常磐線ひたち野うしく駅の駅舎
(コロナ騒ぎで最近、電車に乗らないので、駅にも近づかないですが・・)
東口の降りた階段の付近に百姓姿の銅像がある。
その足もとにある石(庭石のような石)には銘板が入っている。
「八兵衛さんの広場」とある。
駅舎の周りに4つの広場があり,全部まわるとこの辺りの昔話「酒島の霊泉」の全場面が完結するという。
簡単にストーリーを要約する(詳しくは、銘板を読んでいただければ)
働き者の八兵衛は下根地区に住んでいたそうな(この駅のある当たりです)。
小野川沿いの田んぼの中の小島に泉があって村人は喉を潤していたそうな。
(駅から1kmほど東京よりの川)
二番目の広場は,西友の方に行き,跨線橋の階段の下にある。
「うねりの広場」
ある嵐の時に小野川が荒れ狂い,上流から御神輿が流れてきたそうな。
それを八兵衛さんが必死になって小島に引き上げたそうな。
この跨線橋を渡って降りたところが三番目の広場
「神輿の広場」
八兵衛さんは御神輿をたてまつって祠を建ててお詣りを続けたそうな。
泉の水を病気のおじいさんにあげたら元気になって,評判になったそうな。
翌年,豊作祈願に村人が集まると,泉から酒がわいたそうな。
そして,駅の西口の階段の下が第4の広場
「泉の広場」
うわさを聞きつけ,ガラの悪い者が泉に集まってきたそうな。
せっかくの雰囲気が悪くなって?人も少なくなったそうな。
悪者がいなくなって,泉に行くと水に戻っていたそうな。
八兵衛さんが困って坊さんに相談すると,再び酒が湧き出したそうな。
そして下根地区に元の賑わいが戻ったそうな。という話。
民話というものはたいてい他愛のないお話が多いが,それほど教訓的なお話ではなく悪くはない。
が、語り継ぐほどでもない。
今の世でも酒のわく泉があったら,賑やかになるでしょうし,悪者もあつまることでしょう。
泉は酒よりおいしい水がわくのが一番いいと思う。
ところで,銘板の入ったこの石は何という石でしょうね。
変成岩?
ではまた,ぶらり。