三日坊主の備忘録

書いてみてわかる自分の気持ちにびっくり

千の風

2022年04月20日 | 日記
いつもこの所においで下さり感謝申し上げます。お気兼ねなくスルーしてください。



16日明方に
兄が千の風になった
余命宣告よりも早く旅立った
76歳。
19日家族葬。

16日に、亡くなった兄とは、2019年4月に71歳で逝った姉の葬儀に一緒に駆けつけ、会ったのはそれっきりだった。

兄は商売上お酒へのアンテナの張りかたは鋭い。この葬儀に駆けつけながらも 道中 現地どこでも必ず試飲!?、私たちもご相伴する。

コロナがあって思うように会えないまま、年末に癌に罹患している事が判明したが、お見舞いも出来ず会えなくなった。

手の施しようがないと3月初めに退院。
本人の好きなように過ごさせて良いと。
兄は故郷の墓参りと、バンコクに住む孫に会うことを望んだ。
バンコクから帰国した息子に連れられて
墓参りを実現した。

この兄は両親の期待を受け法学部を出たが、
水商売の道を極め、さらには、日本食にも挑戦し新分野を開拓しその名を残す。
しかし
私はその知られている兄よりも、
好きな時に好きな国に行って、酒を浴びつつ放浪する無鉄砲さが気に入っている。
兄の家族にとっては
迷惑な飲兵衛でしかないようだった。


2019年姉の葬儀に向かう道中

新潟の山にはまだ雪が残っていた


この兄を見送った義姉は、ずっと兄に尽くしてきた。
どれだけ兄を愛していたのだろうか、計り知れない。





兄の三人の子ども達の目には、
兄の楽天的自由さが我儘と映り、
懸命に支える義姉に代わって兄に意見をしていたと言う。
葬儀の日に兄の思い出が多く語られるうちに
ようやく兄を受け入れる事が出来たって。






亡くなった兄は弟と兄弟二人で、
仕事を組んでいた。
亡くなった兄に向けて、
その弟の兄は
いっぱいいっぱいありがとうを繰り返していた。
その思いは届いているね。


ありがとうと言える兄
ありがとうと言われる兄
どちらもすごい。

コロナで家族だけの葬儀。

商売上 家族葬は許されないが、コロナでは仕方がない。
でも、そのおかげで、
お客様に心配りをする事なく、家族だけで一心に兄に想いを馳せる。
特に兄の子達には大事な時間だった。

納棺時、讃美歌を歌う。
みんなで 心を合わせて歌う。

兄さん、うんと 心をかけてくれた義姉が
寂しくないよう 風になってそばで見守ってね。








会うことが叶わなかったバンコクの孫。
千の風になれば、会いたい放題だね。



最後までお付き合い下され感謝申し上げます。
今時には珍しい大家族でしたので、葬儀の話はこれからなんべんも出てきそうです。
控えようかとも思いましたが、私の備忘録、やっぱり書いておきたくなりました。
お目汚しかと存じますが、これからもよろしくお願いいたします。
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