夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

おかえり。きなこ

2023-11-27 22:05:49 | つれづれ
毎日毎日

朝から夜まで

それはもう作りたくて作りたくて。

今はとにかく夢中になって作っています。

所要で京都に1週間ほど帰りまして

抜けたのですけど

そのリカバリーに一生懸命。😀✌️

でもひとつひとつ組み上げて行くしかないので毎日コツコツ。

それがもう夜に終えて

お風呂に入りご飯食べて休む時

明日が待ち遠しいのです。

不思議な事ですが

昔は結構プレッシャーでしんどかったんです。

最近

早く新作に取りかかりたくて仕方ないのです。

まるで遠足の前の日みたいです。

早く朝が来ないかなぁと想いながら眠れるなんて久しぶりです。



昨日H代さんが

私が

「きなこが1週間ほど姿を見せない」

と言ったら

にゃんこは猫神社にお参りに行くのよと。

その間は留守なのよと。

今日工房から出て灯油を買いに走りガレージに、車を入れると

向こうに


あ、きなこ

き、な、こぉ〜。

と、呼ぶと走ってきました。


にゃあにゃあ言いながら私の足元でゴロゴロ。

撫でながら

「ちょっと、猫神社ってどこなのよ!私は一人ですごく寂しかったんだからね!ホントに腹が立つわ!勝手なんだから。」

ブツブツ言っても

にゃ〜と応えるだけ。(笑)

何かちょっと泣きそうでした。

心配してたから。

交通事故とかにあってないかなあとか

色々よくないことばかり浮かんで

向こうから走って来るのを見た途端

じわーって。



別に特に可愛がってるわけでもないけど

それでも姿見ないのは不安なのよ。

と、つぶやきました。

きなこにしてみたら

私は寂しがり屋の甘えん坊でどうしようもないなと想ってるでしょうね。

強がりは言うけど。(笑)


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鷹とツグミと

2023-11-27 05:21:49 | つれづれ


鳥たちの飛んだりしているのを見てたら

物語が浮かんで来ました。

下手な物語。(笑)




鷹は

小鳥たちを自分のテリトリーに住まわせ

そうしてそのさえずりを聴いて楽しんでおりました

小鳥たちも

イタチやヘビやいろんな外敵から

鷹のテリトリーにいることで守られるので

それはそれは居心地の良いところでした

ある冬に

そんな鷹のテリトリーに1羽のツグミが引き入れられました

旅をしていたツグミは落ち着くことが好きではありませんでしたが

鷹は年を取り始めたツグミにここに留まるよう言いました

しかしツグミは

他の美しい小鳥たちのようにうまく歌も歌えず

地味に地面でついばみながら地鳴きを繰り返すばかり

鷹に守られると言っても大した歌も歌えませんでした

ついつい気後れしてしまうツグミに鷹は言いました

「劣等感や気後れ等要らない。ただ自分のできることをしていればいいんだ」

そんな事を言われたのは初めてでしたから

しばらく落ち着かないツグミでしたが

地鳴きしながらそのテリトリーをくまなく歩いておりました。

やがて鷹は年をとり

衰えが目立つようになりました

若い鷹にテリトリーを狙われるようになり

小鳥たちは徐々に彼のテリトリーから離れてゆきました

ツグミはそんな様子をじっと見ておりましたが

鷹はいつも言いました

「こちらが与えて行ける間だけだ。でもこれも世の常なのだよ」

ツグミは元々旅の鳥で

落ち着くことは珍しいのですが

衰えた鷹のそばに何故かずっとおりました

そうして時折やってくるキツネやイタチ等から衰えた鷹が襲われないよう

鋭いくちばしで

向かって行くのでありました。

ツグミは他の小鳥たちとは違い大きいので

イタチやキツネ達も安易に近づく事はできません



鷹は時々

「好きなところに行けばいい。」

と、言いましたが

ツグミは何故か離れませんでした。

「いたいから居るだけです」

そう言うだけでした。

ある月の美しい夜に

ツグミは鷹に

「歌は下手なのですが。もう誰もいないので、子守唄を。」

それは誰も聞いたことのない

ツグミの子守唄でした。

鷹は地面近くに降りてきて

その歌をじっと聞きながら目を閉じておりました。



あくる朝

鷹の姿もツグミの姿も

ぷっつりと消えておりました。


彼らが旅に出たのか

誰も知るものはいませんでした。


夕べはこんな物語が浮かんでくるくらい

美しい月が

東の海から上がっておりました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする