ときぶーの時間

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回想の続き

2024-03-14 05:06:45 | 日記

みなさん、おはようございます。

今日は松ちゃんが2014年3月に招待されてフランス、ドイツに渡欧した時のことを書きます。

まず最初にこのイベントは松ちゃんの友人、フランスのフォトジャーナリストのアントニオ・パニオッタさんが数か月かけてスケジュール等を組んでくれたのです。

ラジオ番組に出演 2014年3月 アントニオさん撮影

 

TV出演前のメイク中 2014年3月 アントニオさん撮影

 

スタジオ入りする前の松ちゃん 2014年3月 アントニオさん撮影

 

福島原発の事故後のヨーロッパでは、日本が起こした原発事故のことを大きなニュースとして取り上げていました。

旧ソビエト連邦(現ロシア)が起こしたチェルノブイリ原発事故は日本でも大きなニュースになりましたが、広大な国土を持つ大国ロシアと違って小さな国同士が隣接しあっているEUの国々にとって、そして自国で原発を有している国にとって日本の福島原発事故は他人事でないニュースだったと思います。

 

講演会  2014年3月 アントニオさん撮影

当時、ドイツのメルケル首相が福島原発事故後、2011年7月にドイツ国内の原発撤廃を決定しましたから、福島原発の事故はドイツで大きな波紋を広げていたようです。

ドイツのメルケル首相は自国の原子力発電所が陸続きのヨーロッパで事故を起こしたら、国が亡びるような大惨事になると考えたようで英断を下した。

その後、メルケル首相が日本に来日した時、当時の安倍総理に「日本は福島原発事故を起こしたのに何故、原発を撤廃しないのか?」と詰め寄った話は有名です。

 

 緑の党の議員さんとの記念写真 2014年3月 アントニオさん撮影

 

帰国後松ちゃんに、そのドイツの状況を聞いてメルケル首相がその決断をしたことに納得しました。

隣接するフランスの近くに流れるライン川のそばに原発があり、福島のような事故を起こせば隣国のフランスに損害賠償をしなければならない。

原発の近くにはフランスが誇る見渡す限り広大なブドウ畑があったと松ちゃんから聞いた。

事故を起こせばワインの名産地の賠償だけでもとんでもない金額を保障せざるを得ない。

 

核最終処分場前でのデモ行進に参加  2014年3月 アントニオさん撮影

 

打ち上げでしょうか? 2014年3月 アントニオさん撮影

 

ワインの知識を持ち合わせていない僕でも1本何百万円もするワインがあるのは聞いたことがある。

それはビンテージ物だと思うけど、何千円~何万円のワインでも大変だろう。

原発事故を起こしたら放射能汚染で生産地は何十年も生産できなくなるだろうから、その賠償額はとてつもない金額になる。

国の存続が危ぶまれるって、そりゃそうなるよなって思った。

日本は周辺を海に囲まれているから隣国と陸つづきのドイツとは大きく違うけど、日本も原発でなく海外で評価されている新型の高性能火力発電所に変えてもらいたい。

この新型の火力発電は大気汚染物質の90%を除去し、水を使わない排煙脱硫装置を導入し、SOx、NOxの排出量は主要先進国と比較しても、一桁低い極めて小さい値となっていて確か、以前の発電よりパワーアップしていてしかも省エネで世界トップクラスの石炭発電なのだと聞いた。

 

ドイツの首相が原発廃止に舵を切ったので、隣国フランスで反原発を訴えているフランスの政党 緑の党の方々が福島原発事故被災地で活動している松ちゃんを今回、反原発の騎士として招待してくれたのです。

このようなミニ集いの写真たくさんた~くさんありました。2014年3月 アントニオさん撮影

 

どこに行ってもマイクをもたされてますね。2014年 アントニオさん撮影

 

移動に次ぐ移動で電車に何回も乗ったと聞きました。2014年 アントニオさん撮影

 

松ちゃんは帰国後、分単位のスケジュールで滅茶苦茶ハードな遠征だったと言っていました。

その期間は約3週間でした。

アントニオさんの写真には現地の農家さんや蓄主さんとの交流、ワイナリーの当主さんとか、他にもたくさんの人たちとの交流写真がありました。

TV出演やラジオ番組収録、新聞の取材、数々の講演会と各地を回り、様々なスケジュールをこなしてきたのです。

EU連合会議にも出席したようなことも言っていましたから相当なものです。

 

2014年3月 アントニオさん撮影

唯一、観光した時間じゃなかったのかな?フランス パリの大聖堂に行った時の写真。

 

2014年3月 アントニオさん撮影

松ちゃんは「あれはものすごい時間をかけて建てられた建造物だった」って感心していました。

フランスにはいくつもの大聖堂があるんですね。パリの大聖堂しか知りませんでしたので勉強になりました。

 

松ちゃんは、新聞の一面に大きく報道されたり、TV放映されてから反響があって毎日、毎日、その地元の人たちが会いに来てくれたと喜んでいました。

アントニオさんが撮ったたくさんの写真を見て今回は、本当にハードなスケジュールだったと思います。

これだけ大掛かりなスケジュールを組むのに大変だったと思います。アントニオさんには本当に感謝したいです。

アントニオさん、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

2013年5月 アントニオさん撮影

松ちゃんが帰国してから被災地では灰色の町と変貌した生活が始まりました。

黒い袋の中身は放射能汚染物です。

 

2013年5月 アントニオさん撮影

2013年に除染作業が始まり、2014年以降は郡内以外でも本格的に除染作業が行われていた。

福島県内なら中通りの地区までは除染作業がなされていたと思います。

僕たちの双葉郡は国が除染、その他は各市町村が実施。

2013年5月 アントニオさん撮影

福島県内でなら、どこに行っても見られた黒い汚染物袋置き場

富岡の海岸でも、道路わきでも、兎に角どこにでもあり見慣れた光景でした。

あまり見慣れたくなかったですけどね。

しかし、本格的に除染されたので2024年の富岡町では、今も除染作業中の帰還困難区域以外に汚染物用袋の山があるところは見なくなりました。

未だに完全には除染が終わってないんです。

2013年5月 アントニオさん撮影

松ちゃんに保護されて落ち着いてきたのか、安心したのか?この年、初めて卵を産んだモモとさくら。

僕も興奮しました。

灰色の町の中でも、こんな嬉しいニュースに巡り合える。

 

2013年5月 アントニオさん撮影

保健所行きの一歩手前で松ちゃんに保護された2匹のうちの1匹 名前はシロ

来た時は目に病気があって汚い顔してたっけ。(笑)

 

2013年5月 アントニオさん撮影

人懐こくて可愛かったシロ。

お客さんが来ると必ず膝の上に乗って、お客さんが帰るに帰れないようにしてた。

人間大好きで愛嬌がメチャクチャありましたよ。

 

2013年5月 アントニオさん撮影

のちにシロさびとまつちゃんという写真集が出版されたのだけど、松ちゃんと散歩する2匹は本当に可愛かった。

ダチョウのモモ、シロとさび、ポニーのヤマ、みんな本当にアイドル的存在だった。

僕も動物たちに癒されて、この十数年生きてきたんだなと、ふと思う。

動物たちに感謝です。

 

2013年5月 アントニオさん撮影

軽いものでも200~300kgのわら餌をこのように体全体を使って運んでいたのだから、ついに松ちゃんの膝が悲鳴を上げたようです。

今、膝の具合が悪い。それも相当悪いようだ。

膝に力が入らず、階段や坂を上るときに辛いらしい。

 

去年あたりから二人でじじい談義をしている。

やれ、ここが痛いとか、まず体や健康のことばかり話すようになった。汗

まだまだ続くNPOがんばる福島の活動、これからも健康に留意して活動していきたいと思います。

今回、震災直後から2014年までの3年を、アントニオさんが撮った写真を見ながら振り返って書いてみました。

この辺で回想は閉じて、これからは2024年の今を書いていきます。

みなさん、今日も長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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