YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

XS250 アクセルの反応が今ひとつの原因

2024年12月07日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
先日交換した右キャブのパイロットジェットの効果を確認するため、岩湧山まで往復約40km走行。

エンジン冷間時からのかかりが悪い。チョークをONにして、かなり長い時間セルを回し、やっと始動。何とかアイドリングを保っている。
急に気温が下がったし、冬のエンジン始動は元々こんなもんだったかも、と思い直し出発。

走行中は、アクセルへの反応が今ひとつ。アクセルを開けると、ひと呼吸おいてから回転が上がるみたいな。トルク感も薄い。

岩湧山に到着時の油温は約80℃。
気温は8℃位かな。


長寿水という湧水を汲みたかったのだが、見つからず。ちょっと付近を散策。



雨がパラついてきた。空を見る限り、本降りにはならなさそうながら、山を降りることにする。


帰着し、そのままアイドリングを続けてみたところ、回転数は低止まりのため、アイドルストップスクリューを回すが、あまり回転数は上がらない。この前と同じ症状。

確信はなかったものの、何となくバキュームホースを外そうとすると、インマニの負圧取り出しニップルから、ホースがスルッと簡単に抜けた。これではきっちり負圧が効いていなかったんじゃないだろうか?


バキュームホースを交換してみることにする。

前使っていたホースを再利用しようかと思ったが、


あちこちあさっていると、プラグコードを買った時についでに買った内径5mmの燃料ホースがあった。


適度な長さに切り取り付け。



エンジン始動してみると、ウソのように症状がおさまった。
アイドリングは安定し、空ぶかしするだけでアクセルの反応が鋭くなっているのがわかる。

結果、エンジン回転上昇がモッサリしていたのは、バキュームホースが原因だったのだ。バキュームホースの取り付けが緩く、特にアイドリング時に充分な負圧がかからなかったことによりフューエルコックのダイヤフラムが中途半端にしか作動せず、キャブレターへの燃料供給量が不足したと推測される。
ある意味、こんな細いホース一本でこんなに調子が変わるのは面白い。

オイルレベルチェック窓から見た限り、約2,600km走行後もほとんど黒く汚れていないが、くすんだ感じに見える。キャブテックがクランクケースに落ち、エンジンオイルと混ざった影響だろうか。
さすがはMotulというべきか、劣化も一切感じられない。