トーネードの無職生活

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第二次世界大戦駆逐艦総覧を読み終えて

2015-11-06 07:35:02 | 日記
 第二次世界大戦駆逐艦総覧には当時の各国の駆逐艦について紹介されているのですが、当時の大国の駆逐艦に対する考え方というかが現れていてなかなか面白いです。

 イギリスは海外に植民地をたくさん持っているためでしょうか、駆逐艦も条約で縛られた中でギリギリいっぱいまで性能を高めようというよりも、一段性能的に落ちても安定的な性能があれば良いとしていた雰囲気です。また、相手となるドイツ海軍が弱体ですから、艦隊決戦というよりも対潜水艦戦に向けた駆逐艦づくりをていたことがうかがえます。

 ドイツ海軍は十分な艦艇をもたぬままに大戦に入ってしまったわけですが、どうもドイツ的というか、凝り性という感じで、ボイラーも高温高圧でカタログどおりの性能が出せればなかなか強力な駆逐艦でしたが、整備等々に時間がかかりカタログ値どおりには性能が出ないということに悩んでいたようです。

 フランスとイタリアはお互いに新しい駆逐艦を造ると、それに対抗して新しい駆逐艦を造ると言うように建艦競争をくりひろげていたようです。フランスは地中海と大西洋に面していますが、イタリア海軍と競争していたようです。イタリア海軍は地中海という穏やかな海で航海するということから、大西洋などで荒れた海には対応し兼ねた、地中海専門モデルという感じでした。

 日本海軍とアメリカ海軍はお互いに仮想敵国としていたことから、太平洋を渡っていくために航続力をもたせるのが特徴なのと、条約で縛られた中でギリギリいっぱいの性能を盛り込むことに苦心していました。

 特に日本海軍は条約の制限外の600tの船体に駆逐艦並みの装備をした水雷艇を造りましたが、トツプヘビーで荒れた海で転覆してしまった友鶴事件。台風の中で駆逐艦などの艦首がもげてしまったりした第四艦隊事件と条約の中で無理した結果が出てしまいました。アメリカ海軍でも条約中に造られた駆逐艦が大戦中に台風にまきこまれて転覆してしまいました。

 ということで、条約の縛りがなくなって日米とも安定的な性能を持つ駆逐艦を建造することができるようになりましたが、そうなるとアメリカの莫大な建艦能力がものをいって駆逐艦が大量生産されることとなつたわけです。

 ということで、この本で駆逐艦の色々なことに触れることができました。


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