今年最初の力作が、思ったような出来にならなかったので、ちょっと落ち込んでいます。
泡入れがうまくいかなかったんです。
と言うか、泡と泡がくっついてしまいました。
フュージング(ガラスを電気炉で溶融する)の時点で、窯出しした作品を見て、すでに見てがっかりしていたので、スランプ(ガラスを型にのせて、成形する)後の釜出しした作品を見たくない気持ちで一杯だったのですが、勇気を出して、ガラス工房へ取りに行きました。
作品には目もくれず、運ぶ時に割れないように、さっさと新聞紙に包んで片付けようとすると、作品をちらっと見た主人が
「お前が言う程のことも無いよ。結構いい出来じゃないか。」
と言ってくれましたが、私としては、くやしい気持ちで一杯でした。
去年の年末に、同じ技法で泡入れした作品が、会心の出来だっただけに、今度の作品にはとても期待してたんです。
今年はお正月明けから、ちょっと体調を崩していたのですが、釜入れに間に合せるために、めまいと吐き気と戦いながら、根性で作ったのに、悲しくて、悲しくて、くやしさで一杯です。
もう一枚の方は、まあまあの出来だっのですが、私的には色合いがちょっと・・・
最初の作品がすんなりうまく行っただけに、この2枚の大作の失敗の落胆は、計り知れません。
泡入れの失敗の原因は、最初さっぱりわからなかったんですが、冷静に良く考えてみると、幾つか思い当たる節があります。
ひとつ、ひとつ、原因を潰して行って、完成度を上げるしかないようです。
「同じデザインで、もう一度やってみる。」
と私が言うと、工房の先生が、
「原因を特定してからの方がいいんじゃない?」
と言って下さいましたが、私は、早くもリベンジしたい気持ち満々です。
もう一枚、私がカットしたガラスを主人が配置して、小皿を作りました。
フュージングの時点では、
「なんだかうるさいデザインだなあ。」
と思っていたのですが、スランピングしてみると、なかなか楽しい作品になりました。
以前に自分が同じ大きさの物を練習で作った作品と並べてみると、個性の違いがはっきりと表れています。
無難な中に、ちょっと遊びごころを散りばめるのが好きな私と比べて、主人の色彩感覚や徹底してやり尽くす精神は、見事です。
さて、次の釜入れまでに、やり直しの作品と、トヤマ・グラススタジオ「友の会」の展覧会に出す作品を作らなくっちゃ
気を取り直して、頑張ろう