☽ヰワタマツリ【旧暦5月5日・西暦2024.6.10】
旧暦5月5日こどもの日、
ヲシテ時代のサツキヰツカの「ヰワタマツリ」は、
コタネ(胎児)の健やかなる成長を願う腹帯の教えを伝え広める行事です。
腹帯は、イワタオビやヒタチオビとも呼ばれ、
鹿嶋神宮の「腹帯」は、古のヒノモト・ヤマトを伝えています。
犬が安産だからじゃあないです💦
5月5日、ヰヰ(五五)、
数字の連なる日はメヲ(メカミ・ヲカミ、メヲト)のお祭りです。
サミダレ(五月雨)に勢いづくアヤメを愛で、チマキでお祝いします。
のりくらべ ゐゐのつつたち さつさはゐわた
めをのほぎ ゐわたちまきや のりはゐゐ みなそこにふす
めもとかみ めのなさけ これカミカタチ
トシウチニナスコトのアヤ ミカサフミナメコトのアヤ
「ヰワタマツリ」とは、ハラオビ(腹帯)の教えを伝える行事。
ヰワタヲビ(腹帯)には、コタネ(子種・赤ん坊)の健やかなる成長に、
よくない障りのないようにと祈るタラチネ(父母)の思いが込められています。
「サツサ」には魔除けの意があり、チマキのツルギ(剣)で祓い、ハラオビで守ります。
妊娠五ヶ月に入るとアモト(宇宙の源)からタマが降され、
タマノヲが地上のシヰとむすび、ココロが備わり、内臓が形作られると考えられていました。
「タマ・シヰ」とは、縄文の哲学的概念で、
人の心には「タマ」(良心)と「シヰ」(生命維持欲・物欲・性欲)があると考え、
併せてタマシヰと呼び、タマシヰは生きたヒトであるとしていました。
<タマ>:ココロハ・タマ・ミヤヒの三つ。
<シヰ>:シヰ・シムの二つ。
併せて五つを「ヰクラ」(五クラ・五つの見えない心の働き)といい、
タマとシヰの結び役をタマノヲといいます。
また、人のタマは、宇宙のアモト(大元)からやってくるとヲシテ文献は伝えています。
ホツマツタヱの1アヤのアワウタの効能として、
おのつとコヱも あきらかに
ヰクラムワタヲ ネコヱわけ
という一説があります。
ヰクラ(五つの見えない心の働き)・ムワタ(内臓)・ヲ
ネコヱわけ(人体構成・心と体の元)
◎タマに関連する人の内臓:フクシ・ナカゴ・キモ
・ココロハ:宇宙の大元とつながろうとする心・真心:フクシ(肺・大腸)
・タマ:この世を楽しもうとする心:ナカゴ(心臓・小腸)
・ミヤヒ:記憶・情け・あわれむ心:キモ(肝臓・胆のう)
◎シヰに関連する人の内臓:ヨコシ・ムラト・ワタ
・シヰ:何かが欲しいという心・食欲など:ヨコシ(脾臓・胃)
・シム:性欲・強い物欲など:ムラト(腎臓・膀胱)
・ :ワタ(三焦)
この「タマ」こそは、
量子力学でいうところの「ゼロポイント・フィールド」であり、
村上和雄博士のいうところの「サムシング・グレイト」なのではないか⁈
また、「ミーム遺伝子」の概念に近いのでは、、
と、私は秘かに確信しています。
後の時代には
「五臓六腑」(肺・心臓・肝臓・脾臓・腎臓・大腸・小腸・胆のう・胃・膀胱・三焦)と表されますが、
ヤマトコトハの「五クラ六ワタ」は、漢字の五臓六腑とは意味・概念が異なります!
・ヰクラ:見えない心の五つの働き(タマ・シヰ)
・ムワタ:内臓。
ハラオビ(腹帯)の縦糸はヲツル(雄鶴)の羽24筋、横糸はメツル(雌鶴)の羽24筋、
併せて48のアワの守り、そしてオビの長さは、夫の身長とあります。
ヨソヤ(四十八)のアワの守りと父親の愛で包みこむ、、
そんな思いのあらわれなのかもしれませんね。
ノリクラベ ヰヰノツツタチ(馬術の技法)。
国家の形態を整えてゆく行事にも因むようになります。
秩序維持強化の訓練行事として、ノリユミ(乗り弓・流鏑馬)も行われていました。
子供の日の鯉のぼりや武者人形も、その発展的行事とも考えられます。
京都上賀茂神社の西暦5月5日の賀茂競馬(かもくらべうま)は、
いにしえの伝統がその源に在りそうです。※写真:上賀茂社
旧暦の5月は夏の至り、万木生い茂り、実を結んでゆく準備に入ります。
「ヰヰノツツタチ」の記述が、ホツマツタヱ十九アヤ・ノリノリヒトヌキのアヤにあります。
抜粋でご紹介します。
ムマのさためは
めはなより おほねえヤタの
つゝたちは ヰタヰキのりお
はつきもち さつきゐつかの
ことほぎの のりにかけたは
あやしあり たとえふとくと
ヤツヰヰの わりあひかがゑ
たまふへし
高度な技に適したムマ(馬)は、目鼻の先からオホネ(尾骨)に至る長さが
ヤタ(八尺・一般国民男子平均身長)のものがおおよそです。
ツツタチ(繋がり立つ位置?詳細未詳)は、ヰタヰキ(五尺五寸)の位置が最も適しています。
全体の長さのヤタ(八尺)をハツキモチ(八月満月)に例えたら、ヰタヰキ(五尺五寸)は、
五月五日に相当します。
五月五日のノリ(乗馬)の祭典はなんとも神妙です。
たとえ太く体格のよいムマであっても、
ヤツヰヰ(八対五・五)の割合を考えて対応すればよいのです。(以上抜粋)
また、ヰワタオビのお話は、ホツマツタヱ16アヤに詳しくあるので、ここにご紹介します。
タケミカツチ(カシマカミ・鹿嶋神宮)の一人娘ヒトリヒメのご懐妊に際し、
安産を祈念したコモリカミ(三代モノヌシ)の「ミタネフミ」のご講義より抜粋です。
もしあやまれは
タネたちて みとがめあれど
そのひとは まだたちもたず
つゑうたず ひとうちころす
ゆえもなし メはひとみちに
おもえとも ねたみわつらふ
むねのホが オロチとなりて
コタネかむ さわりのぞかん
よつきふみ つゝしむあやの
はなとはな うてばちるなり
もろともに つねにつゝしみ
なわすれそこれ
まちがった強い思い込みはタネを断つほどの力があるのです。
でもその人は手にタチ(剣・武器)を持っているわけでも、
ツヱ(制裁の棒)で人を打つわけでもなく、人を打ち殺すわけではありません。
女性は一途に思い詰めることが多いですが、妬みの思いを募らせて心を患うこともあります。
胸に燃える炎が、やがてオロチとなりて他人のコタネを噛み砕きます。
「ヨツキフミ」とは、そんな禍を防御するための教えです。
「ツツシム」ということを良く理解してください。
ハナとハナ、打ち合えば双方ともに散ってしまいます。
ツツシミとは、日常の常に気をつける、ということなのです。
決して忘れないでください。
ハラミコお とひうるための
たひやどり あるひヒメカミ
またのとひ おしえのおびは
わさありや コモリこたえて
タマキネの をしゑのおびは
ミミノハに しなわきまえて
クニおさむ おびはヰわみの
かためなり ヲはしたあわせ
メはうえぞ
コモリカミの講義にじっと聞き入るヒトリヒメでしたが、初めての妊娠は、
まだまだ不安に思うことも多く、コモリカミはしばらく滞在することになりました。
おそらく、タケミカツチの歓待を受け、カシマのミヤでの滞在でしたでしょう。
ある日のこと、ヒトリヒメはまた質問なさいました。
「オビ(腹帯)について、詳しく教えていただきたいのですが。」
コモリカミは答えます。
「腹帯については、タマキネ(トヨケカミ)の『ミミノハ』の教えに詳しくあります。
腹帯はヰワミの固め、つまり、(五色の固形物による)物質化の成長を、
外的な妨害要素から保護するためのものなのです。」
※ヰワミ:ヰツイロのハニもてつくる(14アヤ)・ヰいろハニ、これクラワタと(16アヤ)
男の子を孕んだ場合には、オビは下合わせに、
女の子の場合は上合わせにします。
はらみのおびは
かつらきの よつきやしろに
みたねのる ときにアメより
にいとりの ひとはおつれは
アマツノリ これはいふきの
なるもみぢ ばけてかつらき
いとりやま はねさきみれば
フソヨすぢ かずそなはれと
つねあらず もろとりみれは
ソヰにさけ ヒタカミにツル
たてまつる はねさきみれは
フソヨなり かれもろはねお
よりたゝし ヲツルおたてに
メおよこに ケフのほそぬの
おりもつて ヨソヤそなはる
みはらおび
そもそも孕みの帯のはじまりは、トヨケカミが七代イサナギ・イサナミの皇太子誕生を願い、
カツラキに世継ぎ子を得るためのヨツキヤシロを建て、八千回のミソギをし、
祈っていた時の事、アメ(空)からニイトリの羽根が一葉落ちてきたのです。
『アマツノリ』それはアマのお告げであるかも知れない。
その一葉の羽先を見てみますと、フソヨ(二十四)のスヂ(筋)があります。
フソヨとは、アワウタ(ヨソヤ・四十八音)の半分です。
縦横フソヨ筋ずつで編めば、ヨソヤのアヤ(布・文章)になります。
普通の鳥の羽根は、ソヰ(十五)に分かれており、フソヨはとても珍しく、
その羽根の鳥を探し求めていましたら、ヒタカミのトヨケのもとにツル(鶴)が献上されました。
羽根先をみるとフソヨの筋でしたので、鶴の羽を縒りただし、
ヲ(オス)の羽根を縦糸に、メ(メス)の羽根を横糸に、布を織りゆきます。
ケフのホソヌノとは、ヨソヤ(四十八・完全)が備わるミハラオビ(御腹帯)です。
ミハラ:コタネが種を成してさらに実体化する。
オヒ:固め護り、形に形成すること
腹帯には、コタネへの深い思いが込められていました。
ははのイサナミ
ながはらみ コソムつきへて
うみたまふ アマテルカミぞ
ハタレマの さはれどおびに
とゝのひて ヨソヤそなはる
そのためし てれはヒメキミ
さはらねと いきすひたちと
なすおびぞ ときにミカツチ
いぶかしく いきすひたちと
なるおびの わざにいきすは
いつこえか
ハハ(母・生成為し行くもの)のイサナミの妊娠期間はとても長く、
コソム(九十六)月を経て、アマテルカミをご出産なさいました。
※ハラミ:ハ生成・ラ為し行き・ミ実体化
コタネを噛み砕こうと攻め寄ってくるハタレマをオビが防いでくれます。
※ハタレマ:ハ(生成・形成)をタレル(垂れる・垂れさせる)、マ(影響を及ぼす)。
オビにより整いて、ヨソヤ(四十八・元素の成り立ち・完全)が備わります。
ヒメキミにはハタレマのような悪い障りもないでしょうが、
「イキス・ヒタチ」と為すオビを締められることをお勧めします。
と、コモリカミがトヨケカミの故事から講義なさいましたその時、
父のタケミカツチがふと疑問を呈します。
「我がクニは、イキス(息栖のミヤ)・ヒタチ(常陸のミヤ)とも呼ばれます。
それはオビに関係があるとのことですが、どのような謂れなのでしょうか。」
ときにコモリの
こたえには むかしトヨケの
のたまふは アメよりさつく
ケフのおび アメにのとりて
ちゝのたけ くらぶるおびに
はゝのいき ひたちとなるは
いたくなり アメにうなづき
はにあみて つらなりそたつ
このためし ちゝのめくみは
いたゝくア はゝのいつくし
のするはに
コモリカミの答えには、
「それは昔、トヨケカミの教えにありました。
アメ(天・アマカミ)からの賜わりモノ(宝物)としてのケフ(ヒタチオビの別名)のオビは、
アメ(天地創造の構造)に則って織りあげられています。
オビの丈はチチ(父)の身丈に合わせます。
そこにハハ(母)のイキス(息・心が来る事)がヒタチ(養い・育む)となるのです。
アメ(宇宙の中心)からタマ(魂の本体)の分け降しを頂き、
そして、ハ(地球の方)よりシヰ(魂の生命維持の部分)が編み込まれ、タマシヰとなるのです。
そこに物質が備わって育って来ることでコタネに成長します。
チチ(父親)の恵みはイタタク・「ア」(降臨するタマをこころにと、来させること)、
ハハ(母親)のイツクシ(こころにと編み為すこと)は
「ノ」(成りかためる事)をするハニ(固形化・物質化)となるのです。
アマテルカミも
わすれじと いとフソヨすぢ
よりあはせ メヲはふたえの
みはとおり このみはめして
あさことに あめつちまつり
たらちねに つかふみこゝろ
そのキミも これともふせは
アマテルカミも、この事を忘れてはならないとおっしゃっています。
そこで、イト(糸・こころの集まり・固形化してゆく)を二十四筋縒り合せて紡ぎ、
縦横にメ(横)・ヲ(縦)を準えてハフタエ(柔らかい織物)の衣を作ります。
その衣を召して、毎朝、アメツチを祭り、タラチネ(両親)への感謝を祈ります。
そこには、コタネ形成・生成への深い敬慕と感謝の念が込められているのです。
ケフとは、毎朝、毎朝の意味もあり、
ケ:来たり為さしめる
フ:開き発展する様子)という,
コタネが生成し成長する意味合いも込められています。
中略
これおうく カトリとカシマ
イキスミヤ たまふひたちの
おびのなも ヰハタオビとぞ
たけヤタは ヤソヨロヲノコ
なれたけぞ はらみのうちの
あそひには まめおひろえよ
まめなるぞ もしもソフこお
うむはゝは ツキのくらいそ
ひとはらみ ミツこおうめは
ミひかりの さいわひありと
アメにつぐ あまねくふれて
ここに、カトリ(フツヌシのミヤ)とカシマ(タケミカツチのミヤ)、
さらにイキス(アマノコヤネ・ヒトリヒメのミヤ)のミヤにそれぞれヒタチのオヒを、
時のアマカミ・オシホミミから賜りました。
オビの名もヰ・ワタ・オヒ(ヰワタ帯)といいます。
コタネのつつがなき成長を守る帯で、長さはヤタ(八尺)、国民男子平均身長に合わせたもの。
オシホミミはケフのホソヌノをヒタチオビとして賜りミコトノリなさいました。
「ハラミのウチ(妊娠中)の遊びには、マメ(豆)拾いが良いでしょう。
その子はマメ(何事にも熱心であること)になることでしょう。
マメ(熱心さ)はすべてにおいて、身の宝だと思います。
もしも十二人の子宝に恵まれた母は、ツキ(月)の位として賞賛しましょう。
三つ子を産んだ母は、ミ(三)ヒカリのサイワヒ(幸せ)に浴するものです。
ともにアメ(朝廷)に報告してください。賜わり物を授与します。」
※ホツマツタヱ《十六アヤ・ハラミツツシムオヒのアヤ》より抜粋。
参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。
旧暦5月5日こどもの日、
ヲシテ時代のサツキヰツカの「ヰワタマツリ」は、
コタネ(胎児)の健やかなる成長を願う腹帯の教えを伝え広める行事です。
腹帯は、イワタオビやヒタチオビとも呼ばれ、
鹿嶋神宮の「腹帯」は、古のヒノモト・ヤマトを伝えています。
犬が安産だからじゃあないです💦
5月5日、ヰヰ(五五)、
数字の連なる日はメヲ(メカミ・ヲカミ、メヲト)のお祭りです。
サミダレ(五月雨)に勢いづくアヤメを愛で、チマキでお祝いします。
のりくらべ ゐゐのつつたち さつさはゐわた
めをのほぎ ゐわたちまきや のりはゐゐ みなそこにふす
めもとかみ めのなさけ これカミカタチ
トシウチニナスコトのアヤ ミカサフミナメコトのアヤ
「ヰワタマツリ」とは、ハラオビ(腹帯)の教えを伝える行事。
ヰワタヲビ(腹帯)には、コタネ(子種・赤ん坊)の健やかなる成長に、
よくない障りのないようにと祈るタラチネ(父母)の思いが込められています。
「サツサ」には魔除けの意があり、チマキのツルギ(剣)で祓い、ハラオビで守ります。
妊娠五ヶ月に入るとアモト(宇宙の源)からタマが降され、
タマノヲが地上のシヰとむすび、ココロが備わり、内臓が形作られると考えられていました。
「タマ・シヰ」とは、縄文の哲学的概念で、
人の心には「タマ」(良心)と「シヰ」(生命維持欲・物欲・性欲)があると考え、
併せてタマシヰと呼び、タマシヰは生きたヒトであるとしていました。
<タマ>:ココロハ・タマ・ミヤヒの三つ。
<シヰ>:シヰ・シムの二つ。
併せて五つを「ヰクラ」(五クラ・五つの見えない心の働き)といい、
タマとシヰの結び役をタマノヲといいます。
また、人のタマは、宇宙のアモト(大元)からやってくるとヲシテ文献は伝えています。
ホツマツタヱの1アヤのアワウタの効能として、
おのつとコヱも あきらかに
ヰクラムワタヲ ネコヱわけ
という一説があります。
ヰクラ(五つの見えない心の働き)・ムワタ(内臓)・ヲ
ネコヱわけ(人体構成・心と体の元)
◎タマに関連する人の内臓:フクシ・ナカゴ・キモ
・ココロハ:宇宙の大元とつながろうとする心・真心:フクシ(肺・大腸)
・タマ:この世を楽しもうとする心:ナカゴ(心臓・小腸)
・ミヤヒ:記憶・情け・あわれむ心:キモ(肝臓・胆のう)
◎シヰに関連する人の内臓:ヨコシ・ムラト・ワタ
・シヰ:何かが欲しいという心・食欲など:ヨコシ(脾臓・胃)
・シム:性欲・強い物欲など:ムラト(腎臓・膀胱)
・ :ワタ(三焦)
この「タマ」こそは、
量子力学でいうところの「ゼロポイント・フィールド」であり、
村上和雄博士のいうところの「サムシング・グレイト」なのではないか⁈
また、「ミーム遺伝子」の概念に近いのでは、、
と、私は秘かに確信しています。
後の時代には
「五臓六腑」(肺・心臓・肝臓・脾臓・腎臓・大腸・小腸・胆のう・胃・膀胱・三焦)と表されますが、
ヤマトコトハの「五クラ六ワタ」は、漢字の五臓六腑とは意味・概念が異なります!
・ヰクラ:見えない心の五つの働き(タマ・シヰ)
・ムワタ:内臓。
ハラオビ(腹帯)の縦糸はヲツル(雄鶴)の羽24筋、横糸はメツル(雌鶴)の羽24筋、
併せて48のアワの守り、そしてオビの長さは、夫の身長とあります。
ヨソヤ(四十八)のアワの守りと父親の愛で包みこむ、、
そんな思いのあらわれなのかもしれませんね。
ノリクラベ ヰヰノツツタチ(馬術の技法)。
国家の形態を整えてゆく行事にも因むようになります。
秩序維持強化の訓練行事として、ノリユミ(乗り弓・流鏑馬)も行われていました。
子供の日の鯉のぼりや武者人形も、その発展的行事とも考えられます。
京都上賀茂神社の西暦5月5日の賀茂競馬(かもくらべうま)は、
いにしえの伝統がその源に在りそうです。※写真:上賀茂社
旧暦の5月は夏の至り、万木生い茂り、実を結んでゆく準備に入ります。
「ヰヰノツツタチ」の記述が、ホツマツタヱ十九アヤ・ノリノリヒトヌキのアヤにあります。
抜粋でご紹介します。
ムマのさためは
めはなより おほねえヤタの
つゝたちは ヰタヰキのりお
はつきもち さつきゐつかの
ことほぎの のりにかけたは
あやしあり たとえふとくと
ヤツヰヰの わりあひかがゑ
たまふへし
高度な技に適したムマ(馬)は、目鼻の先からオホネ(尾骨)に至る長さが
ヤタ(八尺・一般国民男子平均身長)のものがおおよそです。
ツツタチ(繋がり立つ位置?詳細未詳)は、ヰタヰキ(五尺五寸)の位置が最も適しています。
全体の長さのヤタ(八尺)をハツキモチ(八月満月)に例えたら、ヰタヰキ(五尺五寸)は、
五月五日に相当します。
五月五日のノリ(乗馬)の祭典はなんとも神妙です。
たとえ太く体格のよいムマであっても、
ヤツヰヰ(八対五・五)の割合を考えて対応すればよいのです。(以上抜粋)
また、ヰワタオビのお話は、ホツマツタヱ16アヤに詳しくあるので、ここにご紹介します。
タケミカツチ(カシマカミ・鹿嶋神宮)の一人娘ヒトリヒメのご懐妊に際し、
安産を祈念したコモリカミ(三代モノヌシ)の「ミタネフミ」のご講義より抜粋です。
もしあやまれは
タネたちて みとがめあれど
そのひとは まだたちもたず
つゑうたず ひとうちころす
ゆえもなし メはひとみちに
おもえとも ねたみわつらふ
むねのホが オロチとなりて
コタネかむ さわりのぞかん
よつきふみ つゝしむあやの
はなとはな うてばちるなり
もろともに つねにつゝしみ
なわすれそこれ
まちがった強い思い込みはタネを断つほどの力があるのです。
でもその人は手にタチ(剣・武器)を持っているわけでも、
ツヱ(制裁の棒)で人を打つわけでもなく、人を打ち殺すわけではありません。
女性は一途に思い詰めることが多いですが、妬みの思いを募らせて心を患うこともあります。
胸に燃える炎が、やがてオロチとなりて他人のコタネを噛み砕きます。
「ヨツキフミ」とは、そんな禍を防御するための教えです。
「ツツシム」ということを良く理解してください。
ハナとハナ、打ち合えば双方ともに散ってしまいます。
ツツシミとは、日常の常に気をつける、ということなのです。
決して忘れないでください。
ハラミコお とひうるための
たひやどり あるひヒメカミ
またのとひ おしえのおびは
わさありや コモリこたえて
タマキネの をしゑのおびは
ミミノハに しなわきまえて
クニおさむ おびはヰわみの
かためなり ヲはしたあわせ
メはうえぞ
コモリカミの講義にじっと聞き入るヒトリヒメでしたが、初めての妊娠は、
まだまだ不安に思うことも多く、コモリカミはしばらく滞在することになりました。
おそらく、タケミカツチの歓待を受け、カシマのミヤでの滞在でしたでしょう。
ある日のこと、ヒトリヒメはまた質問なさいました。
「オビ(腹帯)について、詳しく教えていただきたいのですが。」
コモリカミは答えます。
「腹帯については、タマキネ(トヨケカミ)の『ミミノハ』の教えに詳しくあります。
腹帯はヰワミの固め、つまり、(五色の固形物による)物質化の成長を、
外的な妨害要素から保護するためのものなのです。」
※ヰワミ:ヰツイロのハニもてつくる(14アヤ)・ヰいろハニ、これクラワタと(16アヤ)
男の子を孕んだ場合には、オビは下合わせに、
女の子の場合は上合わせにします。
はらみのおびは
かつらきの よつきやしろに
みたねのる ときにアメより
にいとりの ひとはおつれは
アマツノリ これはいふきの
なるもみぢ ばけてかつらき
いとりやま はねさきみれば
フソヨすぢ かずそなはれと
つねあらず もろとりみれは
ソヰにさけ ヒタカミにツル
たてまつる はねさきみれは
フソヨなり かれもろはねお
よりたゝし ヲツルおたてに
メおよこに ケフのほそぬの
おりもつて ヨソヤそなはる
みはらおび
そもそも孕みの帯のはじまりは、トヨケカミが七代イサナギ・イサナミの皇太子誕生を願い、
カツラキに世継ぎ子を得るためのヨツキヤシロを建て、八千回のミソギをし、
祈っていた時の事、アメ(空)からニイトリの羽根が一葉落ちてきたのです。
『アマツノリ』それはアマのお告げであるかも知れない。
その一葉の羽先を見てみますと、フソヨ(二十四)のスヂ(筋)があります。
フソヨとは、アワウタ(ヨソヤ・四十八音)の半分です。
縦横フソヨ筋ずつで編めば、ヨソヤのアヤ(布・文章)になります。
普通の鳥の羽根は、ソヰ(十五)に分かれており、フソヨはとても珍しく、
その羽根の鳥を探し求めていましたら、ヒタカミのトヨケのもとにツル(鶴)が献上されました。
羽根先をみるとフソヨの筋でしたので、鶴の羽を縒りただし、
ヲ(オス)の羽根を縦糸に、メ(メス)の羽根を横糸に、布を織りゆきます。
ケフのホソヌノとは、ヨソヤ(四十八・完全)が備わるミハラオビ(御腹帯)です。
ミハラ:コタネが種を成してさらに実体化する。
オヒ:固め護り、形に形成すること
腹帯には、コタネへの深い思いが込められていました。
ははのイサナミ
ながはらみ コソムつきへて
うみたまふ アマテルカミぞ
ハタレマの さはれどおびに
とゝのひて ヨソヤそなはる
そのためし てれはヒメキミ
さはらねと いきすひたちと
なすおびぞ ときにミカツチ
いぶかしく いきすひたちと
なるおびの わざにいきすは
いつこえか
ハハ(母・生成為し行くもの)のイサナミの妊娠期間はとても長く、
コソム(九十六)月を経て、アマテルカミをご出産なさいました。
※ハラミ:ハ生成・ラ為し行き・ミ実体化
コタネを噛み砕こうと攻め寄ってくるハタレマをオビが防いでくれます。
※ハタレマ:ハ(生成・形成)をタレル(垂れる・垂れさせる)、マ(影響を及ぼす)。
オビにより整いて、ヨソヤ(四十八・元素の成り立ち・完全)が備わります。
ヒメキミにはハタレマのような悪い障りもないでしょうが、
「イキス・ヒタチ」と為すオビを締められることをお勧めします。
と、コモリカミがトヨケカミの故事から講義なさいましたその時、
父のタケミカツチがふと疑問を呈します。
「我がクニは、イキス(息栖のミヤ)・ヒタチ(常陸のミヤ)とも呼ばれます。
それはオビに関係があるとのことですが、どのような謂れなのでしょうか。」
ときにコモリの
こたえには むかしトヨケの
のたまふは アメよりさつく
ケフのおび アメにのとりて
ちゝのたけ くらぶるおびに
はゝのいき ひたちとなるは
いたくなり アメにうなづき
はにあみて つらなりそたつ
このためし ちゝのめくみは
いたゝくア はゝのいつくし
のするはに
コモリカミの答えには、
「それは昔、トヨケカミの教えにありました。
アメ(天・アマカミ)からの賜わりモノ(宝物)としてのケフ(ヒタチオビの別名)のオビは、
アメ(天地創造の構造)に則って織りあげられています。
オビの丈はチチ(父)の身丈に合わせます。
そこにハハ(母)のイキス(息・心が来る事)がヒタチ(養い・育む)となるのです。
アメ(宇宙の中心)からタマ(魂の本体)の分け降しを頂き、
そして、ハ(地球の方)よりシヰ(魂の生命維持の部分)が編み込まれ、タマシヰとなるのです。
そこに物質が備わって育って来ることでコタネに成長します。
チチ(父親)の恵みはイタタク・「ア」(降臨するタマをこころにと、来させること)、
ハハ(母親)のイツクシ(こころにと編み為すこと)は
「ノ」(成りかためる事)をするハニ(固形化・物質化)となるのです。
アマテルカミも
わすれじと いとフソヨすぢ
よりあはせ メヲはふたえの
みはとおり このみはめして
あさことに あめつちまつり
たらちねに つかふみこゝろ
そのキミも これともふせは
アマテルカミも、この事を忘れてはならないとおっしゃっています。
そこで、イト(糸・こころの集まり・固形化してゆく)を二十四筋縒り合せて紡ぎ、
縦横にメ(横)・ヲ(縦)を準えてハフタエ(柔らかい織物)の衣を作ります。
その衣を召して、毎朝、アメツチを祭り、タラチネ(両親)への感謝を祈ります。
そこには、コタネ形成・生成への深い敬慕と感謝の念が込められているのです。
ケフとは、毎朝、毎朝の意味もあり、
ケ:来たり為さしめる
フ:開き発展する様子)という,
コタネが生成し成長する意味合いも込められています。
中略
これおうく カトリとカシマ
イキスミヤ たまふひたちの
おびのなも ヰハタオビとぞ
たけヤタは ヤソヨロヲノコ
なれたけぞ はらみのうちの
あそひには まめおひろえよ
まめなるぞ もしもソフこお
うむはゝは ツキのくらいそ
ひとはらみ ミツこおうめは
ミひかりの さいわひありと
アメにつぐ あまねくふれて
ここに、カトリ(フツヌシのミヤ)とカシマ(タケミカツチのミヤ)、
さらにイキス(アマノコヤネ・ヒトリヒメのミヤ)のミヤにそれぞれヒタチのオヒを、
時のアマカミ・オシホミミから賜りました。
オビの名もヰ・ワタ・オヒ(ヰワタ帯)といいます。
コタネのつつがなき成長を守る帯で、長さはヤタ(八尺)、国民男子平均身長に合わせたもの。
オシホミミはケフのホソヌノをヒタチオビとして賜りミコトノリなさいました。
「ハラミのウチ(妊娠中)の遊びには、マメ(豆)拾いが良いでしょう。
その子はマメ(何事にも熱心であること)になることでしょう。
マメ(熱心さ)はすべてにおいて、身の宝だと思います。
もしも十二人の子宝に恵まれた母は、ツキ(月)の位として賞賛しましょう。
三つ子を産んだ母は、ミ(三)ヒカリのサイワヒ(幸せ)に浴するものです。
ともにアメ(朝廷)に報告してください。賜わり物を授与します。」
※ホツマツタヱ《十六アヤ・ハラミツツシムオヒのアヤ》より抜粋。
参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。