私はその昔、大手電機メーカー関連の中堅電機メーカーに勤めていて労働組合の役員をやっていたので会社側と春闘の交渉を何回も経験しました。
当時、親会社の労使では賃金制度や一時金の制度など労使で協議してをきちんと整備していて、春闘などという交渉を特別に行わなくても賃上げや一時金の水準などがちゃんと決まる仕組みを作っていました。
ところが私が勤めていた会社では親会社の春闘の結果が決まった翌週を回答指定日にして春闘の交渉をしていましたが、回答指定日の前日は毎回徹夜で交渉していました。親会社の春闘の結果がわかっていてそれが基本になるのははっきりしているので、ささつと会社として回答できる水準をしめしてくれれば組合側も変ないちゃもんをつけるような交渉はせずに合意できるのですが、会社側は徹夜をしないと交渉した気にならないのか、毎度徹夜。
今現在の労使の交渉がどのように行われているのかはわかりませんが、ちゃんと賃金や一時金の制度をつくって無駄に時間を費やす春闘の交渉をすることができていればなと思ったりします。