天津ドーナツ

みんなで力を合わせて、天津の日本語教育を楽しく、元気にしましょう。ご意見・ご要望は左下の「メッセージ」からどうぞ。

仕事の名称≠やるべきことの理解

2011-10-04 19:04:59 | 就職
スピーチコンテストのスタッフ、と言っても、さまざまな仕事があります。

1.司会

2.受付・案内

3.審査係

4.舞台セッティング

5.PCの操作

6.表彰

7.会計

8.記録

9.宣伝

10.写真・ビデオ撮影





でも、これらはみな、「仕事の名称」であって、「やるべき仕事」ではありません。

例えば、

「今度のコンテスト、あなたの仕事は何ですか?」と聞かれて、

「私は司会をします」という答えでは不十分です。

「司会として、出場者が力を発揮できるように、また、ゲストや観客がスピーチを楽しめるように全体をコントロールします」と言えたらすばらしいですよね。

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これは、「ポスター」を作成する学生も同じです。

単に、「コンテストの名称・日時・場所」などを通知するだけでしたら、

ポスターではなく、「実施要綱」で十分に用が足ります。



そのポスターを見てくれた人が、

たとえ当日、会場に来ることができなかったとしても、

「ああ、今度のスピーチコンテストは面白そうだな」とか、

「このコンテストの狙いは、こういうことなんだな」というように、

コンテストを理解してくれるようなものを作ってほしいのです。

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以前の日記で、「就職問題を解決する」方法について、少しだけ書きました。

ドーナツに関わった学生の就職力が向上するというのは、上記のような「仕事」を通じて、

社会人基礎力を養うことができるからです。



現在では、あくまでも「可能性」の段階ですが、

今の1年生が4年生になるころには、ここに書いたことが天津のあちこちで当たり前になってくる、

私はそう思っています。

ドーナツにおける成功の基準

2011-10-04 02:34:28 | 顧問・アドバイザーから
大阪地検特捜部が民事再生法違反容疑で逮捕した服飾卸売会社社長、谷絹子容疑者は「中国ビジネスのカリスマ」としてマスメディアに登場し、著書も出版。ビジネスマン向けの雑誌では、豪勢な暮らしぶりを披露していた。一方で金融機関からの巨額の融資が焦げ付くなど、次第に経営状態は火の車に。「成功するまで続ければ、失敗はない」。自著でこう説いていた谷容疑者。華やかにみえた成功は、逮捕という結末を迎えた。

「途中でやめるから失敗になるのだ。成功するまで続ければ、失敗はない」

谷容疑者は平成19年に出版した著書「ついに出た!本当に役立つ中国ビジネス虎の巻」で、成功の秘訣(ひけつ)をこう記していた。

谷容疑者は昭和61年にUFOの前身となる会社を創業し、上海や北京で国内外の衣料品のOEM(相手先ブランドによる生産)を展開。平成21年7月期決算では895億5千万円の売り上げを計上するなど、「彼女(のアドバイス)なくしては中国ビジネスは成功しない」ともてはやされるまでになった。



19年に発行されたビジネスマン向けの雑誌では、中国での定宿として、各国要人が集う北京の釣魚台国賓館を使っていると紹介。自身のブログでも、F1レーサーやプロゴルファーとの親交をアピールしていた。

一方で、上海で勤務経験のあるUFO元社員は「生産量や工賃から判断すると、工場の年間売上高は5億~8億円だった。経営がうまくいっていたと感じていた社員はいない」と話す。20年9月ごろには、すでに経営状態が悪化。取引先にまで「欧米の企業から商品代金30億円の金がある」と融資を求めるなど、なりふり構わず資金繰りに奔走した。

谷容疑者は管財人への説明や産経新聞の取材に対しても、疑惑を一切否定。「根拠のないマスコミ報道などが資産の劣化につながった」などと主張し、債権総額の9割免除を求めるという「荒唐無稽な内容」(債権者)の民事再生案を提示していた。一方で、東京と大阪のタワーマンションにある自宅は売却。自身の所在は、ごく一部の関係者にしか明かしていなかったという。(MSN産経ニュースからの転載です)

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私は、ドーナツという日本語学習サークルの顧問という肩書きで仕事をしています。

ドーナツの目的は、

「学生が(日本語力・その他の能力・人間的に)成長する環境を創る」

「天津の各大学同士および日本人社会がつながるプラットホームになる」

の2点を通じて、天津市の社会に貢献するというものです。



この目的を達成するための手段として、たとえば、

「全ての大学で、年に1度、天津市全体のコンテストを開催し、

日本人会・日本企業にも参加してもらう」ということが考えられます。



ただ、ここで勘違いしてはいけないのが、

イベントをたくさん行うこと=成功ではない、

ということです。



集まる人が多くなって、ドーナツという名前が天津の日本語教育・日本企業の間でも

知られていくようになると、「大成功ですね」と言われることも多くなってきます。

そして、そのうちに、「イベントの数・集まった人の数・賞品の豪華さ」などが、

成功の基準になっていきます。



ドーナツの成功の基準は、数値で図れる目標を達成したかどうか、ではありません。

目的を達成したのか、その達成の過程で学生は成長したのか、です。

まして、数値を上げるためにうそを積み重ねるというのは、本末転倒です。

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11月5日に行われるスピーチコンテストも、ドーナツの成功のひとつの過程です。

本来の目的がどこにあるのか、スタッフ一人ひとりが納得できるように、対話を積み重ねたいと思います。