連休中はちょっとチャリで走りましたが、その後天候にめぐまれず散歩できなかったんでひさしぶりにお散歩!
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出発はJR横須賀線逗子駅。
今回のルートは逗子駅から久木の法性寺の墓地を抜けた『お猿畠大切岸』を見て『名越切通し』歩いて『巡礼古道』を抜けて鎌倉浄明寺からJR横須賀線鎌倉駅までの3時間くらいのコース。
途中の道は山の中の道なので事前に地図ソフトで確認しようとしましたが、記載されていない道が多く、実際に歩いて道を確認するしかない行き当たりばったりの散歩コース
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JR横須賀線逗子駅から国道205号を鎌倉方面に向って20分程歩くと踏切の手前右手に入ると法性寺の山門が見えます。
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文応元年(1260年8月)日蓮が鎌倉の松葉ヶ谷の草庵を焼き討ちされた時に白猿に導かれ、ここ法性寺まで逃げてきたと言う伝説があり、「猿畠山」と書かれた山門の扁額には、日蓮を導いたとされる白猿があしらわれている。
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山門をくぐり坂道を登って行くと奥の院があります。
山門からここまでは舗装された道路なんですが、急な坂ですので足の裏側の筋肉に張りを覚え、今回は予定通り最後まで歩いて行けないのではないかと思いました。
また、季節なんでしょうか、毛虫がいたるところを這いずり回っており、これから山道に入るのにちょっと気持ち的に引けてしまいました。
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墓地の奥にあるこの崖がお猿畠大切岸です。
鎌倉防衛のための岸壁ともいわれているそうですが、石切り場との説もあるようです。
今は手前は畑として使われているようです。
この季節、草木が茂っており、見つけにくかったんですが、墓地から大切岸の上に登る細い道があるので草木を掻き分け上に進んでいきました。
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細い道を登って行き住居脇に出て来ます。道は左右に別れますが切通しは左の方ですので狭く湿った泥の道を滑らないように気を付けながら歩いて行きます。
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道の途中、左崖下には発掘調査中の曼荼羅堂跡が見えます。
当時の資料は残っておらず詳しいことは不明であり、学術調査の結果待ちらしいです。
ですので現在は立ち入り禁止となっていて、このように上から眺めるしかない状態です。
名越切通しから入る道がありましたが、立ち入り禁止となっていて門が閉ざされていました。
途中、開けた場所(動物慰霊塔などがあった)があり、そこを抜けて下ると名越切通しの途中に出ます。
取りあえず、せっかく来たので逗子側と鎌倉側両方歩いてみました。
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切通しは鎌倉からの通行のために作られた道ではありましたが、外部から攻められた時に迎え撃つ道でもあったわけで、攻めて来る敵が一度に大勢来ないように道を細めたり、蛇行させたり、ワザと道の真ん中に大きな石を置いたりしているそうです。
深くえぐられた場所では下を通る敵に対して上から矢を射かけたりするのに都合が良く出来ています。
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逗子と鎌倉側の出口を確かめるために歩いてみましたが、蛇行はしているし、濡れてぬかっているところが多く、確かに一度に多くの人が進んで行く事はできない道です。
再び、切通しから来た道を戻り猿畠大切岸の上の山道を歩いて行きました。
(戻ろうとしたところ、老人会の集団が一列に並んで歩いて来て通過待ち)
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先程、法性寺の墓地脇から登って来た道を過ぎてすぐの左手には『市指定 石造建造物石廟』がありました。
詳しくは判りませんが、石の感じからすると歴史あるものだと思います。
道なりに10分程歩くと舗装され整備された散策路のような場所に出ます。
左手立てられた標柱にパノラマ台と書かれているので左手奥に入り展望台へ。
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360度のパノラマです!
左の画像は逗子海岸。右の画像は材木座海岸で彼方に江の島が見えます。
晴れていればここから富士山も見えたのにと思うとちょっと残念。
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パノラマ台で休憩した後は再びもとの道に戻り先へ進みます。
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元の道に戻りすぐに見掛けたお地蔵さんですが、小首を傾げていてちょっと変わっています。
何かに耳をすませているのでしょうか、それとも悩んでいるのでしょうか?
このお地蔵さんの先で道は突き当たり、右は上り坂で電波塔のようなものがある行き止まりの場所。
左のゆるやかな下りの道を進む事にしました。
左の道を進んで行くと右手は住宅街で木々で隔離された遊歩道となっています。
左手は谷間となっており、山の切れ目の場所は国土交通省関東地方整備局認定(?)関東の富士見百景(鎌倉市からの富士)のプレートと写真が柵に掛けられた場所がありましたが、薄曇りの天気ですので富士山は霞んでおり確認する事は出来ませんでした。
久木ハイランドに住んでいる人達はいつでも好きな時に見に来れて羨ましい!
公園内・遊歩道が終わり一般道に出てすぐの左に今回の最終目的である巡礼古道入口があります。
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再び、山道です!
木々に覆われた細い山道です。ただし、こちら側から歩いて行った場合は下りになるので楽です。
道に這っている木の根が程よい滑り止めになってくれています。
ところどころ道の右手(山側)には庚申塔があり、巡礼道らしい雰囲気がありました。
また、巡礼古道に終わりの方には右のような岩窟にお地蔵さんが安置されていました。
古道を下り切ると民家と民家の間の道にでます。
通りに出て左に行くと旧華頂宮邸。
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旧華頂宮邸は、昭和4年(1929)に華頂博信公爵邸として建てられたもので、県内にある戦前の洋風住宅建築としては鎌倉文学館とともに最大規模の建築物です。
外観はハーフティンバーと呼ばれる西洋の民家調で、極めて整然かつ古典的な意匠となっています。建築物の内部は、玄関ホールの小ヴォールドと呼ばれる珍しい天井や洋室にあるマントルピースなどが魅力的な空間を演出しています。フランス式庭園では、バラやアジサイなど四季折々の花や緑を楽しむ事ができます。
鎌倉市景観重要建築物等 平成18年4月1日 指定第29号
国登録有形文化財 平成18年10月18日 登録番号第14-0124号
本日の予定は終了。鎌倉駅に向けて帰ります。
報国寺は孟宗竹の庭園が有名ですが、しばらく竹は見たくない気分なのでパスして国道204号金沢街道をひたすら鎌倉へ。
鎌倉五山の第五位の浄妙寺、鎌倉最古のお寺杉本寺、鶴岡八幡宮も寄らず(正直歩き疲れていた)段葛を久しぶりに通り鎌倉駅。
お土産の鳩サブレを買って帰宅しました。
今回の散歩は道がメインで昔の雰囲気を味わうのが目的だったので大満足!
反省点は汗を拭くためのタオルを持ってなかった事(ハンカチはすぐに汗でずぶぬれ)と着替えのシャツを用意しておかなかった事!
後は・・・。
万歩計とGPSが欲しい
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では。