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今日、ある人から「人の心を動かせる人とは、どのような人か、わかりますか?」と聞かれ、口ごもってしまいました。
その人は、すぐさま、「人の心の痛みがわかる人ですよ。」と。
続けて、「では、あなたは人の心の痛みがわかる人ですか?」と、すかさず矢継ぎ早に質問をされました。
ここでも、思わず「う!!」と言ってしまいました。
なぜすぐさま応えられなかったのか、後で考え直してみましたら、心のどこかにひかかるものがあったからです。
私は、家族や部下や仲間や私を取り巻くさまざまな人たちに対して、どこまで真剣に向かい合っているのだろうか、自問自答してみました。
部下に対して、地域の人たちとの対応は「心配り」や「気配り」が大切だと言っておきながら、自分自身がしていなかったのではないかと気づきました。
また、仕事と言ってかまけていたような気がします。
いわゆる高慢で傲慢な人間になっていなかっただろうかと反省しきりです。
今、ある決意をしています。
そして、その決意をゆるぎないものにするために、高校時代に書いたノートを引っ張り出してきました。
それは、父が死に、一週間もしない深夜番組から流れてきた俳優・森本レオさんの詩でした。
そして、彼の詩の一部に自分なりのオリジナルを加えたものです。
今となっては、その割合はわかりませんが、あの時、その詩を書いた直後、私が一人の男として生きる覚悟のような契機になりました。
恥ずかしながら、ご披露します。
「天国に逝った父さん、さようなら」
やさしかった父さん、さようなら。
一度も僕をぶたなかった父さん、さようなら。
キャッチボールをしてくれた父さん、さようなら。
頭に入れたものは盗まれないから勉強はしろと
言っていた父さん、さようなら。
人に子自慢ばかりしていた父さん、さようなら。
高校受験失敗した時に僕以上に
落胆していた父さん、さようなら。
人の悪口を言っていたら
悪いところを一つ見たら、良いところを
二つ探せと言っていた父さん、さようなら。
部下の首を切るのがイヤで
自分もやめてしまった父さん、さようなら。
そのせいで母さん苦労したのに
黙ったままの父さん、さようなら。
自分勝手で家族しかない男だと軽蔑しかけていた
父さん、さようなら。
職場が危険なところだと一度も言わなかった
父さん、さようなら。
戦争で死ななかったから、長生きすると自慢していた
父さん、さようなら。
人を助けて自分の命を落としてしまった
父さん、さようなら。
大好きだった父さん、さようなら。
天国へ逝っちまった父さん、さようなら。
この詩が私のそれからの人生を左右したものです。
そして、これを読み返しながら、その時の父と同い年になる私は、
自分の生き方の原点に立ち返ろうと思っています。
今日、ある人から「人の心を動かせる人とは、どのような人か、わかりますか?」と聞かれ、口ごもってしまいました。
その人は、すぐさま、「人の心の痛みがわかる人ですよ。」と。
続けて、「では、あなたは人の心の痛みがわかる人ですか?」と、すかさず矢継ぎ早に質問をされました。
ここでも、思わず「う!!」と言ってしまいました。
なぜすぐさま応えられなかったのか、後で考え直してみましたら、心のどこかにひかかるものがあったからです。
私は、家族や部下や仲間や私を取り巻くさまざまな人たちに対して、どこまで真剣に向かい合っているのだろうか、自問自答してみました。
部下に対して、地域の人たちとの対応は「心配り」や「気配り」が大切だと言っておきながら、自分自身がしていなかったのではないかと気づきました。
また、仕事と言ってかまけていたような気がします。
いわゆる高慢で傲慢な人間になっていなかっただろうかと反省しきりです。
今、ある決意をしています。
そして、その決意をゆるぎないものにするために、高校時代に書いたノートを引っ張り出してきました。
それは、父が死に、一週間もしない深夜番組から流れてきた俳優・森本レオさんの詩でした。
そして、彼の詩の一部に自分なりのオリジナルを加えたものです。
今となっては、その割合はわかりませんが、あの時、その詩を書いた直後、私が一人の男として生きる覚悟のような契機になりました。
恥ずかしながら、ご披露します。
「天国に逝った父さん、さようなら」
やさしかった父さん、さようなら。
一度も僕をぶたなかった父さん、さようなら。
キャッチボールをしてくれた父さん、さようなら。
頭に入れたものは盗まれないから勉強はしろと
言っていた父さん、さようなら。
人に子自慢ばかりしていた父さん、さようなら。
高校受験失敗した時に僕以上に
落胆していた父さん、さようなら。
人の悪口を言っていたら
悪いところを一つ見たら、良いところを
二つ探せと言っていた父さん、さようなら。
部下の首を切るのがイヤで
自分もやめてしまった父さん、さようなら。
そのせいで母さん苦労したのに
黙ったままの父さん、さようなら。
自分勝手で家族しかない男だと軽蔑しかけていた
父さん、さようなら。
職場が危険なところだと一度も言わなかった
父さん、さようなら。
戦争で死ななかったから、長生きすると自慢していた
父さん、さようなら。
人を助けて自分の命を落としてしまった
父さん、さようなら。
大好きだった父さん、さようなら。
天国へ逝っちまった父さん、さようなら。
この詩が私のそれからの人生を左右したものです。
そして、これを読み返しながら、その時の父と同い年になる私は、
自分の生き方の原点に立ち返ろうと思っています。