モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

神田神保町にある徳萬殿のタンメン

2007-09-15 06:39:03 | グルメ

長崎チャンポンといえば、人形町の“思案橋”がうまい。
しばらく食べていなかったので、
胃袋は、“思案橋”を思案していた。

人形町の老舗の商品を贈り物として手配し、
いそいそと、“思案橋”に駆けつけたが、17時までクローズだった。

1時間待つわけにもいかず、
急遽、神田神保町の“徳萬殿”に切り替えた。
この店は、タンメンが名物で、素材を殺さないつくりが素晴らしい。



半蔵門線の神保町駅で降り、靖国通りとすずらん通りとの中間に
並行する道沿いにあり、ここに“徳萬殿”がある。

このジグザクする道沿いには、古きよき昭和初期の名残が残っており、
古本を手にいれてページをめくるに最適な喫茶店などが4~5店現存する。

ラドリア、ミロンガ、古瀬戸、さぼうる などなどである。
こんな道筋に“徳萬殿”がある。



この店のタンメンは、
キャベツ・もやしなどの野菜が新鮮で、
炒められていない(=痛められていない)状態で山盛りに出てくる。
麺も固めで、相当なあごの力と噛み砕く歯を必要とする。
スープは、野菜の青臭さを感じさせる薄塩味だが、
強烈な具と麺に負けていない。
しかし、スープだけでは水のような存在で特に魅力的ではない。

“徳萬殿”のタンメンが優れているのは、
どれもが、
生のようで生でなく、調理していないようで調理されており
タンメンとして素晴らしい調和を成し遂げていることだと思う。

野菜のうまみを知っているヒトには、たまらない逸品でもある。
野菜不足を頭で食べているヒトには、ちょっとわからない味かもしれない。
つくね大好きなあごの弱いヒトにもちょっと厳しい一品だ。



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