走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

新しいコミュニティとは?

2008年05月20日 21時49分08秒 | その他
 久しぶりのお客様

 今、当課で進めています総務省の「地域ICT利活用構築モデル事業」で昨年度お世話になった慶応大学の松澤さん(松山市出身)が訪ねて来られました。
事業の進捗状況を気にかけていただき、空いた時間をわざわざ私たちのためにとっていただきました。

 その話の中で、コミュニティの考え方でやり取りをさせていただいたのですが、「地域コミュニティ」が確実に崩壊していく中、何か有効な手法、手段がないかというものでした。
結論から言うと、現段階では、答は見つかりませんでした。

 しかし、従来の「地域コミュニティ」は行政の視点から創りあげたものだろうということでは一致しました。
そこへ、市民からの視点である「価値観コミュニティ(私の勝手に作った造語です)」が台頭し始めて、行政としては戸惑っているのではないかと。
自分の価値観やライフスタイルで形成される「価値観コミュニティ」は、行政でコントロールできるものではなく、してはいけないものだと思います。

 また「価値観コミュニティ」は、アメーバのような構造をしていて、コントロールしようにも本来誰にもコントロールできるものではないと思うのです。

 しかし、災害や介護、安心安全な地域社会システムを構築しようとした時には、コミュニティがなければ成立しません。
そのためには、このコミュニティの本質に迫り、コミュニティを形成する手法や活用方法を確立する必要があります。
このモデル事業でどこまで成果を導き出すことができるかはわかりませんが、わかりやすいモデル手法で挑戦しようと思っています。

 なぜ、ここまでコミュニティの活性化に拘るかというと、元気なコミュニティをたくさんつくることができれば、必ず行政コストの縮減につながる可能性があると信じているからです。