナツメがをりて   
うぶきぬの みはたてまつる 

  

シラヤマヒメ(イサナギの姉)が産湯を用意し、
産着は絹糸名人アカヒコと機織名人ナツメにより
柔らかな絹布の衣に仕立て献上されたものです。
 ※赤日子神社(延喜式記載・愛知県蒲郡市)
  伊勢神宮への絹糸奉納が令義解(りょうのぎげ・西暦八三三年)に記されています。


みめぐみや アメにたなびく   
しらくもの かかるヤみねの   
ふるあられ ヒスミにこたま   
このみづお ぬのもてつくる   
ヤとよはた ヤすみにたてて   
キミとなる クラヰのやまの   
イチヰさく よにながらゑて   
さくもつは かみのほずゑぞ 
  


皇子誕生の瑞祥は、富士山にも現れ、山頂に白雲が棚引きかかり、
富士の八峰に、またヒスミ(ヒタカミ)にも霰が降り注ぎました。
このミツ(瑞祥)の表しを、八枚の絹布の旗で作りました。
ヤトヨハタと呼ばれ、アマカミご即位の際に、八隅に立てるのが恒例です。
位山のイチヰのサクは最上級です。
長命を得て、このサクを持つことができるようになる人は、
クニトコタチの教えを身に付けた人と申せましょう。<抜粋>


参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
◎『宇治山田市史』宇治山田市役所編 国書刊行会
◎『志摩の民俗』三重県郷土史料刊行会 著者:鈴木敏雄
◎『伊勢神宮』ホームページhttp://www.isejingu.or.jp/index.html
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。


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シワスハツヒ:旧暦12月朔日・2019.12.26~

2019-12-24 23:54:48 | こよみ
シワスハツヒ:旧暦12月朔日・2019.12.26~

令和元年シワスハツヒ(12/26)の午後、
日本全国で部分日食が、世界の一部地域では金環食が起こります。
東日本や北日本では、太陽が欠けたまま日の入りとなる「日入帯食(にちにゅうたいしょく)」となるそうです。
旧暦十二月、「シワス」いよいよ一年最後の月の巡りの始まりです。





一年を一日に例えると、「シワス」は深夜二十三時半~午前一時半頃の時間帯、
真夜中のネ(北)にあたります。
ネ(北・寝・根)・「根を構築する」・「キをタめる北」





「シ・ワ・ス」をヲシテ文字で感じてイメージします。
たとえば、、
『シ』上からのナミ(エネルギー)を受け止め、広く行きわたったイメージ。
『ワ』キツヲサネ(東西中央南北)、大地。
『ス』上からのナミを受け、動き始める。

「シ・ワ・ス」しめくくりのひと月に、
この一年を振り返り、目標や計画をじっくり見直す!
西暦ではまもなく新年を迎え、暮れの忙しさもひとしおのこの時期、
初春スタートに向けての作戦タイムに良い時期です(^^)v





しわすればやや
つちにみち よろぎねうるひ
うえさむく すゑにひたけて
そらさむく かたちはゑみづ
ヲのはしら
   トシウチニナスコトのアヤ



ヲカミ(一温)のもたらしが地中のヨロキネ(樹木の根)に潤いを充たします。
しかし、地表ではいまだ寒風吹き荒れ、潤いを得るには至りません。



シワス・モチ:旧暦12月望・2020.1.11

ウイナメヱ(冬至満月)からひとめぐり、日に日に朝は早く、
夜はゆるやかに訪れ、お日さまのありがたさを実感する今日この頃♡
まもなく春の到来です。
志摩市的矢湾のカキもふっくらと美味しいですよ~♡


トシワケ・オニヤラヰ 【シワス・スヱ:旧暦12月大晦日・2020.1.24】

古代日本の大晦日は、縄文より、太陽の巡りの立春頃の新月前夜、
トシワケです。





としわけのよは
まめおいり みなおにやらふ
かおひらき しめひきふさき
もののかき ほながゆつりは
はゑゆつは むぎにとしこへ
 ミカサフミナメコトのアヤ






トシワケ(大晦日)の夜は「オニヤラヰ」。
オニとは、凝り固まった思いや憎しみ、嫉妬心などの事。
 オ:定まる、安定する、凝る、固いなど、、
 ニ:にこやか、煮、憎、熟成など、

オニヤラヰとは、悪い芽が出ぬように豆を炒り、
マ(魔・悪心・障り)のメ(芽)を断つ行事です。





天地自然の安寧を祈願し、「トシノリカミ」と「ヤマサカミ」をお祭りします。
カ(西)をヒラキ(柊)とヰワシ(鰯)で塞ぎます。
ウラジロやユヅリハで〆め飾り、麦を食して年越えのお祭りとします。


◎トシノリカミ
初代クニトコタチの時代、
「キ・ツ・ヲ・サ・ネ」(東西中央南北方位、季節の守り)と
「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」(食べ物・イノチ(生命)の守り・アメのもたらしと地上の育み)の
ソヒ(十一)カミを祭り、「トシノリカミ」としました。
東西南北中央、、中央にミハシラをイメージして、
宇宙からのもたらしと大地の育み、
とは、「ピラミッド」?!
わたしたちはみんな、その守りの内にある、、。ということですね。


◎ヤマサカミ
七代イサナギ・イサナミの時代(大きく事が整えられてきた時代)、
コヨミを守る役目を担ってもらうため、「ヤマサ」の八カミを添えて祭ることにしました。
自然神の八つの働きを祭ります。

・ウツロヰ(大気)
・シナトヘ(風)
・カクツチ(火)
・ミツハメ(水)
・ハニヤス(土)
・自然界のヲヲトシカミ(穀物を成らせる)
・スヘヤマスミ(木々が雨から土を守る)
・タツタヒメ(火災からの守り)

トシワケには、天地自然の安寧を祈念する!



トシノリカミ・ヤマサカミについて、
ホツマツタヱ《ニ十ニアヤ・オキツヒコ・ヒミツノハラヒ》より
抜粋で祭祀のノト(祝詞)をご紹介します。
大晦日の祓いの祝詞です。



ひさかたの アマテルカミの       
はつみよに ヒヨミのとりの   
カおつぐる きつおかなねの       
とつぎして トシノリカミの   
あれませる そのソヒカミお        
ヱトモリと アミヤシナウて   
ヤミコなる アメフタカミの        
みことのり

        

ひさかたの八代アマテルカミのご治世の初めの時の事、
ヒヨミのとりのカ(マツリゴト(政)の執り始めの日)を告げる際において、
トシノリカミ(キツヲサネ・アミヤシナウ)のソヒ(十一)カミを
ヱトの守りとして祭祀なさいます。
さらに、アメフタカミ(七代イサナギ・イサナミ)のみことのりにより、
ヤマサのヤ(八)カミをともに祭祀することとなりました。


これにたまはる         
ヒヱのナわ ウツロイのカミ   
つぎのナは シナドベのカミ       
ミツのナは カグツチのカミ   
ヨツのナは ミツハメのカミ   
ヰツのナは ハニヤスのカミ   
ムツのナは ソロヲゝトシの        
ちからもる ヲゝトシカミと   
たゝえます ナゝナはみなの   
もとしける スベヤマズミの       
カミとなる ヤおとのカミわ   
ホのしづめ タツナミおさむ        
タツタヒメ おのおのミナお   
たまはりて コヨミおまもる   
ヤマサカミなり         
このカミの つねにめぐりて        
まもるゆえ ヒミツのわざの   
さわりなし      
    


『これにたまはる
ヒヱ(長兄)の名は、「ウツロイのカミ」
つぎの名は、「シナドベのカミ」
三ツの名は、「カグツチのカミ」
四ツの名は、「ミツハメのカミ」
五ツの名は、「ハニヤスのカミ」
六ツの名は、ソロヲヲトシ(田畑作物の豊穣)のチカラを守る「ヲヲトシカミ」
七の名は、ミナのモトシケル(水の貯留に有効な森林を守る)「スベヤマスミのカミ」
八オト(弟・妹)のカミは、タツナミおさむホのシヅメ(火災から守る)「タツタヒメ」、
各々名を賜りて、コヨミを守る「ヤマサカミ」なり。』

このヤマサカミが常に天地の巡りを守ってくれているので、
人々に降りかかる「火」(ヒ・火)や「みつ」(ミツ・水)の障害も防ぐことができるのです。


~中略~


チカヒには ミハシラたてよ   
このときに アマツミコトの   
さたまれば カシキのユフの   
ミテグラに ヒミツおむすぶ   
オキツヒコ こゝもタカマの   
ハラなれば ヨゝにちかふる   
のりこちに

         

『チカヒには、ミハシラたてよ』
カシキ(赤・白・黄)のユフ(幣)のミテクラ(祭りの中心)は、
タカマのハラ(大宇宙・アモト)に見立てられ、同一の場所の意味を持ちます。

この清らかな祭りの場の祈りは、万物の端々にまで届いて、
生活にさし障りの無き事を実現してくれるでしょう。
オキツヒコは、火みつ(ヒミツ・火水)のノト(祝詞)を奏上します。


もしもクニユリ         
ナルカミの さわるさわりの   
あらんとき キネのヒトキお   
ヰヤシロに ヱトのムソカに   
もりあまる ヤナヰカクロヒ   
ウツロもる ウツロイのカミ   
あらはれば たとえナルカミ   
クニゆるも イヅワザなして   
しづむべし

           

『もしもクニユリ(地震)やナルカミ(雷)のさわる障りのある時も、
キネ(東北)のヒトキ(一樹)をヰヤシロ(カミを招く拠り所)に、
ウツロイのカミを祭って下さい。
日々を守るヱトのカミの守りから外れたヰカ(五日)のクロヒ(黒日)を守る、
ツロヰのカミが現れたならば、たとえナルカミ(雷)やクニユリ(地震)が
鳴動しても、ヰツワザ(極めて優れた働き)を発揮して鎮めてくれるでしょう。』


もしもムラクモ                   
カおうばひ みちにさわりの   
あらんとき シナトベのカミ   
あらはれば みちのカうばふ   
やえくもお シナドのカゼに   
おしはらひ ヨモあけかたと   
しらすべし

          

『もしもムラクモ(暗雲)が天地を覆い、光を遮るような障りのある時も、
シナトベのカミが現れたならば、みち(ミチ・成り行く力)の光を遮るヤエクモ(幾重もの厚い雲)を
シナトのカセ(風・変化を為さしめる働き)に押し祓い、ヨモ(四方・見渡す限り)明け方としらすことでしょう。』


もしもヒけがれ         
あらんとき カグツチのカミ   
あらはれば たとえオダキの   
かくやあれ さらにヒウチの   
あらためて きよきアタゴと   
しきみより ミカマトきよく   
まもるべし

            

『もしも火(ヒ・火)によるケガレ(穢れ)がある時も、
カグツチのカミが現れたならば、たとえオダキのカクヤあれ(種火の炎が消えてしまう)のような不祥事が起きても、
さらにヒウチ(火打ち)のあらためて、キヨキアタゴ(清い火)とシキミ(樒)により、
ミカマド(竈)を清く守ってくれるでしょう。』
 ※現在でも京都市の愛宕神社などの神事には榊ではなく、シキミが使われています。
  シキミ(有毒)を挿した水は、腐りにくい。~ウィキペディア~


もしもホワザの         
あらんとき タツタメのカミ   
あらはれは たとひホノホに   
はたるとも タツタにしづめ   
のぞくべし

            

『もしもほワ座(ホワザ・火災)のある時も、
タツタメのカミが現れたならば、たとえホノホにハタルとも(火災に建物が苛まれたとしても)、
タツタ(タツの働きで水を吐きかけ)に鎮め消火してくれるでしょう。』


もしもヰのミツ         
くみたえて ミケツのさはり   
あらんとき ミヅハメのカミ   
あらはれば いてのしミヅお   
いさぎよく あらためかえて   
ひとふるに ミカメもきよく   
まもるべし
           
 

『もしも井戸の水が汲み絶えて、ミケツ(飲食)の障りがある時も、
ミツハメのカミが現れたならば、井戸の清水を潔く新たに入れ替えて、
ミカメ(水瓶)も清く守ってくれることでしょう。』


もしもミワサの         
あらんとき スベヤマヅミの   
あらはれば たとひナガアメ   
あぶれても ヤマはしげきに   
もちこたえ なかれおふかく   
なすことも つねにイセキお   
まもるなり みなカンチカヒ   
いちしるきかな

         

『もしもみわさ(ミワサ・水害・洪水)のある時も、
スベヤマツミのカミが現れたならば、
たとえ長雨が続いても、治水を担う山林の豊かさで洪水を防ぎ、さらに保水量を深く大きくし、
イセキ(井堰)から常に農業用水の豊かさを確保し守ってくれることでしょう。
このヤマサカミとのチカヒ(誓い)こそ、明らかなものであります。』


このときに トシノリカミの   
マテにある オゝトシカミと   
ハニヤスメ オゴロもともに   
チカヒして いさきよかれと   
カンホギに ホギノリなせる

   

オキツヒコがノト(祝詞)を奉りました時、
トシノリカミ(キツヲサネ・アミヤシナウ)のまて(マテ・左右・両手)にある、
オオトシカミ、ハニヤスメとオゴロも共にチカヒ(誓い)しました。
いさきよかれ(イサキヨカレ・とても清らかに美しくある)を願い、
実現を誓い、ホギ(讃える事)のノリ(祝詞)を為しました。


かなぎゆひ タキヒもきよく   
ミヅきよく ミカマトきよく   
みなきよく ヒミツのミツの   
たからおの すさみなけれは   
いさぎよく にあくるみけの   
ヒモロゲお さゝぐるすえも   
きよらかに むすぶヒミツの   
キヨハラヒ ヨツキタカラと


タキヒ(焚き火)もきよ(キヨ・清・来たりしも良い)く、
ミツ(水)清く、ミカマト(竈)清く、ミナ(皆)清く。
ヒ・ミツ(火水)のミツ(瑞・際立っての素晴らしさ)のたから(タカラ)緒の、
すさみ(スサミ・荒み)も無ければ、イサキヨク(潔く・清く)、
お料理の出来上がりも、お出ししたのちも、
とてもきよ(キヨ・清・来たりしも良い)らかです。
むすぶ「ヒ・ミツのキヨハラヒ」です。


ヨツキタカラと         
すさましく しつむチカヒの   
いさおしお ユキスキハニの   
ヲゝンカミ きよしめさるゝ   
キヨハラヒ ヒミツおカミに   
つゝしみて きよめたまえと   
まうしてもふす
         


ヨツキタカラ(詳細未詳)とスサマシク(詳細未詳)、
シツ(鎮)むるチカヒ(誓い)を成し遂げた事のイサオシ(功績)を、
ユキスキ(アユキ・ワスキ・逝き来のミチなど)・ハニ(大地)、
大宇宙の源にも、天地のすべてにも、行き渡らせようと、
ヲヲンカミ(アマテルカミ)も御自ら清し召されてキヨハラヒを奏上なさいます。
この「ヒ・ミツのハラヒ」を諸々のカミ(臣・司)にも、
つゝしみ(ツツシミ・謹み・慎み)て、清め給えとまうしてもふす。


参考文献・参照資料
◎ヲシテ文献の世界へようこそ:日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
◎ホツマ辞典:池田満著・展望社 
◎よみがえる日本語:青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎よみがえる日本語Ⅱ:青木純雄・斯波克幸著・明治書院 
◎ホツマツタヱ勉強会(いせの会)講義資料。
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。





『縄文カレンダー』トホカミヱヒタメ暦~ヲシテ文献から読み取れるコヨミ~
『縄文カレンダー』2020年度版 
2019年12月12日から2020年12月29日
*閏ウツキの十三月の巡りです。

縄文カレンダーの一年は、冬の至りの満月からはじまります。
A4判カラー・竹紙20頁の冊子形で、携帯にも便利です。
日々の暮らしの中に、縄文から伝わる響きを感じていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

『縄文カレンダー』2020年度版
一冊1500円でお分けしています。※送料別途。※10冊以上は1000円。
ご希望の方は、送り先のご住所、お名前、希望冊数を下記までメールにてお知らせください。
送料は冊数により異なりますので、折り返し金額と振込先をお知らせします。
どうぞよろしくお願いいたします。

冨山喜子
【メール】yoshico1018@yahoo.co.jp
【ブログ】喜びの種☆:http://blog.goo.ne.jp/ten380445
◎構成・デザイン:きくデザイン制作室 http://kikudesign.jp
◎発行:喜びの種


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縄文カレンダー2020はじまりの満月(旧シモツキナカ・2019.12.12)

2019-12-09 23:32:38 | こよみ
 
冬の至りの満月は凛と冴え、長い夜を照らします。
シモツキ・ナカ(旧暦・和暦十一月望)より、ヱの季節に入ります。
 ※冬至から節分頃 
  シモツキナカからシワストシワケ・2019.12.12~2020.1.24







「ウヰナメヱ」はじまりの為し行くめぐり、
 ヲカミ(温の働き)の再来を祝う、縄文の年度始めに当たります。

ヲシテ時代、大嘗祭は『オオナメヱ』として、冬の至りに行われていました。
伊勢では、ご来光が神宮宇治橋の鳥居を潜って登り、
満月が二見浦の夫婦岩を潜って登ります!







即位礼正殿の儀の天皇陛下のおことば(令和元年十月二十二日)

『さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。
ここに「即位礼正殿の儀」を行い,即位を内外に宣明いたします。
上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、
いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに、
改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、
憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。
国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、
人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。』




※ウイナメヱ・オオナメヱ(令和大嘗祭)はコチラです。
https://blog.goo.ne.jp/ten380445/e/2efb0d5bfb2b5ae152e33bb0b26ecf17



●ウイナメヱ・オオナメヱ【シモツキ・モチ(2019.12.12)】

ウイナメヱは、「為しゆくめくりのはじまり」の意。
冬至を越え、ヲカミ(一温)の再来を祝い、
大宇宙の中心と季節のもたらす恵みを祭り、祖先を祭る行事。

また、オオナメヱ(現大嘗祭)は、アマカミ(天皇)の位についたことを
モトアケのモロカミ、アメツチのカミに報告し祈る祭りで冬至る日に行れます。

二代アマカミ・クニサツチ時代の「コホシ(九星・九座)マツリ」に由来します。
コホシ(アウワ・トホカミヱヒタメ)を祭り、ヲガミの再来を祝います。

三歳児は髪置きの儀、五歳より言葉を習うアワウタを教えるようになります。
男児は袴、女児は被衣、正装での儀式です。
七五三の起源、縄文の年度初めです。


ゑはねのみつの
ひとをかみ ひのみちささけ
ねにかゑす ひとをふせても
あめはゆき とのかみおして
うゐなめゑ
 トシウチニナスコトのアヤ



ゑのなめはねに         
しものなか ひうおまねけば   
かづめかみ かぢおねにひき   
ひおむかふ このういなめは   
いまののと こほしまつりて   
をめくりに くろまめゐひの   
ちからそふ
 ミカサフミナメコトのアヤ


ヱのナメ、冬の至りのシモツキ・ナカより、ネ(北)の守りです。
メカミ(冷たさを為す働き)の極まる(ウメ・冷四)『冬至』を過ぎ、
ネ(根・固める働き)に一本のヲ(ヒウ・温一・温かさを為す働き)を招きます。
ヒトヲカミ(一温)のもたらしに地中は潤いますが、
ミメカミ(三冷)の及ぼしに雨は雪と凍ります。
下弦から新月に向かい、物質形成の働きが最も強まる時期、
黒豆や薬草の粥で身体に力を備えるようにします。

志摩の南張では、この季節にクロササゲという黒豆でおこわを作るそうです!
伊勢志摩の風習の中に、ホツマの教えが芳しく香っているようです。
現代、冬至の養生として、黒いもの(黒豆・黒砂糖など)を食べるのがよいと
紹介されています。
縄文の叡智、恐るべしです!


参考文献・参照資料
◎ヲシテ文献の世界へようこそ:日本ヲシテ研究所
「ヲシテ文献・大意」http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/
◎ホツマ辞典:池田満著・展望社
◎よみがえる日本語:青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎よみがえる日本語Ⅱ:青木純雄・斯波克幸著・明治書院
◎ホツマツタヱ勉強会(いせの会)池田満先生講義資料。
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。




『縄文カレンダー』トホカミヱヒタメ暦~ヲシテ文献から読み取れるコヨミ~
『縄文カレンダー』2020年度版 
2019年12月12日から2020年12月29日
*閏ウツキの十三月の巡りです。

縄文カレンダーの一年は、冬の至りの満月からはじまります。
A4判カラー・竹紙20頁の冊子形で、携帯にも便利です。
日々の暮らしの中に、縄文から伝わる響きを感じていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

『縄文カレンダー』2020年度版
一冊1500円でお分けしています。※送料別途。※10冊以上は1000円。
ご希望の方は、送り先のご住所、お名前、希望冊数を下記までメールにてお知らせください。
送料は冊数により異なりますので、折り返し金額と振込先をお知らせします。
どうぞよろしくお願いいたします。

冨山喜子
【メール】yoshico1018@yahoo.co.jp
【ブログ】喜びの種☆:http://blog.goo.ne.jp/ten380445
◎構成・デザイン:きくデザイン制作室 http://kikudesign.jp
◎発行:喜びの種 http://blog.goo.ne.jp/ten380445


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令和大嘗祭

2019-11-12 02:39:15 | こよみ
令和の大嘗祭がグレゴリオ暦11月14日・15日に皇居・東御苑で執り行われます。
大嘗宮の儀のうち、
「悠紀殿供饌(ゆきでんきょうせん)の儀」は11月14日午後6時半、
「主基殿供饌(すきでんきょうせん)の儀」は同15日午前0時半からそれぞれ始まります。
大嘗祭は、新天皇が即位の礼の後に初めて行う新嘗祭のことで、
五穀豊穣と国民の安寧を祈る儀式であり、真の意味で天皇となられるための大事な儀式です。

大嘗祭の起源はヲシテ時代に遡ります。
「天皇が即位の礼の後に初めて行う新嘗祭を大嘗祭という。」
という一文から新嘗祭は縄文の「ウヰナメヱ」であるとわかります。
アマカミご即位の年の「ウヰナメヱ」(冬至・旧11月15日)は、
「オオナメヱ」(オオナメコト)として執り行われていました。

10月22日の即位の礼正殿の儀では、
天皇陛下が「高御座(タカミクラ)」に上り、即位を内外に宣言するお言葉を述べられました。
この「高御座(タカミクラ)」は、
方形の台座の上に「八角形」の天蓋(てんがい)がついた椅子が据えられた玉座となっていますが、
ヲシテ文字で読み解くと玉座ではなく、コクラ(九座)につながるタカミクラです。





コクラとは、中心の一座と周囲八座(トホカミヱヒタメ)併せコクラ(九座)で、
クラ(暗)には目に見えないエネルギーの働きの意もあります。
タカミクラの「タカ」とはトホカミヱヒタメの「タとカ」で、
「日の出・日の入り」「朝・夕」「春秋」など、天体運行・宇宙の理、循環などの意があり、
そこからもたらされまとまり降る見えないエネルギーを「ミクラ」と表わします。
本来の日本語の持つ「タカミクラ」の意は、漢字の「高御座」からは読み解けません。





コクラにつながるタカミクラとは、宇宙の中心と真っ直ぐにつながるミクラの表しです。
儀式と同時に雨が止み、アマテラス虹の祝福はなんとすばらしいお示しでしたでしょう。
ヲシテ文献の伝えるオオナメコト(大嘗祭)をご紹介します。


まずは、現在の新嘗祭についてウィキペディアより抜粋転載します。

新嘗祭
宮中祭祀の大祭で、祝祭日の一つ。
収穫祭にあたるもので、11月23日に、天皇が五穀の新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧め、
また、自らもこれを食して、その年の収穫に感謝する。
宮中三殿の近くにある神嘉殿にて執り行わる。
また、天皇が即位の例の後に初めて行う新嘗祭を大嘗祭という。

明治6年の改暦以前は旧暦11月の二の卯の日に行われていましたが、
改暦以降11月23日と定められました。
これは、同年11月の二の卯の日が11月23日だったことによります。
 ※11月の二の卯の日は旧暦11月13~24日のいずれかが該当する。
  卯の日が二回しかない場合は下卯、三回ある場合は中卯とも呼ばれる。
明治41年9月19日制定の「皇室祭祀令」では大祭に指定。
同法は昭和22年5月2日に廃止され、祝日「勤労感謝の日」となりましたが、
以降も宮中では従来通りの新嘗祭が行われ、最も重要な祭祀としています。
神嘗祭と同様に神宮(伊勢神宮)には勅使が遣わされます。以上。


次に、現在の大嘗祭について、神社本庁ホームページより抜粋転載です。

「大嘗祭」とは、御一代一度の重儀。
毎年秋、天皇陛下は、その年の新穀を、御祖先である天照大御神をはじめ、
神々にお供えし感謝を捧げる「新嘗祭」を宮中で御斎行になります。
なかでも、陛下が御即位後初めて行われる新嘗祭が「大嘗祭」です。
大嘗祭は、天皇御一代に一度行われる祭祀で、
御位につかれるうえで不可欠なものであり、数ある祭祀の中で最高の重儀とされています。

大嘗祭は、特別に造営された「悠紀殿(ゆきでん)」・「主基殿(すきでん)」を中心とした
「大嘗宮(だいじょうきゅう)」において斎行されます。
大嘗宮は古代の工法そのままの簡素な建物で、
陛下はそこで古式に則った祭祀を親ら執り行われます。

また、大嘗祭は、全国を代表した斎田から採れた米が神饌として供されるように、
まさに国を挙げた祭祀でもあります。
新穀を神々に奉る祭祀は、古くは天照大御神がなさっていたことが『古事記』『日本書紀』に記されています。
これは長い歴史を通じて変わることのない天皇陛下の御務めであり、
陛下は大嘗祭を通じて天照大御神の御手振りを今の世に再現されているともいえるでしょう。
そして、国家・国民の安寧や五穀豊穣を、天照大御神をはじめとする神々に感謝、また祈念されているのです。

大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀(悠紀殿供饌の儀・主基殿供饌の儀)


    悠紀殿供饌の儀(H2.11.22)

大嘗宮の悠紀殿と主基殿において、夕方から深夜にかけて引き続き祭祀が執り行われます。
天皇陛下はまず御身を清められると、純白の御祭服をお召しになり祭祀に臨まれます。
そして、悠紀・主基両殿にお入りになられると、米をはじめ様々な神饌をお供えになり、
御告文(おつげふみ)を奏された後、その神饌を陛下御自身もお召し上がりになります。





さて、古来日本の大嘗祭「オオナメコト」をヲシテ文献よりご紹介します。
縄文カレンダー2020版始まりの日の「ウヰナメヱ」は「オオナメヱ」となります。
西暦2019年12月12日に当たります。

古代日本では、冬の至り(旧シモツキナカ・満月)に、
太陽に象徴される温かさの働きの「ヲ」のカミの再来を祝い、
「ウヰナメヱ」として、年度初めの行事を行っていました。
・縄文の年度初め
三歳児は髪置きの儀、
五歳より言葉を習うアワウタを教えるようになります。
男児は袴、女児は被衣、正装での儀式です。
シモツキ望、十一月十五日・七五三の起源ともいえます。

◎ウヰナメヱ【シモツキナカ・旧暦十一月十五日】
「ウイ(はじまりの)・ナ(為しゆく)・メ(めくり)」
冬の至りの満月に、ヲカミ(一温・一陽)の再来を祝い、
大宇宙の中心と季節のもたらす恵みを祭り、祖先を祭る行事。
二代アマカミ・クニサツチ時代の「コホシマツリ」に由来し、
アマカミ継承の年には「オオナメヱ」(大嘗祭)として祀ります。

●コホシ(九星)とは、アモト(宇宙の中心)とトホカミヱヒタメ(八カミ)。
古代日本では、宇宙創造祖アメミヲヤをアモト(宇宙の中心・源・北ネ・北極星)の位置に祀り、
その周囲八方向に、方位方角・季節の守りとしてト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メの八カミを配し、
コホシ(九星)として祀っていました。
「アモト」は、ヒトのタマの還る処でもあるとし、
「アメミヲヤ」と代々の「先祖のミタマ」に感謝を込めて、季節の節々にお祭りを行っていました。

●オオナメコト(大嘗祭)
アマカミご即位後の最初のウイナメヱに施行され、ヒツギノミコの位についたことを
「モトアケ(アモト)」のモロカミ、アメツチのカミに報告し祈る大祭。

ふゆいたるひに
をゝまつり アマカミとよよ
すへらかみ ゆきすきのみや
やまうみと とみことたまは
はにすきの なめゑにつげて
ひとくさの ほぎいのるなり
 ホツマツタヱ二十七アヤより


最も初めに行われたのは、
トヨケカミ(ヒタカミ(東北地方)のクニカミ・現神宮外宮ご祭神)が、
モトアケのモロカミを祭るようになってからのことで、
ホツマツタヱ四アヤに「オオナメコト」として出典し、
この後、七代アマカミのイサナギ・イサナミの「ウイナメヱ」として同四アヤに出典しています。
これ以降、「オオナメヱ」として定着していったものと推測されます。

「アユキワスキ」
アメツチ(天地)のカミを祭ることで、「オオナメヱ(大嘗祭)」での
「ユキノミヤ・スキトノ(悠紀・主基)」との関連が深い言葉。
オオナメヱ(大嘗祭)では、社を東西に二社建てます。

・東側「ユキノミヤ」に祀られるカミは、
「アメトコタチ」と呼ばれる「コホシ」(九星)を祭ります。
中心に「アメミヲヤ」「ミナカヌシ:初発の人類」及び「クニトコタチ:初代アマカミ」を祀り、
周囲八座に「トホカミヱヒタメ」(二代クニサツチ・八王子・八カミ・方位季節の守り)を配し、
合わせて九座(コクラ)。

・西側「スキトノ」に祀られるカミは、
「ウマシアシガイヒコヂ」人体の生命、内臓・穀物を守る働き。
「キ・ツ・ヲ・サ・ネ」(東西中央南北)と
「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」(アミヤ:天のもたらし・シナウ:大地の育み)のソヒカミ(十一神)。   
三代アマカミ・トヨクンヌから七代イサナギ・イサナミまでの代々が祀られます。


をさむヰツヨの         
ミムスヒの ヰミナタマキネ   
モトアケお うつすタカマに   
アメミヲヤ モトモトアナレ   
ミソフカミ まつれはタミの   
トヨケカミ ひかしのキミと   
ミチうけて オオナメコトも
   ホツマツタヱ四アヤ  
 

五代タカミムスヒ(東北地方のクニカミ)のタマキネ(トヨケカミ)は、
革新的な変革を実行なさり、「ミムスヒ」とも尊称されます。
大宇宙の哲学的な凝縮の形態を「モトアケ」として整理し、宮中に祭祀なさることで、
大宇宙と国家の中心である宮中とのリンクを敢然として完遂なさいました。

これにより、国家の根底の礎が強固に定まりました。
国家全体の利益のために、自らのヒタカミ(東北地方)のことを少し外してまでの
「ヲヲヤケ」に尽くすお気持ちが世の人々に大きな感動を与えました。
哲学的世界把握を根底とし、世上の繁栄を祈念するための
「オオナメコト(大嘗祭)」を創始なさいます。
結果、人々の生活が向上し、安定を見ることができましたので、
「トヨケカミ」、「ヒガシノキミ」との尊称名でお呼びすることともなりました。


ひさかたの ひかりあれます   
ういなめゑ あゆきわすきに   
つげまつり
   ホツマツタヱ四アヤ  
          

フタカミ(イサナギ・イサナミ)は、天下晴れて立派なアマカミとして、
冬の至りに「ウイナメヱ(大嘗祭)」を厳粛に執り行われます。
アマカミにご即位されての「アメツチ(宇宙全体)」に、
国民の幸せをお祈り下さる正式なお祭りです。





※「モトアケ」:宮中のタカマに祭祀:哲学的世界の把握の構造。
○アメミヲヤ:大宇宙創造祖
○モトモト:トホカミヱヒタメ:方角・季節の守り
○アナレ:アイフヘモヲスシ:言葉の守り
○ミソフカミ:三十二神:物質全般

※タ:左・東・春の季節・温かな雰囲気:太陽のエネルギーに満ち満ちた象徴。
   ヲは東の方角、未来を切り開くのはやはり東、春の季節。
 カ:右・西・秋の季節・寒くなった雰囲気:月のエネルギーの及んでくる象徴。
   メは西の方角、実りの秋に譬えられています。


ホツマツタヱ十三アヤ「ワカヒコ・イセススカのアヤ」に、
アユキワスキのマツリヌシの一説があります。
本文より抜粋してご紹介します。

アメのマツリお         
たておけよ かばねのみやに   
かんくらお もふせはヲとけ   
ヒトなるぞ まつりなけれは   
アマめぐみ もれておつるぞ
 
  

死後の事や先祖の人たちの事が心配であったりしたら、
「アメのマツリ」をたておくのが良いです。
カハネのミヤ(一家・一族のミタマ祭りの屋)にカン・クラ(カミ・祖先の霊)を招き、
ノトのと(祈りの言葉・祝詞)を奏上してゆきましたら、
タマノヲは解けて、アモト(宇宙の源)に戻り、またヒトとして生まれ変わることができるのです。
カハネのミヤのマツリまつりがないと、
こうした補助的な元に戻る道筋に乗ることからもしばしば漏れ落ちてしまうのです。
感謝の心が分らないと、天の恵みからも漏れ落ちてしまいます。


中略


ときにシホカマ         
コなきとて とえばカスガの   
をしゑには アユキワスキの   
まつりぬし たのみてそれの   
タマカエシ なさはくるしむ   
タタノヲも とけてむねかみ   
みなもとえ タマシヰわけて   
カミとなる たふときひとの   
コとうまる なれとユキスキ   
タマユラぞ すゑおをもひて   
むつましく わざおつとむる   
イセのミチかな 

        

子孫がご先祖のこの時、シホカマ(塩釜神社に由来の人物か?)が問いかけます。
「私共夫婦のようにすでに高齢に差し掛かり、
子供がいない場合にはどうすればよいでしょうか。」

カスガ(ワカヒコ・アマノコヤネ)の答えには、
「アユキ・ワスキの祀り主にお願いすると良いでしょう。
オオナメヱ(後の大嘗祭)は、アマカミの即位を報告し、
安寧を祈念して上奏する、アメミヲヤの祭祀です。
この時には、多くのいかなるタマノヲも解き柔されて、
アモトへと還ることができるでしょう。
そしてより良き境遇に生まれ変わることができるというものです。
ですが、ユキ・スキの祭りはそう機会があるものではありません。
より良い未来を思い、夫婦仲良く、生業に努める事こそが、
『イセのミチ』の要諦と申せましょう。」



平成上皇・上皇后さまのなされてこられたお務めを思うとき、
この「アユキワスキの祭り主」の一説が深く深く心に響きます。
まもなく迎える令和の大嘗祭に、
世界の平和と日本(ヒノモトヤマト)の復興と繁栄を祈りたいと思います。


参考文献・参照資料
◎ヲシテ文献の世界へようこそ:日本ヲシテ研究所
「ヲシテ文献・大意」http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/
◎ホツマ辞典:池田満著・展望社
◎よみがえる日本語:青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎よみがえる日本語Ⅱ:青木純雄・斯波克幸著・明治書院
◎ホツマツタヱ勉強会(いせの会)池田満先生講義資料。
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。
◎編集:冨山喜子 Yoshico1018@yahoo.co.jp







『縄文カレンダー』トホカミヱヒタメ暦~ヲシテ文献から読み取れるコヨミ~
『縄文カレンダー』西暦二〇二〇年度版 
2019年12月12日から2020年12月29日
*閏ウツキの十三月の巡りです。

縄文カレンダーの一年は、冬の至りの満月からはじまります。
A4判カラー・竹紙20頁の冊子形で、携帯にも便利です。
日々の暮らしの中に、縄文から伝わる響きを感じていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

『縄文カレンダー』二〇二〇年度版は、
一冊1500円でお分けしています。※送料別途。※10冊以上は1000円。
ご希望の方は、送り先のご住所、お名前、希望冊数を下記までメールにてお知らせください。
送料は冊数により異なりますので、折り返し金額と振込先をお知らせします。
どうぞよろしくお願いいたします。

冨山喜子
【メール】yoshico1018@yahoo.co.jp
【ブログ】喜びの種☆:http://blog.goo.ne.jp/ten380445
◎構成・デザイン:きくデザイン制作室 http://kikudesign.jp
◎発行:喜びの種 http://blog.goo.ne.jp/ten380445



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カミナツキ・ハツヒ(西暦2019.10.28)

2019-10-28 18:56:30 | こよみ
 
冬を知らせる新月。
夜空の星々も輝きを増してゆきます。
ミの守りです。
『カミナツキ(立冬頃の新月・旧暦十月一日・西暦二〇一九年十月二十八日)より、
シモツキナカ(冬至頃の満月・旧暦十一月十五日・西暦二〇一九年十二月十一日)。』

ひと雨ごとに風は冷たくなり、いよいよメカミが揃い極まる(四冷)冬の到来。
日毎に夜が長くなり、満月頃にはメ(冷)が満ち満ちて地表を覆い尽くします。
シモツキに入ると、木枯らしが落葉を巻きあげ、冬の至りへと向かいます。





「み」カミカタチ(文字形)
かたちカセもつ ミモトカミ トシウチニナスコトのアヤ
冷たいカセ(風・冷たく降りるなどイ母韻)の吹き下りる中、
ヲカミの一温は(マ行父音)地面(横線)の下に籠るカタチです。


【カミナツキ:旧暦十月・西暦2019.10.28~)】





みはきさにすむ          
そのめふり をかみしりぞく   
はつしくれ やゝめもみちて    
なかころは をのかみつきて    
かみなづき
    トシウチニナスコトのアヤ



ミの守りは、真夜中の天の川がキサ(東南)を照らします。
メカミが揃い極まり(四全冷・太陰)、ヲのカミ(温の働き)尽きて、カミナツキ。
カミナツキとは、ヲ(温)のかみ(カミ・為し及ぼす力)の尽きる、無くなる月の意です。
冷たい「シ」(為し行く力)「クレ」(暮れる)が降ります。
「時雨」、漢字からは読み解けない意が秘められています。
ヰネ(五根)ナナミチ(七満)、、ネ(根)を構築する季節に入りました!

月の巡りと日の巡りの差が少しずつ離れてきました。
カミナツキ新月(西暦2019.10.28)は、立冬(同11.8)よりかなり先に訪れました。
来年ウツキ(四月)に調整のためのウリフツキ(閏月)が挿入されますが、
それまでのあいだ、月の巡りが加速したかのように、季節の水先案内をはじめます。





『縄文カレンダー』西暦2020年度版 
  トホカミヱヒタメ暦~ヲシテ文献から読み取れるコヨミ~

2019年12月12日から2020年12月29日
*閏ウツキの十三月の巡りです。

縄文カレンダーの一年は、冬の至りの満月からはじまります。
A4判カラー・竹紙20頁の冊子形で、携帯にも便利です。
日々の暮らしの中に、縄文から伝わる響きを感じていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

『縄文カレンダー』2020年度版は、
一冊千五百円でお分けしています。※送料別途。※十冊以上は千円。
ご希望の方は、送り先のご住所、お名前、希望冊数を下記までメールにてお知らせください。
送料は冊数により異なりますので、折り返し金額と振込先をお知らせします。
どうぞよろしくお願いいたします。

冨山喜子
【メール】yoshico1018@yahoo.co.jp
【ブログ】喜びの種☆:http://blog.goo.ne.jp/ten380445

参考文献・参照資料
◎ヲシテ文献の世界へようこそ:日本ヲシテ研究所
「ヲシテ文献・大意」http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/
◎ホツマ辞典:池田満著・展望社
◎よみがえる日本語:青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎よみがえる日本語Ⅱ:青木純雄・斯波克幸著・明治書院
◎ホツマツタヱ勉強会(いせの会)池田満先生講義資料。
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。
◎編集:冨山喜子 Yoshico1018@yahoo.co.jp
◎構成・デザイン:きくデザイン制作室 http://kikudesign.jp
◎発行:喜びの種 http://blog.goo.ne.jp/ten380445
※複写を禁ず。



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神嘗祭

2019-10-02 16:36:05 | こよみ
ナカツキ十六・十七日(旧暦九月十六・十七日・神嘗祭・西暦十月十六・十七日)


「神嘗祭」
宮中祭祀の大祭で、天照大神にその年の初穂を奉納する儀式、
五穀豊穣の感謝祭にあたります。
神嘗祭は明治六年の太陽暦改暦以前は旧暦九月十七日でした。
改暦後、西暦の九月十七日に実施となりましたが、稲穂の生育が不十分な時期であるため、
明治十二年以降は月遅れとして十月十七日に実施されています。
神嘗祭は神宮の正月ともいわれ、式年遷宮後最初の神嘗祭を「大神嘗祭」と呼び、
伊勢の民衆は奉祝の行事を行います。









ホツマツタヱの三十六アヤに、
「イクメ(垂仁天皇)二十六年九月十六日、イセのウチミヤ(神宮内宮)に
アマテルカミのミタマのお遷し(祭祀ヤマトヒメ)が執り行われ、
同十七日夜にミタケハシラ(真の御柱・スヘラギ(天皇)の身長)を納め祭りました。」
とあります。
神嘗祭はアマテルカミのイセミヤお遷しの奉祝行事がその源にあります。
 ※以下ヤマトヒメカミシヅムアヤ(ホツマツタヱ三十六アヤ)より抜粋。


ミトセのち トヨスキよはひ   
モゝミつで みつえならすと   
みならわせ かねてねかえば   
このたびは ヨシコおうちの   
ヲミコとし みたまげかつぎ   
イヰノより イソヘにうつし   
しつめます
           

トヨスキヒメはモモミツ(百三歳)のご高齢で、
ウチ(アマテルカミのウチミヤ)のヲミコ(ミツエシロ)を
三年の見習いを果たした「ヤマトヒメ・ヨシコ」に任せることになりました。
ヤマトヒメはミタマゲを担いで、イヰノ(飯野、タカミヤ、神山神社)から
イソヘ(イソミヤ磯神社・伊勢市磯町、あるいは、
伊蘇上神社・多気郡多気町大字相可?)にお遷しして鎮め祭ります。


よきみやところ       
サにありと わかごおやれば   
ゐすずがわ フモヤヨロほの   
サルタヒコ わかごにいわく   
われむかし カミのたまもの   
サコクシロ ウヂミヤにいれ   
アラミタマ ヤヨロほまちし


「良きミヤトコロ、サ(南)にあり。」との噂が伝わってきましたので、
ワカコを遣わしたところ、ヰススカワ(五十鈴川)に至りますと、
フモヤヨロホ(二百八万歳)のサルタヒコがワカコに告げます。

「われ昔、カミ(アマテルカミ)からの賜り物を
サコクシロのウチミヤ(アマテルカミの晩年のご座所、伊勢・内宮)に入れ、
アラミタマ、ヤヨロホ(八万年)待ちました。」


カンタカラ あまつひつぎの   
サカホコギ うつくしきすず   
ワイキタチ カゝンノンテン   
ときまちて ミチあらわせと   
おぼろげの ものならすかれ   
こにもゑず そのぬしおまつ   
これさづけ ナカタうまれの   
ツチギミは もとにかえらん   
もちかえり つげよとてさる
   

「カンタカラは、「アマツヒツキのサカホコギ」、「ウツクシキ・スス」、
「ワイキ・タチ」(ツルギ)の三種です。
アマテルカミよりの申し渡しです。

『カカン・ノン・テン、時待ちてミチ表せ』
簡単ではないことですから、コニモヱズ(亡くなることを得ず)して、
お渡しするべきヌシを待っておりました。」
 ※アマテルカミのご遺詔はホツマツタヱ二十八アヤ。

サルタヒコはワカコにミクサのカンタカラを渡し、さらに伝えます。
「ナカタ(滋賀県高島郡内)産まれのツチキミ(へりくだった言い方)は、
モトに帰らん。このカンタカラを持ち帰り、そのように告げよ。」
と言って去る、サルタヒコでした。


おゝわかご かえりもふせば   
ヤマトヒメ ウヂにいたりて   
みていわく これかんかぜの   
イセノミヤ ミクサはまつる   
みなもとゝ いやまひかえす   
アグライシ

            
父のオオワカコは、戻って報告します。
ヤマトヒメは早速にウヂ(内宮の場所)に至り、見て仰いました。
「これは、かんかせ(カンカセ)のイセノミヤです。
ミクサは祭るミナモト、イヤマヒ(尊敬)をかえすアマテルカミご存命時代の「アクライシ」もあります。」


オゝハタヌシと        
ヤソともに ヰソすゝはらの  
くさからせ おちこちやまの  
きおきらせ もとすえもとし  
まなかもて おゝみやはしら  
しきたてゝ チギタカしりて  
ミヤなれは ミカドにもふし  
ミコトノリ
          

ヤマトヒメは、ウチのミヤ(内宮)の場所をここに定められました。
オオハタヌシや随身のヤソ(八十)人の人たちに、
ヰソススハラのクサ(草)を刈らせ、オチコチ(近遠)ヤマの木を伐らせます。

木材のモト(元)、スエ(末)、モトシ(逆にして)、マナカをもちて、
オオミヤハシラを敷き立てます。

チギ(千木)は、タカ(日の出と日の入・東西・春秋)をシ(為し)りて、
ミヤが成り、ミカド(皇居)のイクメのキミに報告します。
イクメのキミのミコトノリです。


ミカサのをとゝ         
いわひぬし ワタラヒトミは   
カンヌシに アヘタケヌガお   
みかわりと ワニクニフクお    
うちかわり モノベトチネお   
みうえから タケヒアサトお   
みこかわり おのおのもふて
   

『ミカサのヲトト(ミカサ・カシマ)をイワイヌシとします。
ワタラヒトミ(渡会臣)はカンヌシに、アヘ・タケヌガをミカワリ(天皇代理)に、
ワニ・クニフクをウチカワリ(皇后の代理)に任じます。
モノヘ・トチネをミウエカラ(皇太后代理)に、
タケヒ・アサトをミコカワリ(皇太子代理)に任じます。
各々、詣でてください。』


フソムほの ナつきソムのか   
ヲヲンカミ ヰソスゝかわの   
サコクシロ ウヂにわたまし   
ソナかのよ ミタケハシラお   
をさめしむ これスヘラギの   
みつからの たけのみやこに   
ソロいのり あめかせのふし   
ほとよくて ゆたかになれと   
ふしやすみ いやまひもふす   
みめくみや
 
          

イクメ(垂仁天皇)フソム(二十六)年、ナツキソムノカ(九月十六日)、
ヲヲンカミ(アマテルカミ)のお遷しが執り行われます。

五十本目のマサカキの樹が自ずと生えたヰソススカワの
サコクシロのウチのミヤ(伊勢神宮・内宮)にわたましが行われ、
ソナカ(九月十七日)の夜にミタケハシラ(真の御柱)を納め祭りました。

ミタケハシラとは、スヘラギ(天皇陛下)のおん親(みず)からの
タケ(身長)を測り写して作るものです。
それは、ミヤコ(皇居)にて、ソロ(田畑の作物)の順調なる成長を祈り、
雨風、ノフシ(台風)の程が良くて豊かになれと臥して澄みイヤマヒ(敬い)て
ノト(祝詞、祈りの言葉)を申す、御恵みに通じるのです。


カミもよろこび         
つげいわく むかしわがすむ   
サコクシロ しきなみよする   
イセノミヤ ながくしつまり   
まもるべし トヨケノカミと   
モロともぞ ヤマトヒメより   
これおつぐ キミよろこびて   
にぎてなし トヨケノカミえ   
サオシカは ミワノミケモチ   
いわひとは たにはミチウシ   

カミ(アマテルカミ)も、お喜びにて告げて仰います。

『昔わが住むサコクシロのシキナミよするイセのミヤ、
長くしつまり守るべし。トヨケノカミともろ共ぞ。』

ヤマトヒメよりイクメのキミへ言上いたしました。
イクメのキミは喜ばれて、
早速トヨケカミの鎮まりますアメノマナヰ(京丹後市、此沼真名井神社)に
ニキテを持ちて、サオシカ(勅使)を派遣なさいます。
トヨケのカミを伊勢にお遷し申し上げるためのサオシカには、
ミワのミケモチを、イワヒト(祝い人)はタニハ・ミチウシが任ぜられました。


クニヌシの カミのおしえは   
ヲヲンカミ つぎおおほして   
イセノミチ ヤモひとくさお   
いけめぐむ かれかつをヤぎ   
チギのうち そくはウチミヤ   
うちかろく ヤタミゆたかに
   

ヲヲンカミ(アマテルカミ)は、継ぎ(世継ぎ子を得ること)を願われて、
「イセのミチ」(夫婦円満の極意)をお説きになりました。

ヤモヒトクサ(全国民)を活かして恵むものですから、
カツヲキはヤキ(八本)です。

チギのウチ(内)をそぐのはウチミヤ(内宮)です。
ウチ(内)を軽くして、タミを豊かにとの願いの表しです。


またトヨケ サカホコのノリ   
アメのほし コくらあらわし   
カツヲコギ チギはトをそぐ   
かれトミヤ ウチあつくいづ   
タミのちゝ おそれみちえよ   
ウチミヤは キミはゝのこお   
めくむノリかな
 
        

トヨケカミは、「サカホコのノリ」を強調なさいました。
アメのホシ「コクラ」(九星・中心とトホカミヱヒタメ)を表す、
カツヲキはコギ(九本)です。

チギはト(外)をそぐので、トミヤ(外宮)です。
ウチを篤く「いつ」(イツ・心を尽す)のタミのチチ(国民全体の父親)の役割です。

畏れ、ミチを学び得るようにしなさい。
ウチミヤ(内宮)は、母親が子供を恵み愛しむような、
キミ(天皇陛下)が国民を愛しみ恵むノリ(定め・役割・精神)なのです。


参考:
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。

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