トーネードの無職生活

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連合が春闘の賃上げの目標のありかたを変えることを検討しているらしい

2018-10-05 11:31:11 | 日記
 これまで春闘では連合が賃上げの目標としてベースアップ何パーセントのように設定し、それを受けて産別がそれぞれの産業の情勢にあわせて目標を設定。そして産別傘下の各労働組合がそれぞれベスアップ何パーセントとか、ベースアップ何千円というように会社側に要求を出してきました。それを将来的に連合として賃金の上げ幅追及から働きの価値に見合った賃金水準追及へと変えるという方向だとのことです。

 大手企業では労使の間で賃金制度をきちっと確立しているので、はっきり言って春闘などしなくとも賃金が決まるぐらいに制度がつくられていると思います。そのような企業の労使であれば今回の連合の方針にも十分に対応できると思います。しかし、中堅中小の労働組合は連合や産別が決めた賃上げの要求をもとにして会社側と交渉しているのが実情だと思うので、その目標が具体的に示されないと何を根拠に要求額なり要求率を設定するのかということになります。

 この話の裏にはトヨタの春闘での影響があるのではとのことです。我が国の春闘ではトヨタの労使交渉の結果というのがすべての企業の労使の交渉結果を縛るといっても良いと思います。業績が非常に良くでトヨタの労使交渉の結果よを上回る決着ができる労使であっても、その結果はトヨタの結果を超えることができないという雰囲気にあるのが実態です。トヨタの結果を考慮しない労使というのは極わずかだろうなと思います。

 ということで、連合の春闘のあり方を変えていこうという方針ですが、大企業の労使では良いでしょうが、中堅中小の労使にとっては目標がななってしまうわけで、その導入には時間をかけて行わないと混乱しそうな気がしてしまうのです。