9月18日敬老の日の夜NHK総合で「ありのままの最期 末期がんの“看取(みと)り医師” 死までの450日」を見ました。
再放送の予定があればお知らせしたいと思いNHKのホームページを調べましたが、今のところ予定はないそうです。
田中雅博医師の番組を以前見たとき、この先生に最後を看取っていただいた方は幸せ。。。っと思っていました。
その田中先生ご本人が、ガンで闘病中だったこと、お亡くなりになったことを知りませんでした。
壮絶な番組でした。
※ News7の記事より「69歳の僧侶・内科医が余命3か月のいま、考えていること語る」←詳細はリンク先をお読みください。
☆田中雅博氏(たなか まさひろ、1946年 - 2017年3月21日日本の医師、僧侶)(69歳)
・奈良時代に建立された栃木県益子町の西明寺に生まれた。
・前住職の父親の勧めで東京慈恵医大に進学し、1974年に国立がんセンターに入職。
・前住職が亡くなった後、入学した大正大学では博士課程まで進んで7年間、仏教を学んだ。
・その間1983年に寺を継いだ。
・1990年に境内に緩和ケアも行なう普門院診療所を建設し、医師として、僧侶として患者に向き合ってきた。
※ 日刊ゲンダイヘルスケアより「医師・僧侶の田中雅博さんは娘が強制した検査ですい臓発覚」←詳細はリンク先をお読みください。
以前のテレビ出演などでNHKのディレクターさんたちと懇意であったからでしょう、
先生はご自分の闘病の一部始終を取材される許可を出されていたそうで、最後の最後までの様子が隠さず番組で紹介されていました。
奥様、お嬢様もお医者様でお寺内の病院で勤務なさっています。
で・・・田中先生は必要になったら痛み止めをたくさん使ってほしい
蘇生延命治療は一切しないでほしい
最後は眠って逝けるよう薬を調整してほしい
と遺言していました。
でもね~~~ご本人の考えと見守る家族は違うのです。
眠れる薬を使い始めていたのですが。。。麻酔医の奥様は週に一度薬を減して先生を目覚めさせるようになりました。
『眠らせてください』『眠らせてください』『眠らせてください』とおっしゃる先生・・・
おばさんは、奥様のお気持ちがよくわかります。
どんな形ででも一日でも長くこの世にいて欲しい・・・
田中先生ご夫婦は本当になかがよくって、見ていて微笑ましく思いました。
そして、、、今まで想像していなかった意識障害の症状が・・・
テレビの撮影はどうしたものかと、奥様先生に問い合わせると
『ご本人はすべて覚悟のうえで取材を許可したのでしょう』
その御病状がすすみ、奥様先生の悔やむ様子が~
どうして早く検査をしなかったんだろう、こんなに身近にいながら気づかなかったのだろう等々
2月多分昏睡・・・
そして、お彼岸でお誕生日の3月21日に旅立たれたそうです。
お別れに伺ったテレビのディレクターに
奥様は先生のご遺体をなでながら。。。
『心臓注射もしました、電気ショックもかけました』と・・・
あと少しでお誕生日、しかも春のお彼岸となったら~~~お寺さんだもの・・・
できる限りの延命治療をしたのだと思います。
他人なら個人の意思を尊重するでしょうが、
病院だし延命できる医療技術、知識方法があるのだから、家族のためにあらゆるものを駆使するのは当然かもしれません。
そして、お寺を継いだ奥様は剃髪されて僧侶の形で葬儀を出されたのですが。。。
お医者様だから、悔いの残るお別れで
棺を送り出すときは、屏風の陰に泣き崩れ同行できなかった・・・
代わりを務めてもらえる人がいるから・・・なんて思っちゃったけど
先生が葬儀も撮影許可されていたということで、御遺骨になるまで遠くから撮影していました。
「ありのままの最後」として、伝わるものがありました。
田中雅博先生のご冥福をお祈りいたします。
再放送が予定されていないということでしたので、概要を書きました。
ガンだけに限らず、見送る立場、見送られる立場で考えさせられた敬老の日でした。
あたしは~長々と生かされるのはごめんです。
さっさと逝かせていただきたいです。
追記:YouTubeに掲載されていました。
ありのままの最期 末期がんの“看取(みと)り医師” 死までの450日 0918 2017
全50分あります。