水戸藩第11代藩主であった徳川昭武(将軍徳川慶喜の弟)が江戸川を越えた松戸に1884年(明治17年) に作ったお屋敷と庭園
慶喜や皇族たちがたびたび遊びに来たという。
松戸駅から歩いて10分ほどで入口につく。
坂を上るとひなびた門があるが、当時のものかどうかわからない
現在となりにある千葉大園芸学部のキャンパスも含まれていたそう。
相当大きかったそうだが、現在は母屋周辺しか残っていない。
昭和30年代まで子孫が住んでいたという。
多いときは20人ほどの使用人を使っていたが、経済的には楽ではなかったのだろう。
離れの建物などを切り売りしている。
その後、母屋も解体されて売られてしまった。
その家を探し出して再移築している。
昭武の趣味は写真撮影や狩猟、陶芸だったそうで、優雅に暮らした様子がわかる。
使っている木材も最高級品で、太く長い無節の柱に、扉は屋久杉の一枚板
庭はきれいに手入れされて緑がまぶしい
庭に出ると頻繁に常磐線の電車の音が聞こえる。
庭のすぐ下に線路が通っていてうるさい。
常磐線の開通を調べると、1896年(明治29年)。
日本鉄道により田端 - 水戸間が開通とある。当時は蒸気機関車。
うるさかったとおもうが、文明開化で発展の象徴で誇らしかったのかも。
一日に何本も通らなかっただろうし。
当時の優雅な生活に興味はないが、残っている優美な工芸品や居室のたたずまいを見ると、売却されなくてよかったと思う
それに、手入れされてこその価値、古いものは貴重であるが、維持管理は難しい
ではまた、ぶらり。