授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

5年理科 てことつり合い第2時 同じおもりを左右につるす(自由試行)

2008-01-18 23:44:32 | 理科

(C)TOSSランド/小学校/5年生/理科/もののとけ方            

5年理科 てことつり合い 授業記録
第2時 同じおもりを左右につるす(自由試行)
臼井俊男


準備しておくもの。10グラムのおもり(糸でつるせるようにしたものを各班に2個)セロテープ、手作りの支柱。

1.めあてを書く
 日付とめあてを板書しておく。
 めあて(同じ重さのおもりを左右のどこに吊すとつり合うのでしょうか。)
「日付とめあてをノートに書きます。2分で書いて下さい。はじめ。」
 机間巡視しながら、ノートを出さない子、書かない子に声をかけていく。

2.演示                                                         
 半分以上が書き終わったところで、手を止めさせ、教卓に集める。
 演示しながら、説明する。
「今日は、2人組で1実験行います。
 鉄製スタンドに先生手作りの支柱を止めます。
 目玉クリップに板をはさみます。
 支柱の棒に目玉クリップを入れ、板をつり合わせます。
 ここがポイントです。まずつり合わせたところから始めるのです。」
実際に演示し、棒がつり合っていることを、しっかりつかませる。
「10グラムの同じおもりを、1こずつ左右のどこに吊すとつり合うでしょうか。
 2人組であれこれやって見ましょう。
 実験したことは、必ず簡単な図と言葉で書いておきます。」
 簡単な図も板書するそして準備の指示。
「板とテープ、ひもはかごに入っています。机1つに1つとします。
 おもり、支柱、目玉クリップは教卓です。
 鉄製スタンドは後ろの棚にあります。
 2人で手分けをして準備します。」

3.自由試行
 準備ができた組から始める。自由試行で、子どもたちはいきいきと取り組む。
 つり合っているか不安な女子は、「これでいいですか?」と聞いてくる。見た目でつり合っていれば、よしとする。
 実験ばかりでノートに書かない子がいた。「1回つり合ったら、ノートに記録しておくんだよ。」と助言。
 棒の左右の長さを変えておもりをつるす組もある。全員に、これでよいか問う。多くの子から、だめとの声があがる。理由を聞くと、「おもりなしでつり合ってないから」と出る。
 輪ゴムを借りに来る子、支柱の楊枝を折る子、様々である。自由試行なので要求に答える。
 やがて、前時に使った長い棒を借りに来る子も出てくる。ひとり1本の条件で貸し出す。

4.結果を板書させる
 実験開始10分。次の指示。
「結果を黒板に書きます。簡単な図と言葉で書きます。」
 黒板を八等分する。
 書いている間に机間指導しながら、まだ書いていない子に書くよう促す。
 言葉の書けない子には、「左右のどこにつるしたの。」と質問する。

4.発表させる
 書いた児童全員に発表させる。
 左右のどこにつるしたか、あやふやな発表者には、質問する。
「同じくらいといったけど、どこから同じくらいですか。」
などと聞くと、「支点から。」「端から」などと答える。
 左右のどこかを書いてある部分に赤線を引かせる。
 このとき、「左右の同じ重さの所」と答えた子がいた。素晴らしい意見である。てんびんの本質に迫る意見である。
「すごい!よく考えたね。でも、重さをはかったの?長さは目に見えるけど、重さは目に見えないよね。仮説としておいて、今度確かめようね。」
といって、保留しておく。

5.わかったことを書いておく
 ここは、まとめではない。次時にたしかめがあるからだ。
「8人の意見をまとめると、3つになりますね。Aくんの意見は何でしたか。」
同様に3名に聞く。この授業では、以下の3つにまとめられた。
・両端。
・両端から同じ長さ。
・支点から同じ長さ。
「どれが正しいか、次時で確かめていきます。」
 感想を書かせる。書けた子から、道具をもとあった場所に片づけさせる。
 道具がなくなり、ノートを出した子から終わり。

参考文献:ドラマを生む向山型理科の展開小学五年(小林幸雄氏の論文) 明治図書

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