茨城県南部にある牛久沼。その形はかわっている。
指で3つを示す形、親指と小指をたたんで、人差し指、中指、薬指を突き立てた形。
または3本指の妖怪人間ベムの手に似ている。
その指先である陸地の先端、泊崎に行ってみた。
七浦弁財天がある。
御影石の比較的新しい鳥居とお社なので最近建て替えたのだろう。
残念ながらあまりおもむきはない。
眼前に牛久沼が広がる。
子連れの野鳥が岸を泳いでいる。
静かな湖畔だ。対岸にうなぎ屋が見える。
湖面に面した鶴舞家、山水閣は沼の景色を見ながら落ち着いて鰻が食べられる。
昔はもっと店があったが、今は産業機械メーカーの諸岡本社などになっている。
地図を見ると,泊崎は牛久市ではなく、つくば市だった。つくば市の最南端。
泊崎の台地の上から七浦弁財天まではつくば市だ。
その先の岸辺にも町村界の点線がある。
牛久市の土地かと思ったら,そこは、龍ケ崎市。
牛久沼のほぼ全域が龍ケ崎市の土地だと知った。
国土地理院の地図によると、
牛久市と牛久市観光協会のホームページにはちゃんと牛久沼の紹介記事があり、
牛久市民にとっては、憩いの場所で愛着のある沼である牛久沼が、単なる借景だったとは。
そして、訪れた牛久沼を望む七浦弁財天と泊崎弘法大師堂はつくば市だ。
ちょっとがっかり。
牛久沼所有者の龍ケ崎市のホームページを検索すると、牛久沼の紹介があった。
U-Tubeに紹介画像もアップしている。
朝日が昇る湖畔?やドローンを使った湖面の広がりなど美しい映像だ。
(牛久市から見ると、牛久沼は夕陽の沈む美しい湖畔なのだが)
牛久沼プロジェクト課という部署もあるらしい。
また、牛久沼フォトコンテストを龍ケ崎市主催で毎年行い、その入賞作をもとに牛久沼カレンダーを作っている。
牛久市以上に充実したホームページだ。
つくば市のホームページを見ると、観光情報として牛久沼1ページ載っているだけだ。
複雑な気持ちだが、どの市であろうと、うしく Ushiku の知名度アップにつながれば良いとしよう。
ではまた,ぶらり。
来年もよろしく。
七浦弁財天 茨城県つくば市泊崎3
35.948066, 140.123154