9月4日~6日まで佐渡島で開催された【27th 佐渡国際トライアスロン】に参加、Bタイプを無事に完走してきました。
簡単ではありますが書き留めておこうと思います。
日本最長を誇る佐渡国際Aタイプ。
スイム 3.8km
バイク 190km
ラン 42.2km
いつかはこいつにチャレンジしたいと思っていましたがこのカテゴリーに出場する為にはBタイプの完走実績が必要です。
ならばと今年Bタイプに出場する事にしました。
一度は落選するも繰り上げ当選により出場権を得る。
前日の土曜日に佐渡へ渡り選手受付、説明会を受ける必要があります。
金曜に仕事を終わらせ準備を整え23時に新潟へ向け出発。
休憩入れつつ約5時間で新潟港に到着。
早朝6時の便で佐渡へ渡ります。
新潟港ではウミネコが羽を休めていました。
出港
ウミネコが追いかけてきます。
2時間半で佐渡へ到着。
港のコインロッカーへ荷物を預け宿泊先をチェック。
今回は繰り上げ当選での参加だった為、宿の手配が遅れ大会会場近くは無理。
1人で宿泊できる場所も中々無い中、漸く取れたのは両津港の宿でした。
島の東側の港ですが大会会場は西側の佐和田海水浴場。
16km程あります。
のんびり自転車で大会会場へ。
選手受付を済ませてスイムが行われる海水浴場へ。
この日はジュニアトライアスロンが行われていました。
小学生クラス。
皆、凄い元気です。
未来のトライアスリート達、この歳から頑張ればオリンピックも目指せるんだろう。
羨ましいぞ!
時間もお昼近くになってきたのでご飯を食べて一度宿の方へ戻ります。16km
足に疲れが残らないように軽めに。
港近くに何とかオアシスみたいな無料の休憩スペースがあったので甘い物を頂いて時間つぶし。
2時頃宿へ行くと部屋へ入っても良いと。
ありがとうございます。
荷物を運び再び大会会場で説明会。
説明会終了後またまた16km走って宿へ。
2往復目??
ま、軽く足慣らしって事で。
宿へ戻り大浴場で体を休め早めの食事。
明日の持ち物チェックして21時には就寝。
【大会当日】
朝3時に起床、お風呂で体を目覚めさせ4時15分宿を出発。
島の方々にとっても参加選手にとっても長くて熱い一日が始まります。
会場へ到着すると既にAタイプに参加する選手たちの入水チェックが行われています。
憧れの赤いスイムキャップに赤ゼッケン。
私たちBタイプは青キャップに青ゼッケンです。
『来年はあの赤ゼッケンを付ける為に佐渡へ戻ってくる!』
その為にも今年は意地でも完走しないといけない。
両腕にナンバリング。
これをされるといよいよ気合が入ってきます。
トランジットエリアで自転車セット、色々準備してウェットスーツに着替え入水チェック。
今回の目標は7時間切り。
スイム 2km → 60分
バイク 105km → 3時間30分
ラン 21km → 2時間30分
各パートで少しづつ削って7時間切れればって感じ。
そして7時30分 スタートの時間です。
さぁ、いよいよ自分にとっても熱い一日が始まります。
溺れないように頑張るぞ~~!
スイムスタート時は横一杯に広がっていた選手が少し進むとコースが絞られているので嫌でも渋滞が起きる。
もうイワシ軍団ww
水の中も凄い事になってました。
乗るは乗られるは、殴り殴られ平泳ぎキックされるはでもうたいへんですよ。
あのキックをわき腹にでも食らってたら一発アウトだったと思う。
こうなると余計な体力を使い急激に息が苦しくなってくる。
そしてコースが変更になって第一ブイが900m先にある。
ヘッドアップしてもそんない遠くのブイなんて見えないですよ('A`)
潮の流れもあって真っ直ぐ泳げない。
周りの選手との距離を確認しながら進んでは立ち泳ぎ、進んでは立ち泳ぎで何とが息を整えながら完泳を目指す。
第一ブイと第二ブイをクリアして47分前後でスイムクリア。
スイム通過は460~470くらいの順位でアップ。
今の自分としては上出来。
そして手を抜けないバイクパート。
ここで順位を上げて行かないと最後のランで順位を上げる望みなし。
バイクは佐渡島の下半分を一周する105kmのコース。
アップダウンがどれ程あるのか全く分からないがその時その時を全力で!!
ダメになった時にその後を考えればいい。
エイドステーションではボトルで補給を貰えるので手持ち1本でスタート。
ロゴ入りのボトル。
お土産で持って帰ってきました。
軽いアップダウンンはあるもののほぼ平坦。
スタート後、海岸線に出るまで軽い向かい風基調。
DHバーを握りしめ巡行。
しかしポジションが出ていない事もあって長い時間巡行出来ない。
シフトチェンジも頻繁に行うのでブラケット握って走った方が楽な感じ。
状況によって色々とポジションを変えながら前に見える自転車を1台また1台とひたすら抜いていきます。
街の人たちは皆さん家の軒先に出てきて手を振り声を上げて声援を送ってくれます。
これは非常にありがたかった。
辛くなった時、その先に声援を送ってくれる人が見えるとまた元気を出して走れる。
これが誰も居なかったら恐らく途中で気持ちが切れてしまっていたと思う。
島の皆さんに感謝。
順調に距離を伸ばし終盤に差しかかると一旦内陸へ。
ここが唯一登りらしい登り。
登り口からいきなりの急勾配。
今回11-23Tのスプロケだったのでちょっと苦しいぞ(^^;
キツイ・・・。
どれ位キツイかと言うと39-23Tシッティングでギリギリ登れる位。
気を抜くと蛇行しそう(^^;
軽く登っていく方も居るんだろうけど自分はダンシングでクリアー。
その先は勾配も緩くなってきます。
そしてこの頃から雨も降ってきました。
強い日差しが照り付けるよりは雨の方が良い。
雨が降っても濡れるだけなので(^^)
内陸からもう一度海岸線へ出て商店街が見えてくるとバイクゴールは目の前。
手元の時計で3時間15分
トランジットの時間は含まずなのでもう少しかかってますね。
バイクパートで300以上順位を上げました。
頑張った、そこそこ頑張ったぞ!
最後のランパート
スタートして時計を確認すると4時間20分位。
21kmを2時間40分で7時間。
7時間切りが見えた瞬間。
頑張るぞ!
と、意気込んで走り始めるも足が全く動かない。
思った以上にバイクでの消耗が激しかったみたいです。
もう歩いてるんだか走ってるんだか分からないようなスピード。
雨も本降りになってきました。
今回ランの目標は『エイド以外では絶対に歩かない!!』
前に見える選手を目標に一歩一歩確実に。
それにしても先が長い(^^;)
最初のエイドに距離表示があったので計算してみるとキロ6分を少し切るようなペース。
もっと遅いと思ったけど予想より早かったので良しとしよう。
折り返しで1時間3分位だったか。
あと半分、もうキツイ、歩きたい。
きついけど足を止めなければ何時かはゴールが来る!
『止まるな、止まるな、動かせ動かせ、前へ前へ・・・』
心の中はず~~っとこんな感じ(笑)
でも来年チャレンジしようとしているAタイプはこの倍の距離。
ちょっと想像できないです。
そんな事を思いながら走っていると前方に赤ゼッケンの選手が走って来ました。
バイク190km走ってもうランに入ってるの??
もう驚きと言うか同じ人間??
走ってるスピードもありえない!!
ゼッケンが見えたので終わって調べてみたら元オリンピック日本代表だって。
早いわけだわ、土台が違う。
その後も赤ゼッケンの選手が続々と。
この人たち、凄すぎる。
驚きと苦しみが交錯する中、自分も残り数キロ。
ランをスタートしていく選手たちとすれ違う。
苦しそうな表情。
分かる、その気持ち。
歩きたいよね、でも負けられないんだよね。
皆頑張ってる。自分も負けられない。
歩きたいけど歩かない、もう少し頑張ればゴールだ。
そしていよいよ最後の商店街へ戻ってきました。
沿道からは『お帰りなさ~~い!!』
マイクからも『〇〇選手、おかえりなさ~~~い!!』声援。
最後の気力を振り絞って前後との差も考えながら漸くゴーーール!
ランタイムは2時間7分位でした。
ゴール後は完走メダルとフィニッシャーポロシャツを受け取ります。
トータルで6時間30分を切る事が出来ました。
いや~きつかった、辛かった。
辛かったけど最後のランで歩かなかったのは合格。
目標タイムも全てクリア出来たので一応合格にしておきましょう(^^)
総合成績は上位2割位に入る事が出来ました。
年代別では40位以内に。
十分でしょ。
ゴール後はあずけた荷物を直ぐに引き取って帰り支度。
月曜から仕事もあるのでこの日のうちに東京まで帰らなければいけません。
会場から16km離れた両津港まで雨の中爆走。
最終のひとつ前のフェリーで無事新潟港へ到着。
車を運転して東京まで無事帰ってきました。
これで私も『半鉄人』
来年はAタイプにエントリーする事が出来ます。
何とか抽選通ってほしい。
佐渡が終わって数日が過ぎましたが振り返ると楽しかったと思えるからこれが不思議。
また新しい目標も出来たし練習をどの様にやって行くかも多少見えてきた。
また1年、練習頑張らないと。
目標は【3年でアストロマン!!】
最後に佐渡トライアスロンのスタッフやボランティアの方々、沿道から応援頂いた島民の皆さん、エイドステーションの皆さん、大会に携わった全ての関係者の方々、本当にありがとうございました。
【佐渡で一番熱い1日】そして【佐渡島が一つになる日】
初参加でしたが身をもって体験する事が出来ました。
本当に感謝です。
ありがとうございました。
追記
今回、これを書く前に佐渡トライアスロンに参加された方のblogを見ていたのですがその中に素敵なブログを見つけました。
恐らく佐渡のカメラマンの方だと思われますが以前はリレーでバイクを担当された事があるみたいです。
当日の雰囲気が良く分かります。
自分はこれを見るとあの時の苦しみが蘇ります。
そしてこの人たちに負けないようにもっと頑張ろうとも思えます。
是非読んでみてください。
トライアスロンの記事の他にも佐渡を紹介する素敵な記事ばかりで読んでいるとまた佐渡へ行きたくなります(^^)
のんびりと自転車で佐渡一周してこようかな~。
誰か一緒に行きましょう!!