スキル其の四で、指示は1つずつと述べました。
スキル其の五で、言うだけでなく板書すると述べました。
しかし、まだ不十分な子がいます。教室の中には、特別支援が必要な子が、1〜3割程度います。その中の、ワーキングメモリーが少なく、聴覚優位の子は、指示が1つで、板書してもできません。
また、スキル2のように、手に物なし、おへそを向け、口チャックでも、上の空の子もいます。おっとり型のADHDの傾向がある子は、注意が欠陥する時があり、自分の世界に浸っていることがあります。
こういった子たちは、指示が一度では聞き逃します。
ではどうするか?
子どもの特性がわかってない先生は、叱ります。
しかし、特性なので、叱っても直りません。また、同じ事を繰り返し、先生は叱ります。
これが続くと、その子の自己肯定感が下がります。
ではどうするか?
大事なことは、3回言えばいいんです。
例えば、
教科書25ページを開けます。25ページだよ。25ページ。などと言うと、その子に伝わります。
1回目は、気づかない。
2回目で、指示されてると認識する。
3回目で、指示の内容を理解する。
だんだん口調を強めちゃダメですよ。叱るのと同じです。優しく3回言えばいいんです。
こういった、授業のスキルの合わせ技で、授業がどんどん上手くなり、子どもがどんどん分かるようになりますよ。
さらに、勉強ができるようになると、教師わを信頼し、感謝してくれますよ。
僕は何度も子どもに感謝されました。教師冥利に尽きます。