筑波山の北側、桜川市。
山の斜面に点在するヤマザクラ。
少しかすんだ曇り空。
ソメイヨシノとは違った趣がある。
昔から有名だったようで、西の吉野、東の桜川、と呼ばれたという。
「常よりも 春辺になれば桜川 波の花こそ 間なく寄すらめ」紀貫之
世阿弥作「謡曲 桜川」の舞台として知られているそうだが、調べてみると、常陸と下総の国司になった平将門の子、桜子の若の物語で、母子の愛情物語だという。
徳川光圀さんもたびたび訪れたそうである。
ふもとに、櫻川磯部稲村神社がある。
天照大神などがまつられ、けっこう古そうである。
そこでは神主さんが一人ひとり丁寧にお祓いをしてくれた。
ありがたいこと。
でもお賽銭は100円なり。
大正時代、このあたりは国指定の名称となり、現在では国指定の天然記念物になっている。
そんなに知られていないが(知らなかったのは自分だけ?)おちついたお花見ができて、良いところだった。
ではまた、ぶらり。