ヴェルニゲローデからはハルツ狭軌鉄道が出ています。
有名な狭軌の鉄道でブロッケン山に登る路線はテレビで何度もやっているので、見た人も多いでしょう。
私は乗ってきたという人もいるかもしれません。
この地図の一番上がヴェルニゲローデです。
駅舎です。 とても新しい感じ。 まるでレストランの様です。 DBの駅のすぐ横にあります。
中に入ると、ホームに列車が停まっていました。
お花を手前に入れて、下から掬い上げる様に撮影。 このフォトグラファーは上手だ! 私です。
HSBと言います。 今日はこの鉄道には乗らない。 とても乗る様な旅行日程が組めなかったのです。
機関庫があったので横を進むと蒸気機関車が出発の準備をしていました。
油壺に油を入れています。
日本の模型人は赤い足回りの機関車は嫌いだという人が多いのですが、赤だと色々見やすくて整備がしやすいそうなんです。 ですから赤なんですけれども、私なんぞ、ヨーロッパ型の模型を見慣れているので、黒よりも赤の方が好きなぐらいです。 人間、慣れです。
上の人も油差しの様です。 近くに行って撮影していても、何も言われないし、向こうも何も気にせずに仕事をしています。
ツィラータールバーンでもそうでしたが、機関車のそばに行っても何も言われない。
この鉄道は狭軌ですが、少し幅が広くて1mゲージです。 日本のJRに近いぐらいです。
ですから、他の狭軌の鉄道よりも機関車が大きい。 しかもドイツ型で、小さい動輪がたくさんあって上に大きな図体が載っているのでとても重量感があります。 これがブロッケン山の勾配を登るのです。
少しうろうろして、 ターンテーブルです。 後ろに見える山がブロッケン山につながる山でしょうが低い山です。
この辺りで一番高い山がブロッケン山ですけれど、蒸気機関車が客車を引っ張っててっぺんまで登ります。 登山鉄道ではない列車が山の上まで上がれるということは、日本で想像する山ではそんなことはあり得ないので、あまり高くない山のはずですが、ドイツ中央部では高い山だそうです。 ブロッケン現象のブロッケンで、人気のある路線です。
マレーの機関車です。 シリンダーが2組(4つ)ある。 マレーの語源はアナトール・マレーが発明したからです。
マレーのシリンダー周り。 こういう構造のシリンダーは、前方のシリンダーで使った蒸気を後ろのシリンダーで再使用しているそうです(複式蒸気機関車)。
滑り棒2本式のクロスヘッド。 こういうメカ部分をこんなに近くで写せるなんて、しかも保存機関車ではないので、現役バリバリの油が染み込んでいるバルブギアを写せるなんで幸せです。
ディーゼル機関車もありました。 客車に比べて大きい!
列車の出発までには時間があります。 それを写したいのですが、それまでヴェルニゲローデの街を散策することにします。
つづく