毛細血管という名前は聞いたことがありますね。 私も聞いたことがあります。 髪の毛のように細い血管で末端部まで張り巡らされている血管でしょう? ほぼ正解ですが、髪の毛の太さは約100μm 、毛細血管の太さは約5μm(内径)ということなので、髪の毛よりもはるかに細い。
これが、身体中を回っていて細胞に血液を与えるというか、酸素を与えて老廃物を取り除く。 これぐらいまではなんとなく知っていたのですが、体の細胞の数は50兆個ほどあります。 これ全部に血液を与えると考えると、どういう仕組みかと悩んでしまいます。 悩むまでもなく体は自動的にちゃんと血液を細胞に送り続けてくれているのですが、歳をとるとこれが怪しくなる。
さて、高齢者の学校でこの辺りのことを習ったのですが、ほとんど覚えていません。 学生にするような講義なので私など理解できるわけはないのですが、私が理解できたことを書くということは簡単なことだけ選んで書くということになるので読んでみてください。
毛細血管の図です。 原図を載せるのは申し訳ないので適当に省略した絵を描きました。
筒のようなものが毛細血管で、血管壁そのものも細胞なので隙間があります。ペリサイトという細胞が大切らしいのですが、ここでは名前だけにします(説明は無理)。
左に赤血球があります。太い血管の中では小さな粒のように見えますが、毛細血管は赤血球よりも細いのです。
じゃあ、赤血球は毛細血管を通れないかというと、通るんですね。 この時に図のように変形します。 するとこれがバネのような効果で血液中の酸素を血管壁の外に押し出します。 こうして、周りにある細胞に酸素を供給しているのです。
これを聞いて思わずびっくり、単に毛細血管が通っているので細胞に酸素を与えていたとだけしか思っていなかったので、こんな仕組みで酸素を押し出していたのかと、感心したのでした。
でも、これだけで小さな細胞一つづつに酸素を送れるほどではないので、それこそ毛細血管がたくさんあるのだろうと思ったら案の定。
毛細血管が100μm程度の間隔で並んでいる。細胞はさらに小さいのだが、毛細血管から押し出された酸素は50μm程度まで届くそうだ、だから100μm間隔ならば間にあるすべての細胞に酸素が届く。
なるほどではあるが、身体中の至る所に100μm間隔で毛細血管があるとは驚き。 身体中毛細血管だらけだ。
これは特別な機械で撮影した血管の写真。 毛細血管が上の略図のように並行に並んでいるのが見えます。
それで、歳をとるとこれがぐじゃぐじゃになってくるんですね。 先に届かない血管。 ゴースト血管と呼びますがそれが増えてくる。ゴースト血管が増えると癌になったり認知症になるリスクも増えます。
そこで、ゴースト血管を作らないような生活が大切になります。
そこで、この先生が出したのが
この本です。 詳しく知りたい方な買って読んでください、 日本語が苦手な人には英語、他、世界何か国語でも出されていますので、そちらをどうぞ、 というほど世界でも注目されている。
この後、腫瘍における血管とか老化における血管の講義など、もう血管でお腹がいっぱいになってしまって、頭にも入らず。
でも、血管の老化を防ぐには
1)バランスの良い食事と生活習慣病の元凶を断つ
2)運動して血流を改善する
3)血管同士の接着を誘導できるような食材を摂る
いずれも当たり前のようなことですが、食材が気になる、
ヒハツ、シナモン、ルイボス などが良いようだ。
どんな所で手に入るか聞いたら、さすが年寄りのクラス、私はそれを買って食べていますと言う人もいる。 どうもスーパーや薬屋で売っているようだ。
最後に、最新の研究として、新型コロナウイルにかかって治ったのに症状が残る人の話をされました。
体からウイルスが消えても倦怠感など症状が残っている人が一定数いる。 この方々の血管を調べると、毛細血管が老化している。 すなわち歳をとったのと同じようなことが体の中で起きていることを発見されたそうです。 もちろん程度問題があり、どの程度かは人によって違うのですが、毛細血管が歳をとったようになるので老人がしんどいというのと同じような症状かもしれません。
まあ、私は2時間かかって聞いたのですが、これほど短くするのは至難の技で、間違いあるかもしれません、 その時にはお許しを
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