トーネードの無職生活

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「裏切り ヒットラー=スターリン協定の衝撃」を読む

2018-08-24 09:18:43 | 日記
 「裏切り ヒットラー=スターリン協定の衝撃」という本を読みました。ヒットラーとスターリンの協定というのは、独ソ不可侵条約いわゆるモロトフ・リッペントロップ協定のことです。この条約は世界に衝撃を与えました。我が国でもその時の平沼内閣が複雑怪奇として内閣総辞職しました。

 ですからヨーロッパやアメリカの共産党員たちにとってすさまじい衝撃となりました。ナチスドイツのファシズムに対抗できるのはソビエトと確信していた共産党員たちにとって、敵ともいえるナチスドイツとソビエトが手を結ぶということはとても信じられないことでした。この条約の締結に対してどのように考えればいいのか大変な混乱を引き起こしました。

 各国の共産党はソビエトからの指示は疑問を差し挟むことなく従うようになっていましたが、あまりに衝撃的だったため共産党員たちはどのように対処すべきか悩みました。著者は共産党員たちの回想録を取り上げてどのように対処していったのかをこの本にまとめました。

 ソビエトはナチスドイツとの戦争に備えるためにあえてナチスドイツと結んで時間を稼いだのだとして、この条約に納得した人達もいました。またソビエトのやることには盲目的に従うものとの考えからこの条約を受け入れた者もいました。そしてこの条約を裏切り行為として共産党から去っていくことにした人たちもいました。

 独ソ不可侵条約の締結後、ナチスドイツはポーランドに攻め込んで第二次世界大戦が始まり、ソビエトもポーランドの東部に侵攻してポーランドを独ソで分割占領しました。またソビエトはバルト三国を併合し、フインランドに攻め込んで領土を拡張しました。

 心ある共産党員たちにとって、ソビエトのこのような行為は信じられなかっただろうと思います。私がその当時に共産党員だったとしたら、たぶん共産党から去る決断をしたであろうと思います。


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