女社長のブログ《伴海日記》

おかげさまで今年は10周年を迎えます
伴海エンタープライズ株式会社の社長であり歌手
浜砂伴海の日記

薔薇色の館で涙する

2011-04-19 | 素敵

その女性は、去年の秋ジュサブロー館で歌った時、出逢った。

歌い終わって、彼女は私を食事に誘った。

私は「友達と行くところがあるから」と断った。

そして、私が行きたいと思っていた店に行くと、

彼女が座っていた。

 

「神様は、ちゃんと人と日を選んで、逢わせてくださるのよ」

 

まっすぐ見つめる黒い瞳に、私は怖さと、懐かしさを覚えた。

またすぐにジュサブロー館でお逢い出来ると思ったものの、

私の音声障害と、この地震騒動で、ずっとジュサブロー館には出ておらず、

彼女とも逢えずにいた。

 

今月のジュサブロー館のライブがキャンセルになった時、

「ちづこ様」に逢いに行こうと思った。

 

突然電話して、「お顔見に行きたい」

お家にお邪魔することを当たり前のように約束をとりつける。

今思えば、逢いたいと思えば、お家じゃなくても良かったのに。

けれど、彼女の家に足を踏み入れたとたん、

ああ、私は呼ばれて来たんだ。

と思った。

 

ちづこ様のお家。ピンク色。

玄関に入ると、絶句。ここは何処?

壁もピンク、そしてブルー。彼女が塗ったのだそう。

そして隙間無く描かれた天使の絵も、ちづこ様の手によるもの。

壁という壁、そして天井にも、描かれている。

ほかにも沢山の絵、出窓のマリア様も、ソファのお人形も、彼女の作品。

襖にも、桐のタンスにも、ペンキが塗ってあって、

そこに文字や絵が描かれていた。

「猫が爪を立てるでしょう?だからこうしたの」

 

大胆で、繊細。賑やかで、でもほっとする。

色の洪水、に見えて、でも静かで温かい。

ちづこ子様のエネルギーは涸れない泉。

 

教会で、お寺で、神社で、抱くあの感じ。

今風に言えば「パワースポット」?

私は気がつくと、ちづこ様と話しながら泣いていた。

 

薔薇色の壁を見て、何となく、

モンマルトルのレストランの壁を思い出していた。

懐かしさはそこから来るのか。

 

私は私を取り戻せそうな気がしていた。

神様はやはり、人と日を選んで、逢わせてくださる。

生きてて良かったなぁ。

これからも生きて行くんだなぁ。

ちづこ様ありがとう。

ご一緒したみなさん、ありがとう。

神様ありがとう。

 

 

 

↑これは天井。寝転んで写真とってたら笑われた。。。