モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

長い夏休みから復帰した ウリカ(Salvia urica)の花

2008-10-26 10:11:19 | セージ&サルビア
(写真)ウリカの花


夏休みが終わったことを忘れてしまったのだろうか?
5月末に開花し、7月から2ヶ月ぐらいの夏休みに入ったはずだが・・・・
4ヶ月の夏休みをとってしまった。
だいぶ長期の夏休みだったが、ブルーの色がいっそう濃さをまし対で咲いていた。

ブルー系は、カメラ写りが悪く見た感じに取りにくいので、
淡いブルーの花アズレアと比較してもらおう。

9月頃がウリカ、アズレア、コバルトブルーセージ、ラベンダーセージ、パープルマジェスティセージ
などのブルーの競演のはずだが、1ヶ月以上も遅れている。

(写真)アズレアの淡いブルー


サルビア・ウリカ(Salvia urica)
・シソ科アキギリ属の耐寒性がない多年草。
・学名は、Salvia urica Epling。英名はブルーブッシュセージ(Blue Bush Sage)。
・原産地は、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラスの暖かく湿った山腹で自生。
・草丈は50cmぐらいで株張りが50cmと旺盛。
・耐寒性が弱いので強い霜に当てないようにする。
・日あたり、水はけの良い肥沃な土で、あまり乾燥させないように育てる。
・夏場は風通しの良い半日陰でそだてる。
・開花期は初夏と秋で、5月末~6月、9月~10月で夏場は休む。今年は10月末に復帰。
・10~20cmぐらい育ったところで、摘心(1~2回)を行い枝を増やす。
・株が古くなると弱くなるので、3年目ごとにさし芽で増やす。


サルビアウリカの歴史(掲載080530)
メキシコ、グアテマラ、ホンジュラスの暖かく湿った山腹で自生し、
美しいディープ・ブルー・バイオレットの花を咲かせていたが、
この美しさに気づき歴史(欧米の)に登場してきたのはつい最近で、
新種として命名・登録したのが Epling, Carl Clawson (1894-1968) だった。

Eplingは、この時代のアメリカでの著名な植物学者で、
サルビア属があるシソ科の権威でもある。
彼は、100以上の科学的な業績を残しているが、その中で著名なのは、
覚醒効果があるサルビア・ディビィノラム(Salvia Divinorum)の研究である。
メキシコの原住民が神との交信でタバコを使っていたが、
サルビア・ディビィノラムの葉もシャーマンによって使われていたという。

彼は、この時代のアメリカ大陸でのサルビア属の権威でもあったが、
美しい青紫の花を咲かせるサルビア・ムエレリの命名者でもあった。

彼にこのようなチャンスが残されていたのは、
薬草などの有用植物は、秘匿されていたにしてもコロンブス以降積極的に調査・採集されたが
中南米での有用でない美しいだけの花に関心が向いたのが20世紀だった。
ということを意味しているのだろう。

日本にいつ入ってきたか定かではないが、現時点でもポピュラーではないようだ。
審美眼は人によって異なるが、育てるのがさほど難しくはなく
深いブルーの美しい花は、
休むことの大切さを気づかせ、こころのケアーに有用なのだが・・・



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