映画「日本のいちばん長い日」はたぶん中学生ぐらいの頃にテレビで放送されたのを見ていたのですが、阿南陸相の切腹のシーンが目に焼き付いていました。そのほかの内容はあまり記憶に残っていませんでした。毎年、終戦の日の前後には戦争映画などが放送されることが増えますが、新旧の「日本のいちばん長い日」が放送されたので、録画して両作品を見たところです。
初めに新作の方を見たのですが、印象として陸軍軍人で参謀本部などに勤務する佐官クラスの将校を演じる俳優がほとんど軍人らしくなくて、あまりに薄っぺらいといか存在が軽い。そこに意識が向いてしまって肝心の話がなかなか頭に入ってこないという感じでした。今の時代、昭和の陸軍軍人で生きている方がどんどん少なくなっている中で、自衛隊という軍事組織はあるもののここのところは災害派遣での活躍は目にしますが、軍人としての存在という面では印象が薄くなっています。さらに昭和の陸軍の軍人ですから今の俳優に演じろといってもイメージしにくいだろうし、監督にもそれなりの知識がなければ軍人らしからぬ絵になってしまうような気がします。
ですから今見た旧作の方が出演者が軍人らしくてなんとなく落ち着いてみることができたって感じです。映画が撮影された当時はまだまだ戦争に行かれた軍人の方もご存命でしたから、軍人を描くという面では今の時代の方がハンデを追っているのだろうなと想像したりしています。やはり阿南陸相の切腹のシーンは今回も印象に残りましたね。切腹するのも大変なことということで、人間簡単に死ねるものではないという感じをしてしまったりしています。
ということで、新旧を見比べてみたのですが、旧作は監督が岡本喜八ということで、私の好きな監督であることを知って、その影響もあって旧作のほうが私にはしっくりくるのかもしれません。
まだ何本も戦争映画を録画してあるのでおいおい見てゆきたいと思います。U・ボートとか子供のころ映画館で見て以来だから、新しい発見があるかもしれないななんて。
初めに新作の方を見たのですが、印象として陸軍軍人で参謀本部などに勤務する佐官クラスの将校を演じる俳優がほとんど軍人らしくなくて、あまりに薄っぺらいといか存在が軽い。そこに意識が向いてしまって肝心の話がなかなか頭に入ってこないという感じでした。今の時代、昭和の陸軍軍人で生きている方がどんどん少なくなっている中で、自衛隊という軍事組織はあるもののここのところは災害派遣での活躍は目にしますが、軍人としての存在という面では印象が薄くなっています。さらに昭和の陸軍の軍人ですから今の俳優に演じろといってもイメージしにくいだろうし、監督にもそれなりの知識がなければ軍人らしからぬ絵になってしまうような気がします。
ですから今見た旧作の方が出演者が軍人らしくてなんとなく落ち着いてみることができたって感じです。映画が撮影された当時はまだまだ戦争に行かれた軍人の方もご存命でしたから、軍人を描くという面では今の時代の方がハンデを追っているのだろうなと想像したりしています。やはり阿南陸相の切腹のシーンは今回も印象に残りましたね。切腹するのも大変なことということで、人間簡単に死ねるものではないという感じをしてしまったりしています。
ということで、新旧を見比べてみたのですが、旧作は監督が岡本喜八ということで、私の好きな監督であることを知って、その影響もあって旧作のほうが私にはしっくりくるのかもしれません。
まだ何本も戦争映画を録画してあるのでおいおい見てゆきたいと思います。U・ボートとか子供のころ映画館で見て以来だから、新しい発見があるかもしれないななんて。