教師の仕事で1番時間がかかる事は、日々の丸つけです。
宿題の丸つけ、授業時間内にあったドリルの丸つけ、テストの丸つけ、などなど。
僕は若い頃、丸付けが終わらず、大量のドリルやプリント類を、家に持ち帰って夜遅くまで丸つけをしていました。
授業中に教えたにもかかわらず、簡単な間違いをしている子がたくさんいて、1人で起こりながら、赤ペンでバツのとなりにやり方を書いたりしました。
そんなに苦労して学校に持っていって子供に返したプリントは、間違い直しもされず、机の中にくしゃくしゃになって入れられ、中にはちぎれてゴミ箱に捨てられている、そういった有様でした。
これって教育的効果があるのでしょうか?
いえありません。
丸付けをしたりやり方を書いたりしても、子供は間違い直しをしないし見返しもしません。
教育効果がないのであればやる必要はありません。
ではどうするか?
まずは大量のプリントを全てなくしましょう。
プリント探す時間、プリント作る時間、印刷する時間、配る時間、全てが無駄です。
プリントを配らずにどうやって学力やらせるの?そんな声が聞こえそうです。
プリントを使わなくても普段の授業の中で全員がわかるように教えればいいだけです。
それで足りなければドリルによる復讐をさせればいいだけです。
プリントをなくせばまずはそのプリントの丸つけ地獄から抜け出すことができます。
では、ドリルやノートの丸つけはどうするの?
それは子供にやらせればいいのです。
ノートであれば授業中に出す問題であるから、授業の中で子供に黒板に答えをかかせたり教師が答えを言って、子供が自分で赤鉛筆で丸つけをすればいいだけです。
子供がズルすると不安なようであれば、お隣同士交換してまるつけさせればいいのです。
ではドリルの丸つけはどうするのか?
ドリルも同じく子供に丸つけをさせます。
問題をやらせた直後に全体で答え合わせをして丸をつけさせ間違ったのは直させればいい。
一人一人やらせるのであれば、答えを配って、教師の目が届く所で丸付け間違い直しをさせればいいのです。
授業中、教室の中で教師が見ていればほとんどの子はズルをすることはありません。
教師が、子供がズルをすると思っているから、子供はズルをするのです。子供を信じていれば、子供は教師を信頼するからズルをする事はなくなります。
ではテストの丸つけはどうするか?
テストの丸つけだけは、成績に関わるので、教師が丸つけをしましょう。
ただし、テスト時間の中で丸つけをしてしまうのです。
それが無理ならできたらその日の勤務時間内に。
テスト返しは、その日のうちか、できれば次の日に返して、やり直しをさせたいところです。
テストが全部できた子から持って来させ、その場で丸付けをしていけば、ほとんどの子の丸付けがおわります。教師が間違い直しはせず、丸バツだけつけます。
時間ギリギリまでやった子の分を、休み時間に丸つけしてしまえば、その日のうちにテスト直しすることもできます。
テストの仕方は別のブログで書いているのでそちらを参考にして下さい。
その他、宿題や自学ノートの丸つけはどうしたらいいか?
それについては別のブログで述べたいと思います。
まずはプリントを出来るだけなくす。
教科書やドリル問題は子供に丸つけさせる。
テストは時間内に丸つけを終了する。
これらを実践して丸つけ地獄から脱出しましょう。