走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

人を大切にするということ

2011年09月16日 19時00分34秒 | つぶやき
 今、日本の企業も自治体もターニングポイントにあるような気がする。

 というのも3・11以降、わが国のもろさが顕著になってきているような気がしてきたからだ。
原発事故以来、世界トップクラスといわれた技術力もあっけなく崩れ去っている。

 また、子どもたちの学力はさまざまな国々の子どもたちに遅れを取り、20年後には世界から「後進国」と云われているかもしれない。
なぜ、このような事態になってしまったのだろうか。

 私たちは、本当に人を大切にする社会をつくってきたのだろうか...

 どのような組織においても、第一に人材をいかに上手に活用するかが大きな分かれ道になるような気がする。
経営が苦しくなると、どうしても安直に人をカットする傾向がある。

 しかし、その人材をどうすれば有効に活用できるのか見極める組織は少ない。
組織の窮地を救えるのは、やはり人なのだ。
このことに気づかないまま、必要な人材まで切り捨ててしまう。

 人にはさまざまな能力がある。
その能力を上手に引き出し、活用できてこそ、組織の未来が決まる。
ここで大切な点は、人はパーフェクトではないということ。
 武田信玄や徳川家康は、このことをよく理解していたと思う。
「こいつは壊し屋に向いているな」とか「こいつは建設型だ」というようにまだ開発されていなかった異能を発見するように努めていたという。
ひとつの能力を見て判断することはせず、決して見捨てたり、突き放したりすることはなかったという。
 一方織田信長は、一点このことにかけていたために自滅するような最期を迎えたのではないかと思う。
なによりも歴史がそのことを証明してくれている。

 そして、組織にとって「何が最も重要な目的なのか」を明確にし、拡大再生産することによって始めて再建できるのではないかと思うのである。