よく、廊下で長々と説教している先生を見ます。忘れ物したり意地悪をしたりそれらについて教師が子供から話を聞きます。そしてそれについて長々と追い詰めています。
長いときには10分20分、下手すると30分も叱っている先生がいます。
その間他の子たちはどうなるのでしょうか.。何かの学習指示を出しているのであれば良いのですが、大抵の場合はその間放置されたままです。
貴重な授業時間がそれに行って奪われているのです。授業時間が奪われると子供も困りますが教師もその分また別に授業しなければいけないので結局困ることになります。
当然なかなか叱られるこの自尊感情も下がるので、余計問題行動を起こしやすくなります。
長い説教は、学校教育上、良い事は何もないのです。
子供は、忘れ物をするものです。
子供は悪口を言うものです。
子供は喧嘩をするものです。
子供はずるをするものです。
子供は良いところと同じ位たくさん悪いところも持っていますし、そういったところが未発達だから子供なのです。
では何か問題行動を起こしたら叱ったり注意しなくていいのか?そうは言っていません。やってもいいけど他の子供たちの時間を奪うような長い時間はやめましょうと言っています。
喧嘩の場合は基本的に喧嘩両成敗。
お互いに何があったか話を聞いて、嫌だったことを言い合い、それについてお互いに謝り、仲直りの握手をさせて終わり。この間たった5分ほどです。この時私絶対やってはいけないのは、昔の話を聞くことです。そうするとお互いに言い合いになり収拾がつかなくなり余計時間がかかります。
今目の前で起こった問題だけを取り上げそのことだけについて話し合わせればいいのです。
1人に対して説教するときは、やったことを聞きそれが認められればそれは良いことか悪いことか聞き、悪い事と続ければ次からはこうすれば良いと代案を言わせて終わります。
決して二度とやってはいけませんと言ってはいけません。子供は同じ過ちを何度も繰り返して学んでいくからです。二度と行ってまたやったらそれは二度と行ってもまたやっていいんだと言う子学習になってしまいます。
忘れ物は、あらかじめ忘れそうなものを予備として教室に置いておき、忘れましたと言えればせばいいのです。絶対に忘れ物しないなんて大人だってできません。
このように必要な仕事の時間、授業の時間を、不毛な説教2時間泥棒されてはいけません。
長い説教ではなく、起こったトラブルを、教育できるチャンスと捉え、短く、後腐れなくさばくのがプロの教師です。