うしくの辺り:魅力度最下位? 茨城県の南部

茨城県の牛久市を中心に、散歩やドライブで見つけた素敵な場所や不思議に思ったことをつづった。魅力度最下位茨城の地味な魅力。

間宮林蔵生家:小貝川のほとりに

2024-01-21 11:00:00 | 名所

吉村昭の小説「間宮林蔵」をよんだ。

読み応えのある本だった。

戦前戦中は立派な成人として教科書にもなったそうだが、ここに描かれているのは生身の人間だった。人間臭い林蔵が描かれている。

 

そして、間宮林蔵は茨城県出身。

生家と資料館がつくばみらい市にある。

比較的近くなので車で行ってみた。

 

もとの位置は50メートル位はなれた場所だったというが、わらぶきの民家が保存され、そのわきにコンクリートの資料館が併設されている。

入場料はなんと大人100円。

資料館の内部は写真不可である。

小さな資料館だが、林蔵が測量に使った道具や北海道、樺太の地図原図の複製画展示されている。

父母にあてた手紙、伊能忠敬からの推薦状(国宝)などが並ぶ。

地図には数mmの小さな字(カタカナ)で地名が書かれている。

北海道の地名は今でも確認できる地名が並ぶ。

 

彼は間宮海峡を確認した後、アイヌに同行してアムール川をさかのぼり、清国の出張所まで行って歓待をうけている。

まさに探検家である。

出身は普通の農家だったが、才能を認められ江戸に出て、伊能忠敬に測量の指導をうけている。

北海道の地図作りや間宮海峡の発見などの業績を評価され、幕府に雇われた。

晩年には水戸の徳川斉昭や藤田東湖とも懇意にしていた。

 

 

250mほど小貝川上流にすすむと間宮林蔵の墓がある。

間宮の業績をたたえる石碑の裏に、小さな林蔵本人の墓と父母の墓が並んでいた。

 

 

多くの人にたたえられた間宮林蔵の業績と生涯であったが、吉村昭の小説の読後感はそんなに明るくない。

父母がなくなった後に一度だけこの実家に帰ったそうだ。その描写も寂しい。

65歳でこの世を去っている。

仕事人間で生涯独身だった。

 

 

関東平野の冬は晴天が続くのだが、今日はちょう雲が低く覆い、寒々としていた。

雷が鳴り、雨も降ってきた。

樺太の寒空を思わせる天気に、軒の低い間宮林蔵の生家はひっそりと数少ない訪問者を待っている。

 

ではまた、ぶらり。

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後楽園の昼休み:天から絶叫

2024-01-13 13:00:50 | 散歩

ちょうど昼休み時に水道橋の後楽園にいった。

東京ドームと併設された後楽園遊園地。

ここはアトラクション別料金で入園料はいらない。

1階のレストランには遊園地の親子連れや若いカップルと背広のサラリーマンが入り乱れていた。

2階には巨人ファンの殿堂。ジャイアンツのショップ。

 

 

天気よく晴天を見わたせば龍のごとくレールがくねる。

ビルをつらぬくジェットコースターだ。

ビルの谷間にひびく絶叫。

ここはどこだ、と思う。

 

 

ビジネス街に楽園のギャップが東京の魅力なのだろう。

不思議な水道橋の昼休みであった。

 

ではまた、ぶらり。

 

 

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第46回牛久シティマラソン

2024-01-08 22:00:00 | 行事

毎年正月の成人の日にあわせて牛久市主催のマラソン大会が開かれる。

最長10㎞なのでもっぱら市民中心のイベントのようだ。

一応、制限タイムが設定されている。

10km=75分、5km=50分、3km=20分、2km=15分、

車イス10km=35分、ジョギング1.2km=12分

駅近くの主要道路を閉鎖しての本格的なものである。

 

今日は晴天だったが、温度は低く6℃くらい、風が強く体感気温は寒波到来という感じ。

応援の家族も寒そうに待っている。

閉鎖道路は関係者の車両を停めて侵入車両を防いでいた。

 

市民大会とはいえ先頭は白バイが2台先導する本格的な競技会であった。

 

短い距離は小中学生が中心のようで、部活のユニホーム姿も多い。

老若男女、関東の空っ風をついてがんばる姿を見ると素直に応援したくなる。

 

 

そんな気持ちがあるなら、お前も走れ、と言われそうである。

その通りです。

 

ではまた、ぶらり。

 

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