走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

仕事の喜びとは何か?

2008年04月07日 21時28分12秒 | その他
 君の出発に乾杯

 新聞にサントリーの広告で作家・伊集院 静さんの新入社員に送るメッセージが掲載されていたので紹介します。
この広告は、古くは開高 健、山口 瞳など名だたる方々が広告代理店時代に執筆していたものであります。

 新社会人おめでとう。
 君は今春、どんな職場でどんな仕事に就いただろうか。
 そこが君の出発点だ。
 君を迎えた人たちは皆、こころから祝福している。
 どうして皆がおめでとうと言うのだろうか。
 世の中にはさまざまな事情で働けない人たちが大勢いる。
 その人たちの夢を私は聞いたことがある。
 「どんな仕事でもいいから働きたい。働いて一人前の人として生きたい。」
 皆知っているんだ。
 仕事をする。
 働くことがどんなに素晴らしいかということを。

 仕事とはきびしいものか?
 それはきびしいに決っている。
 仕事はつらいか?
 勿論、つらい時もある。
 耐えなくてはいけない時があるか?
 ある、ある。
 でもそんなものは仕事の一部分でしかない。
 仕事には私たちを辛苦に耐えさせる何かがある。
 働くことで人は今の社会を作ってきた。
 そうでなければとうに人類は地球から消えている。
 すべての人の生に尊厳があるように、どんな仕事にも尊厳がある。
 生きる喜びがあるように、仕事にも喜びがあることを、君はいつか知るだろう。

 仕事の喜びとは何か?
 結果を称(たた)えられることか。
 金を得ることか?
 そんなちっぽけなもんじゃない。
 それは仕事をしていて、自分以外の誰かの役に立っていることがわかることだ。
 それこそが仕事の真の価値なのだ。

 初仕事をはじめる前に守って欲しいことがある。
 それは今まで君が生きてきて大切なものを捨てないことだ。
 ファッションでも、音楽でも、恋愛だっていいんだ。
 大切にしているものには、そこに個性がある。
 個性は君そのものであり、創造の原動力だ。
 皆が同じカラーで仕事をする時代は終わったんだ。
 いつか個性が役立つことがある。
 いつか喜びを知る時がくる。
 目指す頂は高いぞ。
 その時のために身体をこころを鍛えておこう。
 君の出発の日に乾杯。


 名文だとは思いませんか?
 地域学習振興課に転入してくれた諸君、初心にかえってこのメッセージを噛みしめていただきたい。
 そして、ともにがんばりましょう。