先月、物集高見さんの「音(コエ)のイメージ」一覧をご紹介した。多くの方から、反響を頂きました。御礼を申し上げます。
まず、一覧を眺めて目立つのは、母音のイメージですね。
感想の前半 「嘆くと驚くとによぶ音(コエ)にて、・・・」
とあるのは、あ行・な行・ま行・や行・わ行 と五つの行に共通しているのですが、その内のあ行・や行・わ行の三行は
あ行は「広く大きなるものをいふにかなふ。」と続き、
や行は「優なるものの美はしきものをいふにかなふ。」
わ行は「撓みまがれるものをいふにかなふ。」
と続きます。
このブログでも取り上げましたが、「あ行」は素直な母音の行であるのに対して、「や行」の音のイメージは、優しく・上品に・やんわりと、といったイメージを、物集さんは感じた。
また、「わ行」のイメージは「あ行」の「素直さ」より「歪んでいる」、あるいは「どこか曲がっている」という印象を受けたのでしょう。
いずれも、素直な(直音)の変化したものと、捉えているところが面白いと思いますね。
昨年も述べましたが、私は「や」「わ」の二行は、“「あ」行を基本とする、連母音の音”だと思っていますので、我が意を得ている所です。
実際に音を出す場合を考えますと、
「アイウエオ」の音を出す直前に、「イ」の口構えをすれば、音は<イア→ヤ。イウ→ユ、イヨ→ヨ>と、自然に「ヤユヨ」の音になりますね。当然、<イイ→イ>ですし、現在の日本語に<イエ>に相当する音はないとされています。ま、これから先は出現するかも知れませんがね。
また同様に、「アイウエオ」の音を出す直前に、「ウ」の口構えをすれば、自然に「ワヰウヱヲ」の音になるのですから、物集さんの「歪んだ」というイメージは、まっとうなのでしょう。
次回からは、50音のイメージをネタに、日本語の音のイメージを順次、探ってゆくことにしましょう。
来月初めには、まず「あ」という音のイメージを考えます。
どうぞ、ご感想などをお寄せください。
まず、一覧を眺めて目立つのは、母音のイメージですね。
感想の前半 「嘆くと驚くとによぶ音(コエ)にて、・・・」
とあるのは、あ行・な行・ま行・や行・わ行 と五つの行に共通しているのですが、その内のあ行・や行・わ行の三行は
あ行は「広く大きなるものをいふにかなふ。」と続き、
や行は「優なるものの美はしきものをいふにかなふ。」
わ行は「撓みまがれるものをいふにかなふ。」
と続きます。
このブログでも取り上げましたが、「あ行」は素直な母音の行であるのに対して、「や行」の音のイメージは、優しく・上品に・やんわりと、といったイメージを、物集さんは感じた。
また、「わ行」のイメージは「あ行」の「素直さ」より「歪んでいる」、あるいは「どこか曲がっている」という印象を受けたのでしょう。
いずれも、素直な(直音)の変化したものと、捉えているところが面白いと思いますね。
昨年も述べましたが、私は「や」「わ」の二行は、“「あ」行を基本とする、連母音の音”だと思っていますので、我が意を得ている所です。
実際に音を出す場合を考えますと、
「アイウエオ」の音を出す直前に、「イ」の口構えをすれば、音は<イア→ヤ。イウ→ユ、イヨ→ヨ>と、自然に「ヤユヨ」の音になりますね。当然、<イイ→イ>ですし、現在の日本語に<イエ>に相当する音はないとされています。ま、これから先は出現するかも知れませんがね。
また同様に、「アイウエオ」の音を出す直前に、「ウ」の口構えをすれば、自然に「ワヰウヱヲ」の音になるのですから、物集さんの「歪んだ」というイメージは、まっとうなのでしょう。
次回からは、50音のイメージをネタに、日本語の音のイメージを順次、探ってゆくことにしましょう。
来月初めには、まず「あ」という音のイメージを考えます。
どうぞ、ご感想などをお寄せください。