三日坊主の備忘録

書いてみてわかる自分の気持ちにびっくり

初めてのクリスマス

2012年01月23日 | 日記
べにばな号に乗って、4時間の列車の旅

日頃は、夫も私も時間に追われ、考えられない。

好きな酒を楽しみながら、懐かしい雪景色の山間を抜け
米沢に到着した。

結婚33年歴。
夫婦水入らずの旅を計画。


11時半。
目的は米沢牛のステーキ。

でも、
それではあんまりだと、


上杉神社のお参りをして、ようやく目的のステーキのお店へ。
正直、5800円のステーキなんて生まれて初めて。


あまりよく分からないまま、観光をし(^ー^)ノ
また、帰途のべにばな号に乗り込む。

鈍行列車に二人寄り添い、好きな酒を呑む。
それが
この旅の一番の楽しみだったから、時間は苦にならなかった。

旅の疲れもあり、心地よく
うとうと


夫が
着ていたコートを私に投げてきた
びっくりして目が覚めると

夫に異変が。

まさに土色の顔色となり、冷や汗を額に滲ませ苦しそうにしている。
私は、
その汗を拭き、冷やすことしか出来なかった。


坂町で乗り換え。
山あいの中を走る2両ばかりの列車の中で、「誰か夫を助けて」と叫び、助けてくれるのか。
彼の意識が朦朧としているのがわかった。視点が彷徨い、更に顔色が土色になる。
手を握り、死なないで、とほんきでいのった。
すでに先に旅立った二人の親にすがった。

私は、よく病気をすることから、人の明日はわからないからえ、今を大切にしようと思っていた。
なのに、
彼がいなくなることだけは考えたことがなかった。
それまでの死生観など、まだまだ本物なんかじゃなかった。

祈りが通じ、彼の意識が戻り無事、新潟駅に到着する。
部屋に戻った時の安堵、いや、彼が居てくれることの、元気でいることが当たり前ではないことを
思い知ったクリスマスでした。
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