走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

一茶の道

2011年09月15日 19時52分39秒 | 地域情報/その他
 ある友人から、北条地区での観光レンタサイクル事業の可能性についてアドバイスを受けたいというので、話を聞いた。

 こういう場合、単に自転車という交通手段単体で考えるよりも、公共交通機関とつなげて考えていく方が現実的だと思っている。
 その友人も、そのことについては十分理解しているようであった。

 そこで、JR北条駅を基点に一定の間隔で同心円を描きながら観光コンテンツを探していく。
 このやり方は、自転車の機動範囲が限られるため、無限円に設定するとかえって失敗するからである。

 そうやって考えると、コンテンツが少ないことに驚かされる。

 こういう場合は、眠っているコンテンツを掘り起こすしかない。
 しかし、この場合、明確なターゲットを設定しておかないと無理がある。

 野志市長は、この地区を「レトロタウン構想」として鹿島を中心とした再開発をしようとしている。
 こちらは担当ではないので、担当にお任せするとして、私の方は民間ビジネスとして成立するためのアドバイスをしなければならない。

 自転車・・・ここから来るイメージ ⇒ スローライフ ⇒ 中高年層

 このあたりをターゲットとして考えてみる。
 でも、自転車は電動サイクルでないと、せっかくの観光で疲れきってしまうと(松山に対して)悪いイメージだけが残る。
 そのことを提案すると、そのことはもう織り込み済みとのこと。(さすが...)

 正岡地区(神輿を神社の階段に放り投げて壊すというお祭りで有名な地区)の山本公民館長に観光コンテンツのネタになりそうなことを聴いてみた。
 すると、小林一茶がこの地を訪れ、連句(連句とは、最初の(五・七・五を長句という)に対して、その情景から次の脇句(七・七を短句という)を想像する連想ごっこです。それは幼い頃の尻取り遊びのように、出来るだけ素早く応じて、前の句とは関連があるが、しかも全く違う内容の句がよいのです。そして、何人かで、長句と短句を交互に繰り返すわけです。/連句協会公式サイトより)をしていたというのである。

 連句か・・・

 これって、俳句甲子園の進化版にできないか・・・

 なんとなくできそうという思いが芽生えてきた。
 ただ、いろんな仕掛けがいるような気がする。

 そして、それに関するコンテンツが点在し、造り酒屋さんのところまでつながるという。
 内心、「しめた」と思う。

 酒が飲めるぞ!!

 観光につきものの試飲ができる。(自転車の飲酒運転は禁じられています。試飲は難しい。残念!!)
 なら土産に酒を買って帰る。
 なら、自転車にはカゴをつける必要がある。
 そういえば、近くに味噌屋もあった。
 なら、味噌と漬物を買ってもらおう。
 なら、その漬物は売れない地場の野菜(流通外商品)で農家のおばちゃんにつくってもらおう...などなど

 そして、とどめは「一茶の道」というのがある。
 京都の「哲学の道」に対抗できるかも...
 対抗するためには、地元の人たちに年中きれいな花を咲かせる仕掛けができないか。
 勝手に公民館の美化活動の一環でできるんじゃないか...

 このようにどんどんコンテンツを膨らまさせていっていると、横から友人が一言。

 「なんでもええけん、商売になるようにしてくれ!」と悲鳴にも似た声。

 わかっちゃいるけど、止められない...