コロナウイルスで東京では花見もままならない。
日本人の生活ではサクラを見ないで春を過ごすと、大切な忘れ物をしたような気がする。
茨城県南部、龍ケ崎の市街地、根町にある天台宗般若院(はんにゃいん)。
その境内にあるしだれ桜が有名と聞いて,訪ねた。
このしだれ桜は樹齢400年といわれ、樹高10m、目通り5m程度のエドヒガンという品種。
全部咲き誇って、空をおおうと見事。
花の色味は比較的淡い。枝のくねくねも趣がある。
老木だけあって、ほとんどの枝がささえ木で下から、または支柱につられたワイヤーでつられている。
ちょっと痛々しい。が、大事にされている証拠だろう。
それほど広くない境内。となりが墓地なので、見学のみなさん滞留時間は短い。
入れ替わり立ち替わり人が来る。カメラマンも多い。
車で行っても平日なら境内に数台とめられるが、狭い。
市役所の駐車場に停めて歩いて行くと、10分程度でつく。
この寺、天元元年(978年)に道珍法師によって創建とある。
龍ケ崎市のホームページをみると、詳しい説明があった。
天正1573から江戸時代末期までかなり勢力をもった寺だったという。
「3代将軍・徳川家光のとき、雨乞いで江戸の大干ばつを救ったとして「虎の尾」を拝領」とある
このあたり(龍ケ崎の市街地)はすべて寺領で修験道の道場だったらしい。
牛久にくらべて政治や文化は龍ケ崎が格段と上だったのでしょう。
しかし、安政3年(1856年)、暴風雨で壊滅的被害を受けた。
そして、再建されたのが昭和38年(1963年)とある。
100年以上もたってからの再建。どうしてこんなに時間がかかったの?
ではまた,ぶらり。
茨城県龍ケ崎市根町3341
35.911766, 140.188409