世界の駄っ作機のその８を読む

　世の中には第二次世界大戦に限っても、日本の零式艦上戦闘機、イギリスのスピットファイア、ドイツのBf109、アメリカのP51ムスタングのような傑作機がありますが、その陰にはものにならなかった機体がたくさんあったのだと思います。そしてムック本で世界の傑作機というシリーズが隔月で発行されています。私も購入していますが写真が豊富ですし解説も詳細にわたっています。

　それに対して世界の駄作機を紹介するシリーズ。今回で八冊目となります。変な言い方ですが、有名な駄作機というのがあります。それは一般人でも購入できる写真集なんかにも収録されていて、意外と知られている機体です。さすがにそのような駄作機でも一冊の本として八冊目となると、まるっきり聞いたことのない機体ばかりです。

　いったい著者はどこでこのような機体を見つけてきて、しかも面白おかしく駄作なところを解説してくれるのか想像もつきません。一般に売られている写真集とかにはない機体ばかりですが、どんな機体かイラストも描いてくれています。そりゃ出版社にはそれなりに写真やデータもあると思うのですが、このように誰も知らない駄作な機体の解説を面白おかしくしてくださる著者には頭が下がります。

　で、著者は岡部ださく氏ですが、このシリーズ以外では岡部いさく氏です。