べにばな号に乗って、4時間の列車の旅
日頃は、夫も私も時間に追われ、考えられない。
好きな酒を楽しみながら、懐かしい雪景色の山間を抜け
米沢に到着した。
結婚33年歴。
夫婦水入らずの旅を計画。
11時半。
目的は米沢牛のステーキ。
でも、
それではあんまりだと、
上杉神社のお参りをして、ようやく目的のステーキのお店へ。
正直、5800円のステーキなんて生まれて初めて。
あまりよく分からないまま、観光をし(^ー^)ノ
また、帰途のべにばな号に乗り込む。
鈍行列車に二人寄り添い、好きな酒を呑む。
それが
この旅の一番の楽しみだったから、時間は苦にならなかった。
旅の疲れもあり、心地よく
うとうと
夫が
着ていたコートを私に投げてきた
びっくりして目が覚めると
夫に異変が。
まさに土色の顔色となり、冷や汗を額に滲ませ苦しそうにしている。
私は、
その汗を拭き、冷やすことしか出来なかった。
坂町で乗り換え。
山あいの中を走る2両ばかりの列車の中で、「誰か夫を助けて」と叫び、助けてくれるのか。
彼の意識が朦朧としているのがわかった。視点が彷徨い、更に顔色が土色になる。
手を握り、死なないで、とほんきでいのった。
すでに先に旅立った二人の親にすがった。
私は、よく病気をすることから、人の明日はわからないからえ、今を大切にしようと思っていた。
なのに、
彼がいなくなることだけは考えたことがなかった。
それまでの死生観など、まだまだ本物なんかじゃなかった。
祈りが通じ、彼の意識が戻り無事、新潟駅に到着する。
部屋に戻った時の安堵、いや、彼が居てくれることの、元気でいることが当たり前ではないことを
思い知ったクリスマスでした。
日頃は、夫も私も時間に追われ、考えられない。
好きな酒を楽しみながら、懐かしい雪景色の山間を抜け
米沢に到着した。
結婚33年歴。
夫婦水入らずの旅を計画。
11時半。
目的は米沢牛のステーキ。
でも、
それではあんまりだと、
上杉神社のお参りをして、ようやく目的のステーキのお店へ。
正直、5800円のステーキなんて生まれて初めて。
あまりよく分からないまま、観光をし(^ー^)ノ
また、帰途のべにばな号に乗り込む。
鈍行列車に二人寄り添い、好きな酒を呑む。
それが
この旅の一番の楽しみだったから、時間は苦にならなかった。
旅の疲れもあり、心地よく
うとうと
夫が
着ていたコートを私に投げてきた
びっくりして目が覚めると
夫に異変が。
まさに土色の顔色となり、冷や汗を額に滲ませ苦しそうにしている。
私は、
その汗を拭き、冷やすことしか出来なかった。
坂町で乗り換え。
山あいの中を走る2両ばかりの列車の中で、「誰か夫を助けて」と叫び、助けてくれるのか。
彼の意識が朦朧としているのがわかった。視点が彷徨い、更に顔色が土色になる。
手を握り、死なないで、とほんきでいのった。
すでに先に旅立った二人の親にすがった。
私は、よく病気をすることから、人の明日はわからないからえ、今を大切にしようと思っていた。
なのに、
彼がいなくなることだけは考えたことがなかった。
それまでの死生観など、まだまだ本物なんかじゃなかった。
祈りが通じ、彼の意識が戻り無事、新潟駅に到着する。
部屋に戻った時の安堵、いや、彼が居てくれることの、元気でいることが当たり前ではないことを
思い知ったクリスマスでした。