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ヒトラー逃亡説の結末

2016-04-14 09:03:50 | 日記
 ヒトラーは生存していて逃亡したという全八回のシリーズを見終えました。結末は知り切れトンボですかね。

 逃亡説の流れとしては、まずヒトラーが自殺して死亡したことを確実に証明することができない。公表された新資料によると南米でヒトラーの目撃報告が数多くあり、アルゼンチンに逃亡したと考えられるというところからどのようなルートで逃亡したかが提示されます。

 ヒトラーは総統地下壕からトンネルや地下鉄を使って地上にでることなくテンペルホフ空港へ行き、長距離飛行可能に改造されたFw200コンドルでスペインに飛ぶ。スペインではUボートが入る港があってナチをかくまう組織や住居がある場所を設定、近くに飛行機が着陸できるスペースがあることを確認。そしてUボートに乗り直接アルゼンチンには向かわず、まずはスペイン領カナリア諸島に上陸。

 カナリア諸島ではUボートへの補給物資を納めていたとするトンネル施設があることなどを確認。しかし、Uボートが入ったであろう港は一切撮影されず。そしてUボートでアルゼンチンへ。アルゼンチンの上陸したと思われる地点でナチをかくまう組織や住居があることを確認。上陸後に沈められたUボートを捜索するも発見できず。その他アルゼンチン国内でヒトラーが生活したと思われる住居跡を確認。

 そして、ブラジルで目撃された地点での確認。最後にコロンバアのボゴタにヒトラーが飛行機で移動して、その飛行機が到着後に沼の廃棄されたことから沼を捜索したものの飛行機らしきものは発見できず。ボゴタへは核弾頭付きミサイルを米国に打ち込む準備のためだかに来たようだとのこと。で、番組終了。

 ということで、番組はヒトラーはアルゼンチンへの逃亡が可能であり、その後南米で目撃証言があるので南米を移動していたとの結末です。コロンビアのボゴタの後、どこへ行きどこで死んだのかまでは話は続かず、知り切れトンボであります。

 まずこの説で容認できない点は、先日も書きましたがベルリンからスペインまでFw200で飛行したということです。絶対的な連合軍の制空権下に四発の鈍足機が撃ち落とされずにスペインまで行かれるわけがありません。

 続いて、スペイン領カナリア諸島に滞在したという点で、番組ではここがUボートの基地になっていたとしていますが、私がUボート関連で読んだ書籍の中にカナリア諸島がUボートの基地だったと書かれていた本にはお目にかかっていません。

 トンネル施設では魚雷を保管していたとしていましたが、潜水艦というものは水の中に沈むので開口部は極力小さくします。ですから荷物の出し入れには不自由で、特に魚雷のような大きくて重くかさばるものを搭載するのは大変な作業となります。

 そしてカナリア諸島がUボートの基地として戦争中に機能していたのでしたら、大西洋でのUボート戦の様相は実際と異なっていたでしょう。わざわざ補給船用のUボートなど作らずとも済みますし、フランス沿岸の基地までUボートが補給のため戻る必要もありません。それ以上にUボートの基地を提供していたらイギリス政府がスペイン政府に黙っていないわけで、フランコはそんなリスクを冒すほどバカではありません。ということからも、カナリア諸島がUボートの基地というのはおかしな話です。

 そしてアルゼンチンについてからは、番組は生存したことになってしまっていますから、目撃証言をもとにして何か所かでヒトラーをかくまう組織がありも住居もあることを確認していました。しかし、コロンビアのボゴタに行くのは良いのですが、その後どうなったのか、どこで死亡したのかなど、全く説明もなく知り切れトンボであります。

 あと核兵器付きミサイルを準備しているようなことを番組では言っていましたが、核兵器をつくるにはそれ相応の施設や技術者が必要なわけで、浪人ともいえるヒトラーにそれだけの力がないことは明らかです。

 以上、ドキュメンタリーもどきのドラマとして気軽に楽しむ程度の番組であり、これを信じる人がいたらそりゃ間違いですよという感じですね。


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