ホテルに着くとすぐトランクの中身を全部出す。
とにかく何持って来たか把握するためにも、
ぜーんぶ出して並べる。
いつもバタバタと詰め込んで出発するから。
今回は忘れ物は無さそうだったが、余計なものもいっぱいあった。
特に、使わないアクセサリー(これが結構重い)、
履かない靴下、読む時間が無さそうな本。
海外に発つ時は重量を気にするくせに、なんと無頓着。
でも、鏡の前にアクセサリーや化粧道具を並べ、
まるで楽屋のようにしてしまうと、
この乱雑さが妙に安らぐのであった。
ホテルという赤の他人の部屋が、
自分の部屋になる瞬間である。
だから帰るため部屋を片付ける時、
妙に淋しい。
お名残惜しゅうございます・・・