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年度が変わり、顔ぶれも変わったことで、当課の仕事のやり方も変化が見られるようになりました。
また、新たな仕事が移管され、予想以上に引き継ぎに手間取っています。
私は、この仕事を受け取るに当たって上司に条件を出しました。
それは、この仕事のスキームが出来上がったときと現状にギャップがあると感じたため、事務改善を行っていいかというものでした。
これを読まれている民間企業の方は、お役所仕事だと感じられるかもしれませんが、我々は組織がまずあり、その中で、それぞれの部署の仕事の役割りを定めた事務分掌にもとづき仕事をしています。
そして、それぞれの役職の役割りを明確化した職務権限によって、どの範囲まで最終意思決定権があるかを確認しながら行使します。
また、その他に仕事によっては他の法律も適用されることがあります。
つまり、私たちは公権力を行使する前提として、その根拠となる法令等がなければなりません。
今流行の言葉で言うと「コンプライアンス」でしょうか。
しかし、法令を遵守するあまりに行動が竦(すく)んでしまうことがあります。
法律をネガティブに読むか、ポジティブに読むかで、当然、行動が変わってくると思うのです。
何が言いたいかというと、私たちの仕事の根拠がどういった法令等に基づいているのかはしっかりと読み込んでおいてほしいということです。
そのことから、絶対しなければならないことが把握できます。
これを怠ると、最悪なことになる可能性があります。
これはリスクマネージメントの観点からも、大事な一歩目なのです。
でも、それ以外は市民のためになると判断したら有効に解釈してほしいということです。
また、法令等も制定するまでは市民のニーズやその時点での社会環境など、さまざまな視点からつくり上げますが、つくり上げた時点から陳腐化する要素を秘めています。
私たちは地域社会を構築するために法令等を制度化し、住みやすいまちづくりを目指します。
しかし、社会環境が大きく変化したり、市民の生活様式の変化やニーズの多種多様化によって、当初の目的から乖離したり、必要がなくなることさえあります。
大事なことは、いかにつくり上げた制度を見直し、改善するかなのです。
そのためにも、私は部下たちに望むのは、前例踏襲主義にならないでほしいということです。
どのようにうまくいっている制度でも、一度疑ってほしいと思うのです。
そして、それが常に市民のためになるのかどうかを考えてほしいのです。
さらに、市民のためにならないと判断したら、勇気を持って行動してほしいと思います。
しかし、長期的に見たときには、今、不具合があったとしても乗り切ることで最終的には市民のためになると信じたならば変えないでいただきたい。
この境は難しいと思うのですが
変える勇気と変えない決心をもって仕事に望んでほしいのです。